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公開番号2024105030
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-06
出願番号2023009546
出願日2023-01-25
発明の名称短期記憶力向上剤
出願人フジッコ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A23L 33/105 20160101AFI20240730BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】認知機能のなかでも重要な、記憶力について改善効果を有する新規な組成物を提供すること。
【解決手段】黒大豆種皮抽出物を有効成分として含む短期記憶力向上剤、該短期記憶力向上剤を含む飲食品、サプリメント、医薬品、医薬部外品、飼料またはペットフード等、および短期記憶力向上作用を付与する方法等が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
黒大豆種皮抽出物を有効成分として含む、短期記憶力向上剤。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記黒大豆種皮抽出物が黒大豆種皮の酸性抽出物である、請求項1に記載の短期記憶力向上剤。
【請求項3】
飲食品、サプリメント、または医薬組成物の形態である、請求項1または2に記載の短期記憶力向上剤。
【請求項4】
請求項1または2に記載の短期記憶力向上剤を含む、短期記憶力向上用の飲食品。
【請求項5】
請求項1または2に記載の短期記憶力向上剤を含む、短期記憶力向上剤用のサプリメント。
【請求項6】
請求項1または2に記載の短期記憶力向上剤を含む、短期記憶力向上用の経口医薬組成物。
【請求項7】
黒大豆種皮抽出物を組成物に配合することを含む、前記組成物に対して短期記憶力向上作用を付与する方法。
【請求項8】
黒大豆種皮抽出物を有効成分として用いることを含む、短期記憶力向上剤の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、短期記憶力向上剤、短期記憶力向上剤の製造方法、短期記憶力向上剤の使用方法等に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
認知機能とは、外的環境からの刺激を認識する一連の複合的な過程を指し、知覚、理解、注意、思考、判断、記憶、学習などの過程からなる総合的な能力であり、日常生活を送る上で欠かせない機能である。認知機能は加齢に伴って衰えてくるが、認知機能が低下し、日常生活に支障が出てくる状態を認知症と呼ぶ。近年では、平均寿命の延伸と高齢化社会により認知症の患者数の増加が大きな問題となっている。また、高齢者以外においても、高い学力や労働パフォーマンスを発揮する上で、より高い認知機能が必要となってくる。このように、若年層から老年層までの幅広い世代で、認知機能を向上、維持、改善することが求められており、生活の質を高める上で重要である。
【0003】
認知機能の向上、維持、改善方法として、音読・計算トレーニング、運動、コミュニケーション・社会的活動への参加が提案されている。また、一部の食品由来の成分は、認知機能を維持または改善することが報告されている。例えば、ω3系脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)(非特許文献1)、ホスファチジルセリン(非特許文献2)、D-アロース(特許文献1)、ラクトフェリン分解物(特許文献2)、茶ポリフェノール(特許文献3)、カカオポリフェノール(非特許文献3)を始めとしたポリフェノール類が挙げられる。しかし、これらの食品由来の成分は、作用を及ぼす認知機能の過程(注意、思考、記憶、学習など)や、効果を示す対象者や作用メカニズムが異なっており、個人のバックグラウンドや抱える問題に応じた食品成分を提供することが望まれている。
【0004】
黒大豆種皮抽出物は、アントシアニン、プロアントシアニジンなどのポリフェノールを多く含むことが知られている。本願発明者らの以前の研究により、黒大豆種皮抽出物による複数からなる認知機能の一部を改善する効果として、VDT(Visual Display Terminal)作業負荷により低下した見当識や計画力を改善することが報告された(非特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-183568
特開2020-58346
特開2022-60056
【非特許文献】
【0006】
Michio Hashimoto, Nippon Rinsho, Vol. 72, No. 4, 2014-4, p.648-656
宮崎洋祐、生物工学 第95巻 第9号(2017)、生物工学会誌/日本生物工学会編、p.539-542
夏目みどり、化学と生物 Vol.56 No.7(2018)、p.490-495
Jpn Pharmacol Ther(薬理と治療) Vol.49 No.6(2021)、p.953-964
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、認知機能のなかでも重要な、記憶力について、改善効果を有する新規な組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、驚くべきことに、黒大豆種皮抽出物を摂取することにより、認知機能の一つである記憶力、特に短期記憶力を改善できることを見出した。かくして、本発明が完成された。
【0009】
本発明は、例えば、以下の態様を提供する。
[1]黒大豆種皮抽出物を有効成分として含む、短期記憶力向上剤。
[2]前記黒大豆種皮抽出物が黒大豆種皮の酸性抽出物である、[1]に記載の短期記憶力向上剤。
[3]飲食品、サプリメント、または医薬組成物の形態である、[1]または[2]に記載の短期記憶力向上剤。
[4][1]または[2]に記載の短期記憶力向上剤を含む、短期記憶力向上用の飲食品。
[5][1]または[2]に記載の短期記憶力向上剤を含む、短期記憶力向上剤用のサプリメント。
[6][1]または[2]に記載の短期記憶力向上剤を含む、短期記憶力向上用の経口医薬組成物。
[7]黒大豆種皮抽出物を組成物に配合することを含む、前記組成物に対して短期記憶力向上作用を付与する方法。
[8]黒大豆種皮抽出物を有効成分として用いることを含む、短期記憶力向上剤の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の短期記憶力向上剤を摂取又は投与することにより、短期記憶力を向上させることができる。本発明の短期記憶力向上剤は、日本で昔から食されてきた黒大豆の種皮を原料とする黒大豆種皮抽出物を有効成分として含むため、安全性に優れ、かつ、後記の実施例に示されるように有効性にも優れている。かくして、本発明によれば、ヒトをはじめ動物が安全に摂取することがきる、短期記憶力向上剤が提供される。さらに、本発明の短期記憶力向上剤または有効成分である黒大豆種皮抽出物を飲食品、サプリメント、医薬品、医薬部外品、飼料、ペットフードなどの材料と混合することにより、短期記憶力向上効果を有する飲食品、サプリメント、医薬品、医薬部外品、飼料、ペットフードなどを製造することができる。またさらに、本発明の短期記憶力向上剤を飲食品、飼料、ペットフードなどの経口組成物に添加することにより、当該経口組成物に短期記憶力向上作用を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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