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公開番号2024122423
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029951
出願日2023-02-28
発明の名称印刷用メタルマスク
出願人マクセル株式会社
代理人個人
主分類B41N 1/24 20060101AFI20240902BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】マスク本体に凸部が膨出形成された印刷用メタルマスクにおいて、凸部を乗り越える際のスキージと凸部の頂面との接触を最小限に抑えて、スキージの先端が部分的に摩耗することを防ぐ。
【解決手段】下面11が印刷対象3と正対するマスク本体8に、マスク本体8を上下に貫通する多数独立の通孔12と、マスク本体8と印刷対象3上の部品2との接触を避けるための逃げ凹部13とが形成されている印刷用メタルマスクを対象とする。逃げ凹部13に対応してマスク本体8の上面側には、凸部14が膨出形成されている。凸部14は、突端面である頂面19を有する天壁17と、頂面19とマスク本体8の上面とを繋ぐ周回状の外側面21を形成する周回壁18とで構成されている。凸部14の頂面19には、該頂面19の周縁部20よりも下側に凹む湾曲面で区画された陥入部28が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
下面(11)が印刷対象(3)と正対するマスク本体(8)に、マスク本体(8)を上下に貫通する多数独立の通孔(12)と、マスク本体(8)と印刷対象(3)上の部品(2)との接触を避けるための逃げ凹部(13)とが形成されている印刷用メタルマスクであって、
逃げ凹部(13)に対応してマスク本体(8)の上面側には、凸部(14)が膨出形成されており、
凸部(14)は、突端面である頂面(19)を有する天壁(17)と、頂面(19)とマスク本体(8)の上面とを繋ぐ周回状の外側面(21)を形成する周回壁(18)とで構成されており、
凸部(14)の頂面(19)に、該頂面(19)の周縁部(20)よりも下側に凹む湾曲面で区画された陥入部(28)が形成されていることを特徴とする印刷用メタルマスク。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
天壁(17)の下面は、逃げ凹部(13)の底面(24)とされており、
逃げ凹部(13)の底面(24)に、該底面(24)の周縁部(25)よりも下側に膨らむ凸弧面で区画された膨出部(29)が形成されている請求項1に記載の印刷用メタルマスク。
【請求項3】
陥入部(28)が、頂面(19)の周縁部(20)から頂面(19)の中心に向かって漸次窪み深さ(H1)が大きくなる凹穴で形成されており、
膨出部(29)が、底面(24)の周縁部(25)から底面(24)の中心に向かって漸次膨らみ高さ(H2)が大きくなる突起で形成されている請求項2に記載の印刷用メタルマスク。
【請求項4】
陥入部(28)を有する凸部(14)の頂面(19)と、膨出部(29)を有する逃げ凹部(13)の底面(24)とが、互いの中心が一致する相似形状に形成されている請求項3に記載の印刷用メタルマスク。
【請求項5】
陥入部(28)を有する凸部(14)の頂面(19)の中心における窪み深さ(H1)と、膨出部(29)を有する逃げ凹部(13)の底面(24)の中心における膨らみ高さ(H2)とが同一寸法に設定されている請求項3に記載の印刷用メタルマスク。
【請求項6】
天壁(17)の厚み寸法(T1)が、マスク本体(8)の厚み寸法(T2)と同一に設定されている請求項4に記載の印刷用メタルマスク。
【請求項7】
天壁(17)の厚み寸法(T1)が、マスク本体(8)の厚み寸法(T2)よりも小さく設定されている請求項4に記載の印刷用メタルマスク。
【請求項8】
天壁(17)の厚み寸法(T1)が、マスク本体(8)の厚み寸法(T2)よりも大きく設定されている請求項4に記載の印刷用メタルマスク。
【請求項9】
逃げ凹部(13)の内側面(26)とマスク本体(8)の下面(11)との接続部分の断面形状がR状に丸められている請求項1から8のいずれかひとつに記載の印刷用メタルマスク。
【請求項10】
