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公開番号
2024114619
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-23
出願番号
2024003031
出願日
2024-01-12
発明の名称
現像装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人近島国際特許事務所
主分類
G03G
15/08 20060101AFI20240816BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】画像不良の発生を抑制できる構成を提供する。
【解決手段】第2現像ローラ31は、感光ドラムの回転方向に関して第1現像ローラ30の下流、且つ、鉛直方向に関して第1現像ローラ30の回転中心よりも上方に配置され、磁力により第1現像ローラ30から現像剤が受け渡される。剥離ローラ32は、第2現像ローラ31により感光ドラム上の静電潜像を現像した後の現像剤を第2現像ローラ31から剥離させる。ガイド部材45は、鉛直方向に関して剥離ローラ32の回転中心よりも下方に配置され、剥離ローラ32によって剥離された現像剤を現像剤回収スクリュー44に向けて案内する。第2現像ローラ31とガイド部材45との最近接距離をB、剥離ローラ32とガイド部材45との最近接距離をCとした場合に、B+100μm≦Cを満たす。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
トナーとキャリアを含む現像剤を収容する第1室と、
前記第1室に配置され、前記第1室内の前記現像剤を搬送する第1搬送スクリューと、
隔壁により前記第1室と区画された第2室と、
前記第2室に配置され、前記第2室内の前記現像剤を搬送する第2搬送スクリューと、
前記第1室から前記現像剤が供給される第1回転体であって、像担持体に形成された静電潜像を現像するために前記現像剤を担持搬送する第1回転体と、
前記第1回転体の内部に固定して配置された第1マグネットと、
前記第1回転体に対向して配置され、前記第1マグネットが発生する磁界により前記第1回転体から前記現像剤が受け渡される第2回転体であって、前記静電潜像を現像するために前記現像剤を担持搬送する第2回転体と、
前記第2回転体の内部に固定して配置された第2マグネットと、
前記第2回転体に対向して配置され、前記第2マグネットが発生する磁界により前記第2回転体から前記現像剤が受け渡される第3回転体であって、前記静電潜像を現像した後の前記現像剤を前記第2室に回収するために前記現像剤を担持搬送する第3回転体と、
前記第3回転体の内部に固定して配置された第3マグネットと、
前記第2回転体及び前記第3回転体のそれぞれに対向して配置され、前記第3マグネットが発生する反発磁界により前記第3回転体から剥離された前記現像剤を前記第2搬送スクリューに案内する案内部と、
を備え、
前記第2搬送スクリューの回転中心は、前記第1搬送スクリューの回転中心よりも鉛直方向上方に在り、
前記第2回転体の回転中心は、前記第1回転体の回転中心よりも鉛直方向上方に在り、
前記第3回転体の回転中心は、前記第2回転体の回転中心よりも鉛直方向上方に在り、
前記第2回転体と前記案内部との間の最短距離をB[μm]とし、前記第3回転体と前記案内部との間の最短距離をC[μm]とした場合、
B+100μm≦C
を満たすことを特徴とする現像装置。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
B+300μm≦C
を更に満たすことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
B+500μm≦C
を更に満たすことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項4】
200μm≦B≦2000μm
且つ
200μm≦C
を更に満たすことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項5】
前記第2回転体と前記第3回転体との最近接距離をA[μm]とした場合、
B<A
を更に満たすことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項6】
B+100μm≦A
を更に満たすことを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
【請求項7】
B+300μm≦A
を更に満たすことを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
【請求項8】
B+500μm≦A
を更に満たすことを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
【請求項9】
200μm≦A≦3500μm
且つ
200μm≦B≦2000μm
且つ
200μm≦C
を更に満たすことを特徴とする請求項5に記載の現像装置。
【請求項10】
前記第2回転体と前記第3回転体との最近接距離をA[μm]とした場合、
A≦C
