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公開番号
2024113217
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-22
出願番号
2023018026
出願日
2023-02-09
発明の名称
現像剤補給容器
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人近島国際特許事務所
主分類
G03G
15/08 20060101AFI20240815BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】現像剤収容部とフランジ部とを分離しなくとも、現像剤収容部に対し搬送部材を着脱可能な現像剤補給容器の提供。
【解決手段】現像剤収容部2に対しフランジ部4の挿抜部4xから、搬送部材6を第1部材6aと第2部材6bとに分離して順に着脱可能とした。第2部材6bは、第1部材6aに対して回転軸線方向に沿って着脱可能に保持され、回転軸線方向から見た場合の外接円の外径が挿抜部4xの内径よりも小さく形成されている。第1部材6aは、第2部材6bを保持した状態では、回転軸線方向から見た場合の外接円の外径が挿抜部4xの内径よりも大きいが、第2部材6bが外れた状態では、回転軸線方向から見た場合の外接円の外径が挿抜部4xの内径よりも小さくなるように弾性変形する。つまり、第2部材6bは変形されずとも挿抜部4xを通過し、第1部材6aは弾性変形されることで挿抜部4xを通過し得る。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
回転する筒状の収容部であって、回転軸線方向の一端部側に形成された第1開口部と、回転駆動力を受けて回転することにより内部に収容された現像剤を前記第1開口部に向けて搬送する第1搬送部と、を有する収容部と、
前記収容部の前記一端部側に配置され、前記収容部が相対回転可能に接続されて前記収容部から搬送された現像剤を排出する現像剤排出部であって、前記回転軸線方向に沿って形成され、前記第1開口部と連通する連通部と、前記第1開口部から前記連通部に供給された現像剤を排出するための排出口と、前記回転軸線方向に関して前記連通部の前記第1開口部とは反対側に形成され、前記第1開口部の内径よりも小さい内径を有する第2開口部と、を有する現像剤排出部と、
前記収容部内に着脱可能に設けられ、前記収容部と共に回転して前記第1搬送部により搬送された現像剤を前記連通部に搬送する第2搬送部と、を備え、
前記第2搬送部は、前記収容部に対して係脱可能で、且つ、係合した状態において前記収容部と共に回転する第1部材と、前記第1部材に対して前記回転軸線方向に沿って着脱可能に保持され、前記回転軸線方向から見た場合の外接円の外径が前記第2開口部の内径よりも小さい第2部材と、を有し、
前記第1部材は、前記第2部材を保持した状態では、前記回転軸線方向から見た場合の外接円の外径が前記第2開口部の内径よりも大きく、前記第2部材が外れた状態では、前記回転軸線方向から見た場合の外接円の外径が前記第2開口部の内径よりも小さくなるように弾性変形可能である、
ことを特徴とする現像剤補給容器。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記収容部は、内周面に第1係合部を有し、
前記第1部材は、前記収容部と共に回転するために前記第1係合部と係合可能な第2係合部を有し、
前記第2係合部は、前記第2部材が外れた状態で前記第1部材が弾性変形することにより前記第1係合部との係合が解除される、
ことを特徴とする請求項1に記載の現像剤補給容器。
【請求項3】
前記第1部材は、前記第2部材の一端部を前記回転軸線方向に沿ってスライド移動可能に保持する第1保持部と、前記第2部材の他端部を前記回転軸線方向に沿ってスライド移動可能に保持する第2保持部と、前記第2部材の装着時に前記第2部材が突き当たるように前記第1保持部と前記第2保持部とを連結する連結部とを有し、
前記第1部材は、前記連結部が弾性変形する、
ことを特徴とする請求項1に記載の現像剤補給容器。
【請求項4】
前記第1部材は、前記収容部に装着された状態で、前記第2開口部から前記回転軸線方向に見て前記第2開口部の内径よりも内側に、前記第2部材が前記回転軸線方向に沿って前記第1部材から外れるのを止めるための抜け止め部を有する、
ことを特徴とする請求項3に記載の現像剤補給容器。
【請求項5】
前記収容部は、前記第1開口部の前記第2部材の装着方向の下流側に前記第1開口部と連通し、前記回転軸線方向から見た場合の内径が前記第1開口部の内径よりも大きい筒状の第3開口部を有し、
前記第1部材は、前記収容部に装着された状態で前記第3開口部内に配置され、前記回転軸線方向から見た場合の外接円の外径が前記第1開口部の内径よりも大きく、前記第3開口部内の現像剤を前記第1開口部側へ搬送する羽根部を有し、
前記羽根部は、前記第1部材の抜去時に前記第3開口部から前記第1開口部へ侵入する際に、前記回転軸線方向から見た場合の外接円の外径が前記第1開口部の内径よりも小さくなるように弾性変形可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載の現像剤補給容器。
【請求項6】
前記収容部の回転により伸縮して前記排出口から現像剤を排出させるポンプ部を備え、
前記ポンプ部は、前記第2開口部を封止するように前記第2開口部に着脱可能に設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の現像剤補給容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの電子写真技術を利用した画像形成装置に用いて好適な現像剤補給容器に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置では微粉末の現像剤が用いられ、記録材への画像形成に伴い消費される現像剤を補給するために、装置本体に設けられた現像剤補給装置に補給用の現像剤を収容した現像剤補給容器が着脱可能に設けられている。現像剤補給容器は、現像剤を排出するための排出口が形成された現像剤排出部と、補給用の現像剤を収容した現像剤収容部とを有する(特許文献1)。現像剤補給容器は、現像剤排出部が非回転に、現像剤収容部が現像剤排出部に対し回転可能に、現像剤補給装置に装着される。そして、現像剤収容部内には現像剤収容部と共に回転する搬送部材が設けられており、この搬送部材により現像剤収容部内の現像剤が現像剤排出部へ搬送されるようになっている。
