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公開番号2024046790
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022152078
出願日2022-09-26
発明の名称印判
出願人シヤチハタ株式会社
代理人
主分類B41K 1/52 20060101AFI20240329BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】
本発明は、吸蔵体の表面不良が発生した場合でも、直液式インキカートリッジのインキ供給孔の気密性を確保することでインキ漏れを確実に防止することができる印判を提供することを目的とする。
【解決するための手段】
印字体と、該印字体に接触して設けられる吸蔵体と、該吸蔵体にインキを供給する直液式のインキカートリッジと、該インキカートリッジに備えた、前記吸蔵体にインキを供給する為のインキ供給孔と、を有する印判であって、前記インキ供給孔と吸蔵体の間に多孔質体を設け、該多孔質体は、前記インキ供給孔の気密性を前記多孔質体に浸透したインキにより確保することを特徴とする印判である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
印字体と、
該印字体に接触して設けられる吸蔵体と、
該吸蔵体にインキを供給する直液式のインキカートリッジと、
該インキカートリッジに備えた、前記吸蔵体にインキを供給する為のインキ供給孔と、
を有する印判であって、
前記インキ供給孔と吸蔵体の間に多孔質体を設け、該多孔質体は、前記インキ供給孔の気密性を前記多孔質体に浸透したインキにより確保することを特徴とする印判。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸蔵体の表面不良が発生した場合でも、直液式インキカートリッジのインキ供給孔の気密性を確保することでインキ漏れを確実に防止することができる印判に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、直液式インキカートリッジのインキ供給孔から吸蔵体にインキを供給する機構を備えた直液式の印判は本出願人により開示されている(先行文献1)。この種の印判では、吸蔵体にインキが十分に含侵された状態(飽和状態)では、吸蔵体に供給されたインキによりインキカートリッジのインキ供給孔が閉塞されることで、気密性が確保されている為、インキと空気の置換が生じず、印判本体からインキが漏れることはない。
【0003】
一方、印判に使用する吸蔵体は、加熱加圧ニーダー、加熱ロール等の機械にて、デンプン、食塩、硝酸ナトリウム、炭酸カルシウム等の溶解物質と熱可塑性樹脂又は熱可塑性エストラマーを混練し、シート状にして冷却後、水又は希酸水にて前記溶解物質を溶出することにより製造されている。混練の際、溶解物質が熱可塑性樹脂又は熱可塑性エストラマー中で互いに連結して大きな塊状になることがあり、この場合、溶解物質の溶出後において吸蔵体表面に大きな凹部が形成される。図4に示すように、前記凹部が、吸蔵体のインキ供給孔との接触面に形成されている場合、インキ供給孔の気密性が確保されず、前記凹部を介して空気がインキカートリッジ内に流入することでインキ漏れが発生する虞があった。また、このような吸蔵体の表面不良は、溶解物質の溶出後、吸蔵体を所定厚さに調整する為に行う吸蔵体表面の切削工程においても発生することがある。上記した混練工程、切削工程で発生する不具合は、人為的に制御することにより不良品を無くすことは困難であり、また、表面不良による前記凹部のサイズは小さい為、外観目視による検査でも判別が困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実用新案登録第3236374号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記問題点を解決すべくなされたものであって、吸蔵体の表面不良が発生した場合でも、直液式インキカートリッジのインキ供給孔の気密性を確保することでインキ漏れを確実に防止することができる印判を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために完成された本発明は、印字体と、該印字体に接触して設けられる吸蔵体と、該吸蔵体にインキを供給する直液式のインキカートリッジと、該インキカートリッジに備えた、前記吸蔵体にインキを供給する為のインキ供給孔と、を有する印判であって、前記インキ供給孔と吸蔵体の間に多孔質体を設け、該多孔質体は、前記インキ供給孔の気密性を前記多孔質体に浸透したインキにより確保することを特徴とする印判である。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、印字体と、該印字体に接触して設けられる吸蔵体と、該吸蔵体にインキを供給する直液式のインキカートリッジと、該インキカートリッジに備えた、前記吸蔵体にインキを供給する為のインキ供給孔と、を有する印判であって、前記インキ供給孔と吸蔵体の間に多孔質体を設け、該多孔質体は、前記インキ供給孔の気密性を前記多孔質体に浸透したインキにより確保することを特徴とする印判である為、吸蔵体の表面不良が発生した場合でも、直液式インキカートリッジのインキ供給孔の気密性を確保することでインキ漏れを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態を示す正面図である。
本発明の実施の形態を示す斜視である。
本発明の実施の形態の断面図である。
吸蔵体に表面不良が発生した従来の直液式印判の要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。
図1は、本発明に係る印判を示す正面図、図2は平面図、図3は断面図、図4は吸蔵体に表面不良が発生した従来の直液式印判の断面図である。尚、本発明において「下」とは、捺印時に印字体が移動する方向を指し、「上」とは、その反対側を指す。
【0010】
図において、1は本体であり、下部に印字体2aと、印字体2aの上面に接触して吸蔵体2bを有している。この本体1は、カバー部材3内を自在に昇降動するように構成されている。3aはウィング式に開閉する一対の扉、4は前記本体1を覆うホルダであり、また、前記本体1には筒状の直液式のインキカートリッジ5が着脱自在にセットされている。インキカートリッジ5は下端部にインキ供給孔5bを有し、インキ供給孔5bと吸蔵体2bの間には後述する多孔質体2cが設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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