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公開番号2024094241
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2023190012
出願日2023-11-07
発明の名称画像記録方法及び印刷方法
出願人株式会社リコー
代理人個人,個人
主分類B41M 5/00 20060101AFI20240702BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】布帛へ画像を印刷しても、印刷された画像のべたつきがなく、布帛下地の隠蔽性と印刷物の堅牢性が共に向上し両立する画像記録方法の提供。
【解決手段】水を含み、有機溶剤を実質的に含まない第1の処理液を布帛に付与する第1の工程と、前記第1の工程の後に、前記第1の処理液が付与された領域に、水、水溶性溶剤、及び凝集剤を含む第2の処理液を付与する第2の工程と、前記第2の工程の後に、前記第2の処理液が施された領域にインクを付与する第3の工程と、を含む画像記録方法であって、前記第1の工程と前記第2の工程の間、及び前記第2の工程と前記第3の工程の間に乾燥工程を設けないことを特徴とする画像記録方法。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
水を含み、有機溶剤を実質的に含まない第1の処理液を布帛に付与する第1の工程と、
前記第1の工程の後に、前記第1の処理液が付与された領域に、水、水溶性溶剤、及び凝集剤を含む第2の処理液を付与する第2の工程と、
前記第2の工程の後に、前記第2の処理液が施された領域にインクを付与する第3の工程と、を含む画像記録方法であって、
前記第1の工程と前記第2の工程の間、及び前記第2の工程と前記第3の工程の間に乾燥工程を設けないことを特徴とする画像記録方法。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記布帛は、濃色又は淡色の化学繊維製布帛である、請求項1に記載の画像記録方法。
【請求項3】
前記化学繊維製布帛は、ポリエステル製布帛である、請求項2に記載の画像記録方法。
【請求項4】
前記第1の処理液がさらに、シリコーン系界面活性剤を含む、請求項1または2に記載の画像記録方法。
【請求項5】
前記第1の処理液がさらに、滑剤及び増粘剤の少なくともいずれかを含む、請求項1または2に記載の画像記録方法。
【請求項6】
前記第2の処理液中の水溶性溶剤は沸点240℃未満である、請求項1または2に記載の画像記録方法。
【請求項7】
前記第2の処理液中の水溶性溶剤の含有量が、前記第2の処理液の全量に対して35質量%以下である、請求項1または2に記載の画像記録方法。
【請求項8】
前記第2の処理液中の凝集剤が、無機塩である、請求項1または2に記載の画像記録方法。
【請求項9】
前記第2の処理液中の凝集剤の含有量が、前記第2の処理液の全量に対して10質量%以上25質量%以下である、請求項1または2に記載の画像記録方法。
【請求項10】
前記インクは、色材、水溶性溶剤、樹脂エマルジョン、シリコーン系界面活性剤を含む、請求項1または2に記載の画像記録方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像記録方法及び印刷方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、捺染分野においても、Tシャツ等の衣類に直接印字するいわゆるDTG(Direct to Garment)分野の市場規模は年々拡大しており、また、近年のアパレル業界におけるパーソナルレコメンデーションビジネスの隆盛や、インテリアテキスタイル分野において認められるファインアートとのコラボレーションの活発化といった動向より、ファブリックに対して発色性及び種々堅牢性に優れた画像を形成可能なインクジェット記録システムへの需要がますます高まりつつある。
【0003】
顔料を色材として含むインクを用いて生地に直接インクジェットで作像する捺染方式においては、スクリーン捺染及びその他の従来の捺染とは異なり、版の作製・保管・洗浄等版に関する事柄が必要なく、少量多品種生産に適していること、転写等の工程を含まないため短納期化が可能なこと、耐光性に優れること等の点において優位性を有している。顔料捺染では、印刷物の発色性、堅牢性等向上のため種々の検討がされているが、インクのみでこれらの特性を満足することは困難であり、近年ではインクを布帛に印捺する前に布帛に前処理を行う手法が提案されている。
【0004】
特許文献1には、水及びインク凝集剤を少なくとも含有する第一の前処理液を布に塗布する第一の工程と、第一の前処理液よりもインク凝集力の小さい第二の前処理液を前記布に塗布する第二の工程と、水性インクジェットインクを用いて前記布にインクジェット印刷する第三の工程と、を含む捺染物の製造方法が開示されている。
特許文献2には、多価カチオン塩または酸を含む処理液を付与する工程と、樹脂を含むクリアインクをインクジェット付与する工程と、白インクをインクジェット付与する工程と、カラーインクをインクジェット付与する工程と、を含む捺染物の印刷方法が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、布帛への画像印刷において、印刷物のべたつきがなく、インク付与による布帛下地の隠蔽性と印刷物の堅牢性を両立させることは困難であった。
【0006】
本発明は、布帛へ画像を印刷しても、印刷された画像のべたつきがなく、布帛下地の隠蔽性と印刷物の堅牢性が共に向上し両立する画像記録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の画像記録方法は、
水を含み、有機溶剤を実質的に含まない第1の処理液を布帛に付与する第1の工程と、
前記第1の工程の後に、前記第1の処理液が付与された領域に、水、水溶性溶剤、及び凝集剤を含む第2の処理液を付与する第2の工程と、
前記第2の工程の後に、前記第2の処理液が施された領域にインクを付与する第3の工程と、を含む画像記録方法であって、
前記第1の工程と前記第2の工程の間、及び前記第2の工程と前記第3の工程の間に乾燥工程を設けないことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、布帛へ画像を印刷しても、印刷された画像のべたつきがなく、布帛下地の隠蔽性と印刷物の堅牢性が共に向上し両立する画像記録方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1Aは、本発明の画像記録装置の一例を示す概略説明図である。
図1Bは、本発明の画像記録装置の別の一例を示す概略説明図である。
図2は、図1A又は図1Bの画像記録装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図3は、図1A又は図1Bの画像記録装置における制御の概要の一例を示す概略説明図である。
図4は、本発明のインクカートリッジの一例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
布帛への印刷は、フィルムや紙などへの印刷と異なり、布帛下地の隠蔽性や印刷物の堅牢性などの特性を求められることが多い。
しかし、布帛下地の隠蔽性を高くさせるために前処理液の付着量を多くする必要があり、従来の前処理液を使用したインクを用いて布帛へウェットオンウェット印刷する方法では、前処理液中には有機溶剤が含有されているため、乾燥工程において印刷物のべたつきが残り、十分にインクを定着させることが難しく、布帛下地の隠蔽性と印刷物の堅牢性を両立させることが困難である。
このような問題を解決するため、発明者らは本発明を完成させた。
(【0011】以降は省略されています)

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