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公開番号2025092717
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2025061438,2020180764
出願日2025-04-02,2020-10-28
発明の名称車輪用軸受装置および車輪用軸受
出願人NTN株式会社
代理人弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類F16D 1/06 20060101AFI20250612BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】外側継手部材における凸部の第2凹部に対する圧入異常の発生を抑制できる車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】外側継手部材21のハブ輪3に対する嵌合部であるステム部27は、軸方向に延びる複数の凸部28を有しており、ハブ輪3の軸孔3eは、凸部28よりも大径に形成され、外側継手部材21がハブ輪3に嵌合される際に凸部28を案内する複数の第1凹部35と、軸方向において第1凹部35のアウター側に隣接して配置され、凸部28よりも小径に形成されるとともに凸部28に対して締め代を有して嵌合可能な複数の第2凹部36と、第1凹部35と第2凹部36との境界部に形成され、軸方向に対して垂直な段差面37とを有し、第2凹部36は、軸方向における中央部が両端部よりも大型に形成される樽型形状に形成される。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、外周に軸方向に延びる小径段部を有するハブ輪、および前記ハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、前記複列の外側軌道面に対向する複列の内側軌道面を有する内方部材と、前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体とからなる車輪用軸受と、
前記ハブ輪の内径部に嵌合可能な外側継手部材を有する等速自在継手と、
前記ハブ輪に嵌合した外側継手部材を前記ハブ輪に締結するボルトと、
を備えた車輪用軸受装置であって、
前記外側継手部材の前記ハブ輪に対する嵌合部は、外周面に軸方向に沿って延びる複数の凸部を有しており、
前記ハブ輪の内径部は、
前記外側継手部材の前記凸部よりも大径に形成され、前記外側継手部材が前記ハブ輪に嵌合される際に前記凸部を案内する複数の第1凹部と、
軸方向において第1凹部のアウター側に隣接して配置され、前記凸部よりも小径に形成されるとともに前記凸部に対して締め代を有して嵌合可能な複数の第2凹部と、
前記第1凹部と前記第2凹部との境界部に形成され、軸方向に対して垂直な段差面と、
を有し、
前記第2凹部は、
軸方向における中央部が両端部よりも大径に形成される樽型形状に形成され、
前記外側継手部材の前記凸部よりも大径に形成される軸方向の中央部と、
前記外側継手部材の前記凸部よりも小径に形成される軸方向のインナー側端部およびアウター側端部と、を有する
ことを特徴とする車輪用軸受装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、外周に軸方向に延びる小径段部および等速自在継手の外側継手部材が嵌合可能な内径部を有するハブ輪、ならびに前記ハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、前記複列の外側軌道面に対向する複列の内側軌道面を有する内方部材と、前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、からなる車輪用軸受であって、
前記ハブ輪の前記内径部は、
前記外側継手部材の外周面に軸方向に沿って形成される複数の凸部よりも大径に形成される複数の第1凹部と、
軸方向において第1凹部のアウター側に隣接して配置され、前記凸部よりも小径に形成される複数の第2凹部と、
前記第1凹部と前記第2凹部との境界部に形成され、軸方向に対して垂直な段差面と、
を有し、
前記第2凹部は、
軸方向における中央部が両端部よりも大径に形成される樽型形状に形成され、
前記外側継手部材の前記凸部よりも大径に形成される軸方向の中央部と、
前記外側継手部材の前記凸部よりも小径に形成される軸方向のインナー側端部およびアウター側端部と、を有する
ことを特徴とする車輪用軸受。
【請求項3】
内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、外周に軸方向に延びる小径段部を有するハブ輪、および前記ハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、前記複列の外側軌道面に対向する複列の内側軌道面を有する内方部材と、前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体とからなる車輪用軸受と、
前記ハブ輪の内径部に嵌合可能な外側継手部材を有する等速自在継手と、
前記ハブ輪に嵌合した外側継手部材を前記ハブ輪に締結するボルトと、
を備えた車輪用軸受装置であって、
前記外側継手部材の前記ハブ輪に対する嵌合部は、外周面に軸方向に沿って延びる複数の凸部を有しており、
前記ハブ輪の内径部は、
前記外側継手部材の前記凸部よりも大径に形成され、前記外側継手部材が前記ハブ輪に嵌合される際に前記凸部を案内する複数の第1凹部と、
軸方向において第1凹部のアウター側に隣接して配置され、前記凸部よりも小径に形成されるとともに前記凸部に対して締め代を有して嵌合可能な複数の第2凹部と、
前記第1凹部と前記第2凹部との境界部に形成され、軸方向に対して垂直な段差面と、
を有し、
前記第2凹部は、
軸方向における中央部が両端部よりも小径に形成される逆樽型形状に形成され、
前記外側継手部材の前記凸部よりも小径に形成される軸方向の中央部と、
前記外側継手部材の前記凸部よりも大径に形成される軸方向のインナー側端部およびアウター側端部と、を有する
ことを特徴とする車輪用軸受装置。
【請求項4】
