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公開番号
2025106618
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-15
出願番号
2025072904,2024002028
出願日
2025-04-25,2022-03-29
発明の名称
機械部品
出願人
NTN株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
C22C
38/00 20060101AFI20250708BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】表面における静的負荷容量が改善された機械部品を提供する。
【解決手段】機械部品は、表面を有し、かつ焼入れ及び焼戻しが行われた鋼製である。機械部品は、表面に形成されている浸窒層を備えている。鋼は、0.95質量パーセント以上1.10質量パーセント以下の炭素と、0.30質量パーセント未満の珪素と、0.50質量パーセント未満のマンガンと、0.0080質量パーセント未満の硫黄と、1.3質量パーセント以上1.6質量パーセント以下のクロムとを含有し、かつ残部が鉄及び不可避不純物からなる。表面における平均窒素濃度は、0.10質量パーセント以上になっている。表面における硬さは、850Hv以上になっている。表面における残留オーステナイト量は、20体積パーセント以下になっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
表面を有し、かつ焼入れ及び焼戻しが行われた鋼製の機械部品であって、
前記表面に形成されている浸窒層を備え、
前記鋼は、0.95質量パーセント以上1.10質量パーセント以下の炭素と、0.30質量パーセント未満の珪素と、0.50質量パーセント未満のマンガンと、0.0080質量パーセント未満の硫黄と、1.3質量パーセント以上1.6質量パーセント以下のクロムとを含有し、かつ残部が鉄及び不可避不純物からなり、
前記表面における平均窒素濃度は、0.10質量パーセント以上になっており、
前記表面における硬さは、850Hv以上になっており、
前記表面における残留オーステナイト量は、20体積パーセント以下になっている、機械部品。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
前記表面に対するX線回折により得られるマルテンサイトのX線プロファイルにおける半値幅は、7.2°以上8.0°以下であり、
前記表面に対するX線回折により得られるオーステナイトのX線プロファイルにおける{220}面を示すピーク位置は、128°以上である、請求項1に記載の機械部品。
【請求項3】
前記表面におけるマルテンサイトの転位密度は、1.1×10
15
m
-2
以上であり、
前記表面におけるオーステナイトの転位密度は、2.5×10
14
m
-2
以上である、請求項1に記載の機械部品。
【請求項4】
前記表面における残留オーステナイト量、前記表面における平均窒素濃度及び前記表面におけるオーステナイトの転位密度をそれぞれA(単位:体積パーセント)、B(単位:質量パーセント)及びC(単位:m
-2
)とした際、4.332+0.005×A-0.580×B-0.295×LogC≦0との関係が満たされている、請求項1に記載の機械部品。
【請求項5】
前記表面における残留オーステナイト量、前記表面における平均窒素濃度及び前記表面におけるマルテンサイトの転位密度をそれぞれA(単位:体積パーセント)、B(単位:質量パーセント)及びD(単位:m
-2
)とした際に、-47.73-0.025×A-2.141×B+3.155×LogD≧0との関係が満たされている、請求項1に記載の機械部品。
【請求項6】
前記表面に4.5GPaの最大接触面圧が加わった際に前記表面に形成される圧痕の深さは、0.2μm以下である、請求項1に記載の機械部品。
【請求項7】
前記表面における静的負荷容量は、6.0GPa以上である、請求項1に記載の機械部品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械部品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特開2013-119930号公報(特許文献1)には、軸受部品が記載されている。特許文献1に記載の軸受部品は、表面において、他の部品と接触する。特許文献1に記載の軸受部品は、焼入れ及び焼戻しの行われた鋼製である。鋼は、0.90質量パーセント以上1.05質量パーセント以下の炭素と、0.15質量パーセント以上0.35質量パーセント以下の珪素と、0.01質量パーセント以上0.50質量パーセント以下のマンガンと、1.30質量パーセント以上1.65質量パーセント以下のクロムとを含有し、かつ残部が鉄及び不可避不純物からなる。
【0003】
特許文献1に記載の軸受部品では、表面に対して浸窒処理が行われており、表面における窒素濃度が0.25質量パーセント以上になっている。特許文献1に記載の軸受部品では、表面における残留オーステナイト量が、6体積パーセント以上12体積パーセント以下である。特許文献1に記載の軸受部品では、高温で焼戻しが行われることにより、表面における静的負荷容量が改善されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-119930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電気自動車(BEV)に搭載されるモータ、ギアボックス、デファレンシャル等には、軸受が用いられている。また、プラグインハイブリッド自動車(PHV)、ハイブリッド自動車(HV)やエンジン自動車に搭載される電動VTC(可変バルブ機構)、電動コンプレッサ、トランスミッション、アクスル等にも、軸受が用いられている。これらの用途において軸受の静的負荷容量が向上されると、軸受の小型化ひいては周辺の機械部品の小型化が可能となる。
【0006】
燃料電池車(FCV)や水素ステーション等の水素環境下で使用される水素利用機器に搭載される軸受でも、静的負荷容量が向上されることにより軸受の小型化が可能となり、水素利用機器の効率が向上する可能性がある。しかしながら、特許文献1に記載の軸受部品では、表面における静的負荷容量に改善の余地がある。
【0007】
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものである。より具体的には、本発明は、表面における静的負荷容量が改善された機械部品を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の機械部品は、表面を有し、かつ焼入れ及び焼戻しが行われた鋼製である。機械部品は、表面に形成されている浸窒層を備えている。鋼は、0.95質量パーセント以上1.10質量パーセント以下の炭素と、0.30質量パーセント未満の珪素と、0.50質量パーセント未満のマンガンと、0.0080質量パーセント未満の硫黄と、1.3質量パーセント以上1.6質量パーセント以下のクロムとを含有し、かつ残部が鉄及び不可避不純物からなる。表面における平均窒素濃度は、0.10質量パーセント以上になっている。表面における硬さは、850Hv以上になっている。表面における残留オーステナイト量は、20体積パーセント以下になっている。
【0009】
上記の機械部品では、表面に対するX線回折により得られるマルテンサイトのX線プロファイルにおける半値幅が、7.2°以上8.0°以下であってもよい。表面に対するX線回折により得られるオーステナイトのX線プロファイルにおける{220}面を示すピーク位置は、128°以上であってもよい。
【0010】
上記の機械部品では、表面におけるマルテンサイトの転位密度が1.1×10
15
m
-2
以上であってもよい。表面におけるオーステナイトの転位密度は、2.5×10
14
m
-2
以上であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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