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公開番号2024117047
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-28
出願番号2023089960
出願日2023-05-31
発明の名称メンテナンス装置、液体を吐出する装置及びメンテナンス方法
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B41J 2/165 20060101AFI20240821BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】キャップから大気開放経路側へのインク流入を防止できるメンテナンス装置を提供する。
【解決手段】液体吐出ヘッド10のノズル面に当接可能なキャップ12と、前記キャップに接続して前記キャップを吸引する吸引手段14と、第1経路28によって前記キャップと接続され、前記第1経路と大気との開閉を行う開閉手段16と、前記キャップと前記開閉手段とを接続する前記第1経路と、前記第1経路と大気とを連通させる開放ポート18と、を有することを特徴とするメンテナンス装置。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
液体吐出ヘッドのノズル面に当接可能なキャップと、
前記キャップに接続して前記キャップを吸引する吸引手段と、
第1経路によって前記キャップと接続され、前記第1経路と大気との開閉を行う開閉手段と、
前記キャップと前記開閉手段とを接続する前記第1経路と、
前記第1経路と大気とを連通させる開放ポートと、
を有する
ことを特徴とするメンテナンス装置。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記開放ポートは、大気と連通する開放孔が形成された開放孔形成部材を有し、
前記開放孔形成部材は、前記第1経路の支流である第2経路によって前記第1経路と接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載のメンテナンス装置。
【請求項3】
前記開放孔形成部材は、非弾性部材である
ことを特徴とする請求項2に記載のメンテナンス装置。
【請求項4】
前記第1経路と前記第2経路の接続点は、前記第1経路において、前記キャップから前記第1経路を沿って前記開閉手段までの距離を1としたとき、前記開閉手段側であって前記開閉手段から1/2以内の位置である
ことを特徴とする請求項2に記載のメンテナンス装置。
【請求項5】
前記開放ポートは、前記第1経路に形成された孔である
ことを特徴とする請求項1に記載のメンテナンス装置。
【請求項6】
前記開放ポートは、前記第1経路において、前記キャップから前記第1経路を沿って前記開閉手段までの距離を1としたとき、前記開閉手段側であって前記開閉手段から1/2以内の箇所に設けられている
ことを特徴とする請求項5に記載のメンテナンス装置。
【請求項7】
前記吸引手段は、ダイアフラムポンプである
ことを特徴とする請求項1に記載のメンテナンス装置。
【請求項8】
前記開閉手段は、電磁弁である
ことを特徴とする請求項1に記載のメンテナンス装置。
【請求項9】
前記第1経路の一部は、当該第1経路と前記開閉手段とが接続する箇所よりも鉛直方向の上側に位置する
ことを特徴とする請求項1に記載のメンテナンス装置。
【請求項10】
前記第1経路の一部は、前記キャップが前記液体吐出ヘッドのノズル面に当接する位置よりも鉛直方向の上側に位置する
ことを特徴とする請求項1に記載のメンテナンス装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、メンテナンス装置、液体を吐出する装置及びメンテナンス方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
液体吐出ヘッドを用いた液体を吐出する装置では、液体吐出ヘッドに対してメンテナンスを行うメンテナンス装置を用いることが知られている。メンテナンス装置は、例えば液体吐出ヘッドからインクを吸収ないし吸引し、吐出性を回復させる。
【0003】
メンテナンス装置としては、例えば、吸引キャップを液体吐出ヘッドのノズル面に当接させ、ポンプ等で吸引を行い、吸引キャップ内の圧力を負圧にしてメンテナンスを行うものがある。このような方法の場合、吸引を行った後、ノズル面から吸引キャップを離間させる際、吸引キャップ内の圧力変動によりノズル面に影響が生じる問題があった。例えば、吸引キャップ内の圧力変動により、ノズル孔のメニスカスが損なわれ、吐出不良が生じることがあった。このような不具合を解消するために、吸引キャップに接続する経路を大気と連通させてから吸引キャップを離間する技術が提案されている。
【0004】
しかし、吸引キャップに接続する経路において、大気と連通させる経路を大気開放経路と称したとき、従来技術では、大気開放経路にインクが流入する問題が生じていた。これに対して特許文献1では、大気開放経路に逆止弁を設けることが開示されている。逆止弁32は、大気開放バルブ29側への空気の逆流及び流体の流出を阻止する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、大気開放バルブ29と逆止弁32の間にインクが流入することを防止できるが、逆止弁の直前まではインクが流入する場合が生じる。流入したインクが固着すると、経路を閉塞してしまい、大気開放が阻害される場合が生じる。
【0006】
そこで本発明は、キャップから大気開放経路側へのインク流入を防止できるメンテナンス装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のメンテナンス装置は、液体吐出ヘッドのノズル面に当接可能なキャップと、前記キャップに接続して前記キャップを吸引する吸引手段と、第1経路によって前記キャップと接続され、前記第1経路と大気との開閉を行う開閉手段と、前記キャップと前記開閉手段とを接続する前記第1経路と、前記第1経路と大気とを連通させる開放ポートと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、キャップから大気開放経路側へのインク流入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係るメンテナンス装置及び液体を吐出する装置の一例を示す概略図であり、キャップがノズル面に当接していない状態の一例を示す図である。
本発明に係るメンテナンス装置及び液体を吐出する装置の一例を示す概略図であり、キャップがノズル面に当接して吸引を行っている状態の一例を示す図である。
微小開放ポートの一例を示す断面概略図である。
本発明に係るメンテナンス装置及び液体を吐出する装置の他の例を示す概略図である。
本発明に係るメンテナンス装置及び液体を吐出する装置の他の例を示す概略図である。
本発明に係るメンテナンス装置及び液体を吐出する装置の他の例を示す概略図である。
本発明に係るメンテナンス装置及び液体を吐出する装置の他の例を示す概略図である。
本発明に係る液体を吐出する装置の他の例を示す概略図である。
制御部のハードウェア構成の一例を示す図である。
本発明に含まれない比較例に係るメンテナンス装置を示す概略図である。
比較例における大気開放経路へのインクの侵入を示す図(A)、インクの残留を示す図(B)、及び、大気開放弁へのインクの侵入を示す図(C)である。
インクの凝集例を示す図である。
実施例及び比較例における吸引キャップ内の圧力変化の一例を示す図である。
液体吐出ヘッド及び吸引キャップが複数の場合の一例を示す図であり、吸引キャップが液体吐出ヘッドに当接していない場合の例を示す図である。
図13Aにおいて、吸引キャップが液体吐出ヘッドに当接した場合の一例を示す図である。
液体吐出ヘッド及び吸引キャップが複数の場合の他の例を示す図であり、吸引キャップが液体吐出ヘッドに当接していない場合の例を示す図である。
図14Aにおいて、吸引キャップが液体吐出ヘッドに当接した場合の一例を示す図である。
吸引キャップの一例を示す断面概略図である。
図14Aにおいて、キャップ封止部材が吸引キャップに当接し、中間開放弁の開閉を制御した場合の一例を示す図である。
図16Aにおいて、大気開放弁を開放した場合の一例を示す図である。
第1経路の内部の液体がメニスカスを形成していない場合の一例を示す図(A)及び(B)である。
第1経路の内部の液体がメニスカスを形成している場合の一例を示す図(A)及び(B)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係るメンテナンス装置、液体を吐出する装置及びメンテナンス方法について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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