内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、外周に軸方向に延びる小径段部および等速自在継手の外側継手部材が嵌合可能な内径部を有するハブ輪、ならびに前記ハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、前記複列の外側軌道面に対向する複列の内側軌道面を有する内方部材と、前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、からなる車輪用軸受であって、
前記ハブ輪の前記内径部は、
前記外側継手部材の外周面に軸方向に沿って形成される複数の凸部よりも大径に形成される複数の第1凹部と、
軸方向において第1凹部のアウター側に隣接して配置され、前記凸部よりも小径に形成される複数の第2凹部と、
前記第1凹部と前記第2凹部との境界部に形成され、軸方向に対して垂直な段差面と、
を有し、
前記第2凹部は、
軸方向における中央部が両端部よりも小径に形成される逆樽型形状に形成され、
前記外側継手部材の前記凸部よりも小径に形成される軸方向の中央部と、
前記外側継手部材の前記凸部よりも大径に形成される軸方向のインナー側端部およびアウター側端部と、を有する
ことを特徴とする車輪用軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は車輪用軸受装置および車輪用軸受に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の懸架装置において車輪を回転自在に支持する車輪用軸受と、前記車輪用軸受にトルク伝達可能に結合される等速自在継手とを備えた車輪用軸受装置が知られている。このような車両用軸受装置においては、等速自在継手の外側継手部材が車輪用軸受を構成するハブ輪の内径部に嵌合されることにより、車輪用軸受と等速自在継手とが結合されている。
【0003】
近年、車輪用軸受装置においては軽量化が求められているため、外側継手部材とハブ輪の内径部とを密着嵌合させて嵌合部の許容トルクを増大させることにより、外側継手部材のハブ輪に対する嵌合部長さを短くして、車輪用軸受装置の軽量化を図ることが行われている。
【0004】
外側継手部材とハブ輪の内径部とを密着嵌合させる構成としては、例えば特許文献1に開示される構成が知られている。特許文献1に開示される車輪用軸受装置おいては、外側継手部材におけるステム部の外周面に軸方向に延びる複数の凸部からなる雄スプラインが形成されている。また、ハブ輪の内径部は、ステム部における雄スプラインの凸部よりも大きめの第1凹部が複数形成されたガイド部と、雄スプラインの凸部に対して締め代を有する複数の第2凹部とを有している。
【0005】
そして、ガイド部の第1凹部により雄スプラインの凸部をガイドしながら、雄スプラインの凸部を第2凹部に圧入することにより、雄スプラインの凸部と第2凹部とを密着嵌合させるように構成されている。ステム部の第2凹部への圧入は、例えばハブ輪に支持されたボルトを外側継手部材に螺装して、ステム部を第2凹部側へ引き込むことにより行われる。
【0006】
ここで、第1凹部は第2凹部よりも大径に形成されているため、第1凹部と第2凹部との境界部には段差が形成されている。また、車輪用軸受装置の軸方向を水平方向に向けた姿勢で雄スプラインの凸部を第2凹部に圧入する際に、第1凹部によって凸部がガイドされた状態のステム部のインナー側が、自重により軸方向に対して路面側に傾斜した姿勢となる場合がある。
【0007】
この場合、例えば第1凹部と第2凹部との境界部の段差形状が第1凹部から第2凹部へ向けて縮径するテーパ形状に形成されていると、ステム部を第2凹部側へ引き込んだ際に、第1凹部と第2凹部との境界部に凸部が当接した後、ステム部が傾斜した姿勢のままで第2凹部に圧入され、路面側における凸部と第2凹部との締め代が増大することとなる。これにより、ステム部を第2凹部側へ向けて引き込むために必要なボルトの締結による軸力が大きくなり、ステム部の雄スプラインにおける凸部の第2凹部に対する圧入異常が生じるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2013-68261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、第1凹部によって凸部がガイドされた状態の外側継手部材が軸方向に対して傾斜した姿勢となった場合でも、外側継手部材における凸部の第2凹部に対する圧入異常の発生を抑制することができる車輪用軸受装置および車輪用軸受の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第一の発明は、内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、外周に軸方向に延びる小径段部を有するハブ輪、および前記ハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、前記複列の外側軌道面に対向する複列の内側軌道面を有する内方部材と、前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体とからなる車輪用軸受と、前記ハブ輪の内径部に嵌合可能な外側継手部材を有する等速自在継手と、前記ハブ輪に嵌合した外側継手部材を前記ハブ輪に締結するボルトと、を備えた車輪用軸受装置であって、前記外側継手部材の前記ハブ輪に対する嵌合部は、外周面に軸方向に沿って延びる複数の凸部を有しており、前記ハブ輪の内径部は、前記外側継手部材の前記凸部よりも大径に形成され、前記外側継手部材が前記ハブ輪に嵌合される際に前記凸部を案内する複数の第1凹部と、軸方向において第1凹部のアウター側に隣接して配置され、前記凸部よりも小径に形成されるとともに前記凸部に対して締め代を有して嵌合可能な複数の第2凹部と、前記第1凹部と前記第2凹部との境界部に形成され、軸方向に対して垂直な段差面と、を有し、前記第2凹部は、軸方向における中央部が両端部よりも大径に形成される樽型形状に形成され、前記外側継手部材の前記凸部よりも大径に形成される軸方向の中央部と、前記外側継手部材の前記凸部よりも小径に形成される軸方向のインナー側端部およびアウター側端部と、を有することを特徴とする車輪用軸受装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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