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公開番号2024097597
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-19
出願番号2023001157
出願日2023-01-06
発明の名称容器入り温泉卵
出願人イセデリカ株式会社
代理人個人
主分類A23L 15/00 20160101AFI20240711BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】容器に封入されて流通される取り扱い性能の高い温泉卵であって、殻付きで調理したものと同様の食感及び見た目を呈するものを提供すること、またそのような温泉卵の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】上記課題を解決する本願発明は、温泉卵1と、温泉卵1を収容する収容容器2を備える容器入り温泉卵Xであって、収容容器2は、少なくとも卵一個分の液卵よりも大きい容積の収容部21を有し、卵一個分の液卵が収容された状態において、収容部21の底面213から液卵の卵黄上端の高さまでの容積は、液卵の体積よりも小さい容器入り温泉卵である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
温泉卵と、前記温泉卵を収容する収容容器を備える容器入り温泉卵であって、
前記収容容器は、少なくとも卵一個分の液卵よりも大きい容積の収容部を有し、
卵一個分の前記液卵が収容された状態において、前記収容部の底面から前記液卵の卵黄上端の高さまでの容積は、前記液卵の体積よりも小さい容器入り温泉卵。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記収容容器は、開口部と、前記開口部を密閉する蓋部を有する請求項1に記載の容器入り温泉卵。
【請求項3】
前記収容容器は、水平断面が略円形状である請求項1に記載の容器入り温泉卵。
【請求項4】
前記収容容器は、耐熱性を有する請求項1~3の何れかに記載の容器入り温泉卵。
【請求項5】
収容容器に液卵を収容する収容工程と、
前記液卵を収容した収容容器を加熱する加熱工程と、を含む温泉卵の製造方法であって、
前記収容容器は、少なくとも卵一個分の液卵よりも大きい容積の収容部を有し、
卵一個分の前記液卵が収容された状態において、前記収容部の底面から前記液卵の卵黄上端の高さまでの容積は、前記液卵の体積よりも小さい温泉卵の製造方法。
【請求項6】
前記収容工程は、前記液卵が収容された前記収容容器の開口部を蓋部で密閉する密閉工程を含む請求項5に記載の温泉卵の製造方法。
【請求項7】
前記加熱工程は、温水と前記収容容器とを接触させて行う請求項6に記載の温泉卵の製造方法。
【請求項8】
前記加熱工程は、レトルト機による加圧加熱殺菌を行う請求項5~7の何れかに記載の温泉卵の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、市場で流通する温泉卵であって、容器に封入されたものに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
温泉卵とは、ゆで卵の一種であって、卵黄はある程度凝固しているが、卵白は完全に凝固していない状態のものをいい、液卵を70℃程度で所定時間加熱することにより得られる。
ところで、一般的な温泉卵は、特許文献1に記載のように殻付きの状態で調理され、殻付きのまま流通することが多い。このような温泉卵は見た目も美しく美味であるが、卵殻に固化した卵白が付着していて食べづらく、また殻の処理が難儀である。これに対して、予め卵を割卵して容器に封入し、その後加熱処理を施すことで温泉卵を製造する方法が例えば特許文献2、3に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-268726号公報
特開平9-75037号公報
特公昭59-3188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、特許文献2に記載の温泉卵は、卵黄と卵白をそれぞれ処理して密封容器に入れるものであるため、食感や見た目が殻付きで調理した温泉卵と大きく異なる。また、特許文献3においては、容器が卵1個分の液卵でほぼ満たされるように充填され、また耐熱容器の取り出し口が狭いため、このまま温泉卵を製造した場合であると、温泉卵をきれいに取り出すことが難しい。
【0005】
本願発明は、上述の課題に鑑み、容器に封入されて流通される取り扱い性能の高い温泉卵であって、殻付きで調理したものと同様の食感及び見た目を呈するものを提供すること、またそのような温泉卵の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する本願発明は、温泉卵と、前記温泉卵を収容する収容容器を備える容器入り温泉卵であって、前記収容容器は、少なくとも卵一個分の液卵よりも大きい容積の収容部を有し、卵一個分の前記液卵が収容された状態において、前記収容部の底面から前記液卵の卵黄上端の高さまでの容積は、前記液卵の体積よりも小さい容器入り温泉卵である。
容器の容積を上記のようにすることによって、卵白に卵黄が包埋され、殻付きで調理されたものと同様の食感及び見た目を呈する卵1個分の温泉卵を提供することができる。また、収容部の容積を卵一個分の体積よりも大きくすることによって、温泉卵を滑り落とすように落下させることが可能となり卵黄を破壊しないで容器から取り出すことが容易になる。
【0007】
本発明の好ましい形態では、前記収容容器は、開口部と、前記開口部を密閉する蓋部を有する。
このような構成によって、内部に収容された温泉卵の保存性を高めることができる。
【0008】
本発明の好ましい形態では、前記収容容器の水平断面は略円形状である。
このような構成によって、収容容器内に保持される卵黄と、容器内周面との距離を略一定にすることができるため、卵黄を卵白に保持しやすくすることができる。
【0009】
本発明の好ましい形態では、前記収容容器は耐熱性を有する。
このような構成によって、収容容器に入った卵をそのまま加熱することができるようになり、取り扱いを容易にすることができる。
【0010】
本発明は、収容容器に液卵を収容する収容工程と、前記液卵を収容した収容容器を加熱する加熱工程と、を含む温泉卵の製造方法であって、前記収容容器は、少なくとも卵一個分の液卵よりも大きい容積の収容部を有し、卵一個分の前記液卵が収容された状態において、前記収容部の底面から前記液卵の卵黄上端の高さまでの容積は、前記液卵の体積よりも小さい温泉卵の製造方法である。
このような構成によって、簡単な取り扱いによって、殻付きで調理したものと同様の食感、見た目を呈するゆで卵を製造することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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