【0003】
ところで、最近では使用済みの現像剤補給容器の再利用が求められている。ただし、使用済みの現像剤補給容器は現像剤が残っていたり汚れていたりするので、現像剤補給容器を再利用するには分解して清掃する必要がある。そこで、従来では、現像剤収容部の開口した一端部が現像剤排出部内に侵入した状態で、現像剤排出部に設けられた係合爪に被係合部が引っ掛かることで、現像剤収容部が現像剤排出部から抜けないように、現像剤補給容器が組み立てられており、係合爪の引っ掛かりが解除されることで、現像剤収容部と現像剤排出部とに分離できるようにしている(特許文献2)。搬送部材は、現像剤収容部と現像剤排出部の分離後に現像剤収容部から取り外される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6025631号公報
特許第5582385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、従来では、現像剤収容部と現像剤排出部とを分離してから、搬送部材が取り外される。しかしながら、従来では、現像剤収容部と現像剤排出部とを分離する際に係合爪の引っ掛かりを解除するのに無理な力が掛かりやすく、現像剤収容部や現像剤排出部に破損や変形が生じてしまい、それらの再利用が難しくなる虞があった。
【0006】
本発明は上記点に鑑みてなされ、現像剤補給容器において現像剤収容部と現像剤排出部とを分離しなくとも、現像剤収容部に対し搬送部材を着脱可能な現像剤補給容器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る現像剤補給容器は、回転する筒状の収容部であって、回転軸線方向の一端部側に形成された第1開口部と、回転駆動力を受けて回転することにより内部に収容された現像剤を前記第1開口部に向けて搬送する第1搬送部と、を有する収容部と、前記収容部の前記一端部側に配置され、前記収容部が相対回転可能に接続されて前記収容部から搬送された現像剤を排出する現像剤排出部であって、前記回転軸線方向に沿って形成され、前記第1開口部と連通する連通部と、前記第1開口部から前記連通部に供給された現像剤を排出するための排出口と、前記回転軸線方向に関して前記連通部の前記第1開口部とは反対側に形成され、前記第1開口部の内径よりも小さい内径を有する第2開口部と、を有する現像剤排出部と、前記収容部内に着脱可能に設けられ、前記収容部と共に回転して前記第1搬送部により搬送された現像剤を前記連通部に搬送する第2搬送部と、を備え、前記第2搬送部は、前記収容部に対して係脱可能で、且つ、係合した状態において前記収容部と共に回転する第1部材と、前記第1部材に対して前記回転軸線方向に沿って着脱可能に保持され、前記回転軸線方向から見た場合の外接円の外径が前記第2開口部の内径よりも小さい第2部材と、を有し、前記第1部材は、前記第2部材を保持した状態では、前記回転軸線方向から見た場合の外接円の外径が前記第2開口部の内径よりも大きく、前記第2部材が外れた状態では、前記回転軸線方向から見た場合の外接円の外径が前記第2開口部の内径よりも小さくなるように弾性変形可能である、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、現像剤補給容器において現像剤収容部と現像剤排出部とを分離しなくとも、現像剤収容部に対し搬送部材を着脱することが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の現像剤補給容器を適用可能な画像形成装置を示す概略図。
(a)現像剤補給装置の部分断面図、(b)装着部の斜視図、(c)装着部の断面図。
現像剤補給容器と現像剤補給装置を示す拡大断面図。
現像剤補給工程を説明するフローチャート。
現像剤補給装置の変形例を示す拡大断面図。
(a)現像剤補給容器を示す斜視図、(b)排出口近傍の様子を示す部分拡大図。
(a)現像剤補給容器の断面斜視図、(b)ポンプ部が最大限伸張された状態を示す上面図、(c)ポンプ部が最大限収縮された状態を示す上面図。
現像剤補給容器のカム溝形状を示す展開図。
(a)搬送部材を示す斜視図、(b)搬送部材を第1部材と第2部材に分離した状態を示す斜視図、(c)搬送部材を回転軸線方向から見た正面図。
(a)第1部材と第2部材が係合した状態を示す断面斜視図と部分拡大図、(b)第1部材と第2部材の係合が外れた状態を示す断面斜視図と部分拡大図、(c)第2部材が取り出された状態を示す断面斜視図。
(a)第1部材を取り出す前の状態を示す断面斜視図、(b)第1部材を取り出す前の状態を示す正面断面図。
(a)第1部材を回転中心へ変形させた状態を示す断面斜視図、(b)第1部材を回転中心へ変形させた状態を示す正面断面図。
(a)第1部材の取り出し開始状態を示す断面斜視図、(b)第1部材の取り出し開始状態を示す正面断面図。
(a)第1部材の取り出し途中状態を示す断面斜視図、(b)第1部材の取り出し途中状態を示す正面断面図。
(a)第1部材の取り出し前状態を示す断面斜視図、(b)第1部材の取り出し前状態を示す正面断面図。
第1部材の取り出し終了状態を示す断面斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[画像形成装置]
以下、本実施形態について説明する。まず、本実施形態の現像剤補給容器を適用可能な画像形成装置について、図1を用いて説明する。図1に示す画像形成装置100は、まず原稿台ガラス102の上に置かれた原稿101を読み取って画像情報を取得する、あるいは装置本体に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等の外部機器(不図示)から送信された画像情報を取得する。そして、取得した画像情報に応じた光像を光学部103の複数のミラーMとレンズLnにより、電子写真感光体(以下、感光体104)上に結像させることにより、感光体104に静電潜像が形成される。この静電潜像は、乾式の現像器(1成分現像器)201aにより現像剤としてのトナー(1成分磁性トナー)を用いて可視化される。
(【0011】以降は省略されています)
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