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公開番号2024155492
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023070253
出願日2023-04-21
発明の名称印刷装置
出願人ローランドディー.ジー.株式会社
代理人個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20241024BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】消費電力を抑えつつユーザに合わせた脱臭性能を得ることができる印刷装置を提供する。
【解決手段】印刷部が収容される本体ケーシング90と、前記本体ケーシング内の空気中に含まれる臭気成分を除去して該本体ケーシングの外部へ排出する脱臭ユニット10と、を備えた印刷装置1。印刷装置1は、入力部4aと、前記脱臭ユニットを複数の駆動モードで駆動制御可能であって、前記入力部から送信された指示信号に基づいて、前記選択された1つの駆動モードにて前記脱臭ユニットを駆動する制御部80と、を備え、前記複数の駆動モードは、前記印刷部による印刷開始時から印刷終了時までの時間帯である第1の時間帯だけ前記脱臭ユニットを駆動させる第1の駆動モードと、前記第1の時間帯と、該第1の時間帯の前後の印刷が行われていない所定の時間帯である第2の時間帯とにおいて、前記脱臭ユニットを駆動させる第2の駆動モードと、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被印刷物に対して印刷を施す印刷部が収容される本体ケーシングと、
前記本体ケーシング内の空気中に含まれる臭気成分を除去して該本体ケーシングの外部へ排出する脱臭ユニットと、
を備えた印刷装置において、
ユーザからの指示を受け付ける入力部と、
前記脱臭ユニットを予め設定された駆動タイミングが異なる複数の駆動モードで駆動制御可能であって、前記入力部から送信された前記駆動モードを選択する指示信号に基づいて、選択された1つの駆動モードにて前記脱臭ユニットを駆動させる制御部と、
を備え、
前記複数の駆動モードは、
前記印刷部による印刷開始時から印刷終了時までの時間帯である第1の時間帯だけ前記脱臭ユニットを駆動させる第1の駆動モードと、
前記第1の時間帯と、該第1の時間帯の前後の印刷が行われていない所定の時間帯である第2の時間帯とにおいて、前記脱臭ユニットを駆動させる第2の駆動モードと、を含むことを特徴とする印刷装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記制御部及び前記脱臭ユニットに対して電力を供給する主電力供給部と、
前記主電力供給部からの電力を前記印刷部に供給する副電力供給部と、を備え、
前記主電力供給部及び前記副電力供給部は、それぞれ、電力を供給可能なON状態と電力の供給を停止するOFF状態とに切り替え可能に構成され、
前記第2の駆動モードは、前記第2の時間帯における前記脱臭ユニットの駆動タイミングが異なる複数のパターンを有し、
前記複数のパターンは、
前記副電力供給部がON状態となった場合に前記脱臭ユニットを駆動させて、該副電力供給部がOFF状態となった場合に前記脱臭ユニットの駆動を停止する第1のパターンと、
前記主電力供給部がON状態となった場合に前記脱臭ユニットを駆動させて、該主電力供給部がOFF状態となった場合に前記脱臭ユニットの駆動を停止する第2のパターンと、を含み、
前記制御部は、前記第2の駆動モードが選択された際に前記入力部から送信された前記パターンを選択する指示信号に基づいて、選択された1つのパターンにて前記脱臭ユニットを駆動させることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記複数のパターンは、
前記脱臭ユニットの駆動開始時間及び駆動停止時間を指示するタイマ指示信号が送信された場合に、前記第2の時間帯において、前記駆動開始時間から前記駆動停止時間までの時間帯だけ前記脱臭ユニットを駆動させる第3のパターンを含むことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記脱臭ユニットは、前記本体ケーシング内の空気を該脱臭ユニット内へ吸引するファンを有し、
前記制御部は、前記ファンの回転数をPWM信号で制御し、
前記PWM信号のデューティー比は、前記第1の時間帯よりも前記第2の時間帯の方が低くなるように設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記脱臭ユニットは、前記本体ケーシング内の空気を該該脱臭ユニット内へ吸引するファンを有し、
