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公開番号2024115329
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-26
出願番号2023020972
出願日2023-02-14
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類G03G 15/00 20060101AFI20240819BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】キャリブレーションの精度が低下することを抑える技術を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、シートへの画像形成を行う画像形成手段と、複数のパラメータの値を使用して、前記画像形成手段によって形成される画像の濃度を予測モデルに従い予測する予測手段と、前記予測手段によって予測された前記画像の濃度に基づき、前記画像の濃度を制御するための第1濃度制御情報を生成する予測キャリブレーションの実行を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、判定タイミングにおいて、前記複数のパラメータの内の1つ以上の判定対象パラメータの判定値が、前記1つ以上の判定対象パラメータそれぞれに設定された許容範囲内であるか否かにより、前記予測キャリブレーションを実行するか否かを判定する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
シートへの画像形成を行う画像形成手段と、
複数のパラメータの値を使用して、前記画像形成手段によって形成される画像の濃度を予測モデルに従い予測する予測手段と、
前記予測手段によって予測された前記画像の濃度に基づき、前記画像の濃度を制御するための第１濃度制御情報を生成する予測キャリブレーションの実行を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、判定タイミングにおいて、前記複数のパラメータの内の１つ以上の判定対象パラメータの判定値が、前記１つ以上の判定対象パラメータそれぞれに設定された許容範囲内であるか否かにより、前記予測キャリブレーションを実行するか否かを判定する、画像形成装置。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
判定対象パラメータに設定された前記許容範囲は、前記予測モデルの生成に使用された当該判定対象パラメータの値の範囲に基づき設定される、請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項３】
判定対象パラメータの前記判定値は、前記判定タイミングにおける当該判定対象パラメータの値、前記判定タイミングから過去所定期間内における当該判定対象パラメータの１つ以上の値、又は、当該１つ以上の値に基づく値である、請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項４】
前記制御手段は、前記１つ以上の判定対象パラメータの内の少なくとも１つの判定対象パラメータの前記判定値が、当該少なくとも１つの判定対象パラメータに設定された前記許容範囲内にない場合、前記予測キャリブレーションを実行しないと判定する、請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項５】
前記判定タイミングは、前記予測キャリブレーションを実行する第１条件が満たされたタイミングである、請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項６】
前記判定タイミングは、印刷ジョブに基づく１つ以上のシートへの前記画像形成を開始するタイミングである、請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項７】
前記判定タイミングは、前記１つ以上の判定対象パラメータの値の変化に基づき判定されるタイミングである、請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項８】
前記判定タイミングは、前記画像形成装置の電源が投入されたタイミング、又は、前記画像形成装置がスリープモードから復帰したタイミングである、請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項９】
前記シートに形成された前記画像の濃度を検出する検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記画像形成手段を制御して、異なる複数の階調値に基づく複数の画像を含む階調パターンを前記シートに形成し、前記階調パターンに含まれる前記複数の画像の濃度の前記検出手段による検出結果に基づき、前記画像の濃度を制御するための第２濃度制御情報を生成するメインキャリブレーションの実行をさらに制御し、
前記判定タイミングは、前記メインキャリブレーションを実行している期間に含まれる、請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項１０】
前記メインキャリブレーションにおいて、前記制御手段は、前記複数の階調値と前記検出手段による検出結果とに基づき、前記画像形成手段の基準濃度特性を判定し、
前記第２濃度制御情報は、前記基準濃度特性を目標とする濃度特性に近づけるための情報であり、
前記第１濃度制御情報は、前記予測手段が予測した前記画像の濃度に基づき判定される前記画像形成手段の濃度特性を前記基準濃度特性に近づけるための情報である、請求項９に記載の画像形成装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、画像形成装置におけるキャリブレーション技術に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
画像形成装置が形成する画像（出力画像）の濃度は、環境変化や経時変化により変化する。出力画像の濃度変化を抑えるため、画像形成装置はキャリブレーションを実行する。特許文献１は、画像形成装置がシート（記録材）に形成した階調パターンを読み取ることでキャリブレーションを行う構成を開示している。特許文献２は、様々なパラメータの値に基づき出力画像の濃度を予測してキャリブレーションを行う構成を開示している。
【０００３】
特許文献２の構成では、キャリブレーション用の階調パターンを形成する必要がないため、キャリブレーションによるダウンタイムは生じない。以下、特許文献２が開示している様に、階調パターンを形成することなく、濃度を予測して行うキャリブレーションを"予測キャリブレーション"と表記する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０００－２３８３４１号公報
特開２０１９－０７４５７４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
予測キャリブレーションにおいては、複数のパラメータの様々な値と、出力画像の濃度との関係に基づき予測モデルを生成し、当該複数のパラメータの値を予測モデルの入力とすることで出力画像の濃度を予測する。ここで、予測モデルに入力するパラメータの値が、当該予測モデルの生成に使用した当該パラメータの複数の値とは大きく異なる場合、予測精度が低下し得る。予測精度が低下することで、キャリブレーションの精度も低下する。
【０００６】
本発明は、キャリブレーションの精度が低下することを抑える技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の一態様によると、画像形成装置は、シートへの画像形成を行う画像形成手段と、複数のパラメータの値を使用して、前記画像形成手段によって形成される画像の濃度を予測モデルに従い予測する予測手段と、前記予測手段によって予測された前記画像の濃度に基づき、前記画像の濃度を制御するための第１濃度制御情報を生成する予測キャリブレーションの実行を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、判定タイミングにおいて、前記複数のパラメータの内の１つ以上の判定対象パラメータの判定値が、前記１つ以上の判定対象パラメータそれぞれに設定された許容範囲内であるか否かにより、前記予測キャリブレーションを実行するか否かを判定する。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によると、キャリブレーションの精度が低下することを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
一実施形態による、画像形成システムの構成図。
一実施形態による、画像形成装置のハードウェア構成図。
一実施形態による、機械学習サーバのハードウェア構成図。
一実施形態による、画像形成装置の断面図。
一実施形態による、画像形成システムの機能ブロック図。
一実施形態による、メインキャリブレーションのフローチャート。
一実施形態による、基本テーブル及び修正テーブルの生成方法の説明図。
一実施形態による、印刷処理のフローチャート。
一実施形態による、中間階調キャリブレーションのフローチャート。
一実施形態による、予測キャリブレーションのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
（【００１１】以降は省略されています）

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