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公開番号2024107902
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2023012081
出願日2023-01-30
発明の名称車両前部構造
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類B62D 25/08 20060101AFI20240802BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】電気デバイスに対する保護性能をより向上する。
【解決手段】車両前部構造Sでは、クロスメンバ22が、インバータ装置30の前側で且つラジエータサポート20の後側でフロントサイドフレーム10に架け渡されている。また、ラジエータサポートRF40が、ラジエータサポート20とクロスメンバ22とを連結し、後側固定フランジ40Bがクロスメンバ22の支持ガイド部50によって上下方向両側から支持されている。これにより、オフセット衝突時やアンダーライド衝突時に後傾するラジエータサポート20に対して、支持ガイド部50及びクロスメンバ22からラジエータサポートRF40を介して前斜め上方への反力を作用させることができる。その結果、これら衝突時において衝突体に有効な反力を作用させることができると共に、衝突体の車両Vの前部における後側への侵入を抑制することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両の前部の車幅方向両側において車両前後方向に延在された一対のフロントサイドフレームと、
一対の前記フロントサイドフレームの間に配置され、正面視で矩形枠状に形成されると共に、車幅方向両側部が前記フロントサイドフレームに連結されたラジエータサポートと、
車幅方向に延在され、前記ラジエータサポートの車両後側に配置され、一対の前記フロントサイドフレームに架け渡されたクロスメンバと、
前記クロスメンバの車両後側に配置された電気デバイスと、
前記ラジエータサポートの車幅方向外側端部と前記クロスメンバとを連結する一対のラジエータサポートリインフォースメントと、
前記クロスメンバに設けられ、前記ラジエータサポートリインフォースメントの後端部を車両下側から支持する支持部と、
を備えた車両前部構造。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
所定値以上の車両後側への衝突荷重が前記ラジエータサポートリインフォースメントに入力されたときには、前記ラジエータサポートリインフォースメントの後端部と前記クロスメンバとの連結状態が解除される請求項1に記載の車両前部構造。
【請求項3】
一対の前記ラジエータサポートリインフォースメントが、平面視で車両後側へ向かうに従い車幅方向中央側へ傾斜している請求項2に記載の車両前部構造。
【請求項4】
前記クロスメンバには、一対の前記支持部が設けられており、
一対の前記支持部は、車幅方向に延在されると共に、前記ラジエータサポートリインフォースメントの後端部を車両上下方向両側から支持している請求項3に記載の車両前部構造。
【請求項5】
前記ラジエータサポートリインフォースメントの後端部には、車幅方向外側へ屈曲された連結部が形成されており、
連結部が、前記クロスメンバに固定されている請求項3に記載の車両前部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両前部構造に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載の車両前部構造では、車幅方向に延在されたバンパリインフォースメントの車両後側に左右一対のフロントサイドメンバが設けられており、フロントサイドメンバとバンパリインフォースメントとの間には、クラッシュボックスが介在されている。また、車幅方向に延在されたクロスメンバによって、一対のフロントサイドフレームの前端部が連結されている。さらに、クロスメンバの車両後側には、モータ等の高電圧部品郡(電気デバイス)が配置されている。そして、車両の正面衝突時には、高電圧部品郡よりも車両前側の骨格構造が変形するように、高圧電圧部品郡の前後位置が設定されている。また、車両のオフセット衝突時には、クロスメンバが突っ張ることで、フロントサイドメンバの折れ曲がりが抑制され、フロントサイドメンバが軸方向に圧縮変形して、衝突エネルギを吸収する。これにより、オフセット衝突時における高電圧部品郡に対する保護性能を高くすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7014092号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記車両前部構造では、以下に示す点において改善の余地がある。すなわち、車両のオフセット衝突では、衝突時の車両の挙動等によって、衝突体がラジエータサポート等の車両前端部を押し倒すように侵入するケースが散見されている。この場合には、衝突体に対する有効な反力を付与することができず、衝突体が高電圧部品郡(電気デバイス)の配置領域に侵入する虞がある。
【0005】
また、車両の前面衝突の形態として、車両が衝突体の下側に潜り込むように衝突するアンダーライド衝突があり、アンダーライド衝突では、衝突体が車両の前部の上部を侵入する。すなわち、衝突体がラジエータサポート等の車両前端部を押し倒すように侵入する。このため、この場合にも、衝突体に対する有効な反力を付与することができず、衝突体が高電圧部品郡(電気デバイス)の配置領域に侵入する虞がある。したがって、上記車両前部構造では、高電圧部品郡(電気デバイス)に対する保護性能をより向上するという点において改善の余地がある。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮して、電気デバイスに対する保護性能をより向上することができる車両前部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、車両の前部の車幅方向両側において車両前後方向に延在された一対のフロントサイドフレームと、一対の前記フロントサイドフレームの間に配置され、正面視で矩形枠状に形成されると共に、車幅方向両側部が前記フロントサイドフレームに連結されたラジエータサポートと、車幅方向に延在され、前記ラジエータサポートの車両後側に配置され、一対の前記フロントサイドフレームに架け渡されたクロスメンバと、前記クロスメンバの車両後側に配置された電気デバイスと、前記ラジエータサポートの車幅方向外側端部と前記クロスメンバとを連結する一対のラジエータサポートリインフォースメントと、前記クロスメンバに設けられ、前記ラジエータサポートリインフォースメントの後端部を車両下側から支持する支持部と、を備えた車両前部構造である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、電気デバイスに対する保護性能をより向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施の形態に係る車両前部構造が適用された車両の前部を模式的に示す上側から見た平面図である。
図1に示される車両の前部の車幅方向中央部を示す左側から見た断面図(図1の2-2線断面図)である。
図1に示されるラジエータサポートリインフォースメントの後端部の周辺を拡大して示す前側から見た正面図である。
図3に示されるクロスメンバの変形例とラジエータサポートリインフォースメントとの固定状態を示す左側から見た断面図である。
図3に示されるクロスメンバの他の変形例とラジエータサポートリインフォースメントとの固定状態を示す左側から見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて、本実施の形態に係る車両前部構造Sが適用された車両(自動車)Vについて説明する。なお、図面では、車両Vの車両前側を矢印FRで示し、車両上側を矢印UPで示し、車両上側から見たときの車両左側(車幅方向一方側)を矢印LHで示している。また、以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、車両上下方向、車両前後方向、車両左右方向を示すものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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