を更に満たすことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、像担持体上に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
現像装置として、像担持体上に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像ローラを、像担持体の回転方向に関して2本並べて配置した構成が提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載された現像装置では、2本の現像ローラのうち、鉛直方向下方にある第1現像ローラに供給部から現像剤が供給され、鉛直方向上方にある第2現像ローラは下方にある第1現像ローラから現像剤が受け渡される。そして、上方にある第2現像ローラから現像剤が剥離、回収される構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-254107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の構成の場合、剥離ローラにより第2現像ローラから現像剤を剥離している。そして、第2現像ローラから剥離された現像剤は、自重により落下、若しくは、剥離ローラに受け渡される。ここで、第2現像ローラから剥離ローラへの現像剤受け渡し工程において、第2現像ローラ上の現像剤は、第2現像ローラと剥離ローラとの隙間で発生した気流の影響により、一部の現像剤が気流に乗って第2現像ローラの直下に存在する第1現像ローラ上に落下してしまう。
【0005】
第1現像ローラ上に落下した現像剤は、第1現像ローラと第2現像ローラにおける現像工程で使用された使用済みの現像剤であり、供給部に存在する通常の現像剤より現像剤中のトナー量が少なくなっている。
【0006】
このような使用済みの現像剤が第1現像ローラ上に落下すると、第1現像ローラ上の磁力の影響により第1現像ローラと第2現像ローラとの間の最近接位置の近傍にある現像剤受け渡し部に入りこんでしまう虞がある。第1現像ローラと第2現像ローラとの間の現像剤受け渡し部で、使用済みの現像剤が第2現像ローラ上に再度受け渡されてしまうと、第2現像ローラ上の現像剤は通常の現像剤と使用済みのトナーの少ない現像剤が入り混じってしまうため、像担持体上の静電潜像を現像する際に像担持体に移動するトナー量にムラが生じてしまい、最終的な出力画像にも濃淡ムラが発生してしまう。この現象はいわゆる連れ周り現象と呼ばれる。
【0007】
このように、特許文献1に記載のような2本の現像ローラを有する現像装置においては、出力画像上には濃淡ムラの画像不良が発生し易くなる虞がある。特に、画像形成装置を高速運転するような使用条件下においては、現像装置内の昇温の影響により、上述した課題が発生し易くなる。
【0008】
本発明は、画像不良の発生を抑制できる構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の現像装置は、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する第1室と、前記第1室に配置され、前記第1室内の前記現像剤を搬送する第1搬送スクリューと、隔壁により前記第1室と区画された第2室と、前記第2室に配置され、前記第2室内の前記現像剤を搬送する第2搬送スクリューと、前記第1室から前記現像剤が供給される第1回転体であって、像担持体に形成された静電潜像を現像するために前記現像剤を担持搬送する第1回転体と、前記第1回転体の内部に固定して配置された第1マグネットと、前記第1回転体に対向して配置され、前記第1マグネットが発生する磁界により前記第1回転体から前記現像剤が受け渡される第2回転体であって、前記静電潜像を現像するために前記現像剤を担持搬送する第2回転体と、前記第2回転体の内部に固定して配置された第2マグネットと、前記第2回転体に対向して配置され、前記第2マグネットが発生する磁界により前記第2回転体から前記現像剤が受け渡される第3回転体であって、前記静電潜像を現像した後の前記現像剤を前記第2室に回収するために前記現像剤を担持搬送する第3回転体と、前記第3回転体の内部に固定して配置された第3マグネットと、前記第2回転体及び前記第3回転体のそれぞれに対向して配置され、前記第3マグネットが発生する反発磁界により前記第3回転体から剥離された前記現像剤を前記第2搬送スクリューに案内する案内部と、を備え、前記第2搬送スクリューの回転中心は、前記第1搬送スクリューの回転中心よりも鉛直方向上方に在り、前記第2回転体の回転中心は、前記第1回転体の回転中心よりも鉛直方向上方に在り、前記第3回転体の回転中心は、前記第2回転体の回転中心よりも鉛直方向上方に在り、前記第2回転体と前記案内部との間の最短距離をB[μm]とし、前記第3回転体と前記案内部との間の最短距離をC[μm]とした場合、B+100μm≦Cを満たすことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、画像不良の発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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