前記制御部は、前記ファンの回転数をPWM信号で制御し、前記PWM信号のデューティー比は、前記第1の時間帯、前記第2の時間帯であって前記副電力供給部がON状態である第1の非印刷時間帯、及び、前記主電力供給部がON状態且つ前記副電力供給部がOFF状態である第2の非印刷時間帯の順に低くなるように設定されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記入力部からの指示信号を受けて、前記第1の時間帯、前記第1の非印刷時間帯、及び、前記第2の非印刷時間帯のそれぞれに対して前記デューティー比を変更可能なファン駆動調節部を有することを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記複数の駆動モードは、
前記脱臭ユニットの駆動を常時停止する第3の駆動モードを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置、特に、装置内部で生じた臭気を脱臭するための脱臭ユニットを備えた印刷装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
対象物に画像や文字を印刷する印刷装置では、印刷に使用するインクとして、例えば、顔料と有機溶剤とを含む溶剤インクや、顔料と紫外線硬化成分とを含む紫外線(UV)硬化インク等が用いられており、これらのインクは、印刷時に臭気を発生する。
【0003】
近年では、カフェ等の飲食を伴う様な商業的環境に印刷装置を設置する状況も生じており、このような環境下では、設置機器からの臭気を可及的に除去することが望まれる。それ故、印刷時に発生する臭気を脱臭してから装置の外部へ排出する脱臭ユニットを備えた印刷装置が開発されている。
【0004】
例えば、特許文献1では、紫外線硬化インクを用いて対象物に印刷を施す印刷装置において、印刷時に生じた装置本体内の空気中に含まれる臭気成分を除去してから装置本体の外部へ排出する脱臭ユニットを備えた印刷装置が記載されている。この脱臭ユニットは、ファンの駆動によって、装置本体内の空気を脱臭手段に導き入れて臭気成分を除去するとともに、脱臭された空気を装置本体の外部へ排出するようにしている。この印刷装置では、インクを吐出する印刷部が作動する印刷時に、脱臭ユニットが駆動して装置本体内の空気を脱臭し、印刷が終了すると脱臭ユニットが駆動停止するように自動制御している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-83509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の印刷装置では、印刷時に脱臭ユニットを駆動させることにより、印刷時にインクから発生する臭気を抑制することができるとともに、印刷終了時に脱臭ユニットを自動停止させることで、脱臭ユニットの駆動による消費電力を抑えることができる。
【0007】
しかしながら、臭気に対する感度は人によって異なるため、印刷時のみでは十分に臭気を除去できないことがあり、飲食を伴う環境で印刷装置を使用する場合には、臭気に敏感なユーザが不快を感じることのないように配慮しなければならないという状況が有る。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、消費電力を抑えつつユーザに合わせた脱臭性能を得ることができる印刷装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係る印刷装置は、被印刷物に対して印刷を施す印刷部が収容される本体ケーシングと、前記本体ケーシング内の空気中に含まれる臭気成分を除去して該本体ケーシングの外部へ排出する脱臭ユニットと、を備えた印刷装置において、ユーザからの指示を受け付ける入力部と、前記脱臭ユニットを予め設定された駆動タイミングが異なる複数の駆動モードで駆動制御可能であって、前記入力部から送信された前記駆動モードを選択する指示信号に基づいて、選択された1つの駆動モードにて前記脱臭ユニットを駆動させる制御部と、を備え、前記複数の駆動モードは、前記印刷部による印刷開始時から印刷終了時までの時間帯である第1の時間帯だけ前記脱臭ユニットを駆動させる第1の駆動モードと、前記第1の時間帯と、該第1の時間帯の前後の印刷が行われていない所定の時間帯である第2の時間帯とにおいて、前記脱臭ユニットを駆動させる第2の駆動モードと、を含むことを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、ユーザが入力部によって指示した駆動モードの指示信号に基づいて制御部が脱臭ユニットを駆動制御する。そして、例えば、ユーザが印刷装置から発生される臭気が気になる環境においては、ユーザが第2の駆動モードを選択することで、印刷開始時から印刷終了時までの時間帯のみならず、その前後の印刷が行われていない時間帯においても脱臭ユニットを駆動させて本体ケーシング内の臭気成分を除去することができる。したがって、印刷装置から臭気が排出されることを必要なレベルに応じて防止することができる。また、例えば、ユーザが臭気を特段に気にすることのない環境下で印刷装置を使用する場合には、入力部によって第1の駆動モードを選択することで、印刷が行われている時間帯にのみ脱臭ユニットを駆動させて、消費電力を抑えることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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