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公開番号
2024155508
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023070281
出願日
2023-04-21
発明の名称
軸受
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16C
35/063 20060101AFI20241024BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】既存設備の兼用化等を図ると共に、軸受と軸との接触範囲を保つことができる軸受を提供する。
【解決手段】軸受1は、内輪端面から軸方向に突出し且つ円周方向に複数設けられる爪部8を備え、これら爪部8が連結機構により軸9に取り付けられる。複数の爪部8の少なくともいずれか一つに、開口部12が設けられている。各爪部8は、内輪2の径方向における最大肉厚2Hよりも薄い肉厚を有し、各爪部8の内径8aは内輪内径2bに等しい。この軸受1は、内外輪2,3と、内外輪2,3間に介在される複数の転動体4と、これら転動体4を保持する保持器5とを備え、外輪3の外周面3bが軸受箱に調心可能に設けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置された複数の転動体とを有し、
前記内輪の端面から軸方向に突出し且つ円周方向に複数設けられる爪部を備え、
複数の前記爪部の少なくともいずれか一つに、開口部が設けられている軸受。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の軸受において、前記各爪部は、内輪の径方向における最大肉厚よりも薄い肉厚を有し、前記各爪部の内径は内輪内径に等しい軸受。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の軸受において、前記外輪の外周面が軸受箱に調心可能に設けられる軸受。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の軸受において、前記開口部は、前記爪部の軸方向中間部よりも前記内輪の軌道溝側に位置する軸受。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の軸受において、前記開口部の軸方向長さは、前記爪部の軸方向長さに対し、最大50%の長さを有する軸受。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の軸受において、前記開口部の周方向長さは、前記爪部の周方向長さに対し、最大60%の長さを有する軸受。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載の軸受において、前記内輪は、この軌道溝の硬度に比べ前記爪部の硬度を低下させている軸受。
【請求項8】
内輪と、前記内輪の外方に配置された外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置された複数の転動体と、前記内輪の内径面に嵌合される軸を備えた軸受装置において、
前記内輪の端面から軸方向に突出し且つ円周方向に複数設けられる爪部を備え、前記爪部が連結機構により軸に取り付けられ、複数の前記爪部の少なくともいずれか一つに、開口部が設けられている軸受装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、軸受に関し、例えば、一般産業機械等に用いられる軸受ユニット用の同心カラー軸受に適用される技術に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
調心性を備えた軸受ユニットが種々提案されている。従来例の軸受ユニットは、軸との組付け等の簡便化のために、軸受内径と軸はすきま嵌めとし、軸受と軸の固定装置としては、止めねじ、偏心カラー、またはテーパアダプタを一般的に使用している(特許文献1~5)。これらの中でも止めねじ方式は多く採用される。しかし、止めねじを締結することで内輪内径と軸の間のすきま分が、軸受の回転中心に対する軸の芯ずれとなることが避けられないため、高速回転になるにつれて振動が大きくなる問題がある。前記偏心カラーを使用する場合も同様の問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2021/0285497号明細書
実用新案登録第3184486号公報
特開昭61-74913号公報
実用新案登録第3055655号公報
米国特許第4537519号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このため、高速回転下ではテーパアダプタ方式の軸受が一般的に使用される。このテーパアダプタ方式は、テーパスリーブの締め込み作業により内輪内径と軸とのすきま分をなくすため、芯ずれが基本的になくなることから回転精度・低振動性に優れている。しかし上記軸受に比べ部品点数が多く、さらに他形式の場合と同じ軸径で使用するためには内部構造が変化し、軸受全体では大型化するため、作業性および寸法制約の点で不利である。
【0005】
この対策として、特許文献1等のように軸と軸受内輪を同心状に装着可能な器具(以下、同心カラー)を使用する。しかし、同心カラーを締付け、軸受内輪の端部に設けられた爪部を変形させて軸と軸受の固定を果たす。このため、軸受端部の爪部は、より容易に変形(縮径)可能な形状・肉厚であることが求められる。
【0006】
爪部の変形を容易にするためには、爪部の硬度を低くするか、形状を工夫する手段が挙げられる。
爪部の硬度を低くする場合、軌道部のみの高周波焼入れが良い。ただし、一般的なインサート軸受は軌道輪全体の焼入れおよび焼戻しを採用しているため、一般的なインサート軸受の熱処理の設備を兼用することができない。また、軸受の材質として爪部の変形に適した低硬度材を採用した時は、一般的な軸受鋼を採用した軸受に比べ寿命が劣る欠点がある。
【0007】
爪部形状の工夫については、特許文献1および5のような爪部形状は軸受の軸への締結に有効である。特許文献1および5のような爪部形状は、軸受全体の加工工程が一般にやや複雑であると特許文献4では述べている。但し、特許文献4は爪部の柔軟性に欠ける。いずれの形状も爪部の厚みは柔軟性と強度面を考慮した上で薄く設計しているため、仮にさらに爪部の柔軟性を求められた場合は爪部肉厚面での改良が困難である。
【0008】
本発明の目的は、既存設備の兼用化等を図ると共に、軸受と軸との接触範囲を保つことができる軸受を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の軸受は、内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置された複数の転動体とを有し、
前記内輪端面から軸方向に突出し且つ円周方向に複数設けられる爪部を備え、
複数の前記爪部の少なくともいずれか一つに、開口部が設けられている。
【0010】
この構成によると、爪部に開口部を設けたため、内輪の爪部の剛性を内輪軌道部等の剛性よりも低下することができる。これにより、爪部に開口部を設けない構造等に対し、軸受を軸に固定する際の爪部内径と軸との固定力が増す。また、爪部内径面と軸との接触面積の減少はないため、軸受運転中の固定力も維持される。爪部の面積に応じて開口部の加工範囲を変えられるため、前記特許文献等の類似技術で挙げられている爪形状に対しても適用可能で、さらなる柔軟性を得ることができる。
軸受の熱処理は、内輪全体の焼入れおよび焼戻しを行った後、例えば、爪部にのみ高周波焼鈍しを実施することができる。このため、従来の設備に対する変更は最小限になる。このように既存設備の兼用化等を図ると共に、軸受と軸との接触範囲を保つことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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