通孔(12)の孔周面(12a)とマスク本体(8)の下面(11)との接続部分の断面形状がR状に丸められている請求項1から8のいずれかひとつに記載の印刷用メタルマスク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、一次実装部品を搭載したプリント配線板上に、二次実装部品用のクリームはんだを印刷により塗布する際に用いられる印刷用メタルマスクに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
この種の印刷用メタルマスクの従来例としては、本出願人による特許文献1に記載の印刷用メタルマスクを挙げることができる。特許文献1の印刷用メタルマスクは、マスク本体(基板)と、マスク本体に形成されたクリーム半田ペースト吐出し用の通孔(開孔)とを備える。マスク本体には、一次実装部品との干渉を避けるための逃げ凹部(1次実装部品逃げ用凹部)が形成されている。逃げ凹部に対応して、マスク本体の表面側には、凸部が膨出形成されている。凸部は、その頂面が平坦面からなる略四角錐台状に形成されている。同様の構成の印刷用メタルマスクは、特許文献2にも開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-220920号公報
特開平6-92053号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の印刷用メタルマスクを用いたクリームはんだ(以下単に「はんだ」と記す。)の塗布作業は、以下のような手順で行われる。まず、印刷対象上に印刷用メタルマスクを載置する。続いて、マスク本体の表面にはんだを載せ、ゴム製のプレートであるスキージを用いてスキージングを行って、はんだを通孔の内部に充填させる。以上の手順により、印刷対象上にはんだを塗布することができる。このようにスキージングを行うとき、スキージはマスク本体に向かって押圧され、スキージの先端はマスク本体の表面を摺動移動する。
【0005】
特許文献1、2のように凸部を備えるメタルマスクでは、スキージは当該凸部を乗り越えて摺動移動する。但し、スキージが凸部を乗り越えるとき、凸部から受ける反力の分だけスキージに加わる摺動抵抗が部分的に大きくなり、凸部に対応するスキージの先端が部分的に摩耗し、スキージの先端形状が歪に変形しやすい点に不利がある。この問題は、特許文献1、2の印刷用メタルマスクのように、凸部の頂面が平坦面である場合に顕著であり、これはスキージの凸部に対する接触面積が大きく、スキージ先端がより広い範囲で摩耗することに拠る。このようにスキージ先端が部分的に摩耗して歪に変形すると、適正にスキージングを行うことが困難となる。
【0006】
本発明は、マスク本体に凸部が膨出形成された印刷用メタルマスクにおいて、凸部を乗り越える際のスキージと凸部の頂面との接触を最小限に抑えて、スキージの先端が部分的に摩耗することを防ぐことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、下面11が印刷対象3と正対するマスク本体8に、マスク本体8を上下に貫通する多数独立の通孔12と、マスク本体8と印刷対象3上の部品2との接触を避けるための逃げ凹部13とが形成されている印刷用メタルマスクを対象とする。逃げ凹部13に対応してマスク本体8の上面側には、凸部14が膨出形成されている。凸部14は、突端面である頂面19を有する天壁17と、頂面19とマスク本体8の上面とを繋ぐ周回状の外側面21を形成する周回壁18とで構成されている。そして、凸部14の頂面19に、該頂面19の周縁部20よりも下側に凹む湾曲面で区画された陥入部28が形成されていることを特徴とする。
【0008】
天壁17の下面は、逃げ凹部13の底面24とされており、逃げ凹部13の底面24に、該底面24の周縁部25よりも下側に膨らむ凸弧面で区画された膨出部29が形成されている。
【0009】
陥入部28は、頂面19の周縁部20から頂面19の中心に向かって漸次窪み深さH1が大きくなる凹穴で形成されており、膨出部29は、底面24の周縁部25から底面24の中心に向かって漸次膨らみ高さH2が大きくなる突起で形成されている。
【0010】
陥入部28を有する凸部14の頂面19と、膨出部29を有する逃げ凹部13の底面24とが、互いの中心が一致する相似形状に形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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