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公開番号
2024130887
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023040833
出願日
2023-03-15
発明の名称
印刷装置
出願人
ヤマハ発動機株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B41F
15/44 20060101AFI20240920BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】半田を供給する頻度を減少させて、印刷を行う時間が増大するのを抑制することが可能な印刷装置を提供する。
【解決手段】この印刷装置100は、開口302が設けられたマスク300の上面に当接し、第1方向(Y方向)に移動してマスク300に供給された半田303を開口302を介して基板200に印刷するスキージ311と、第1方向(Y方向)に直交する水平方向の第2方向(X方向)においてスキージ311の一方側および他方側に設けられ、第2方向(X方向)への半田303の移動を規制する一対のプレート34と、マスク300上の半田303の量に応じて、一対のプレート34のうち少なくとも一方を第2方向(X方向)に移動させるプレート移動部35と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
開口が設けられたマスクの上面に当接し、第1方向に移動して前記マスクに供給された半田を前記開口を介して基板に印刷するスキージと、
前記第1方向に直交する水平方向の第2方向において前記スキージの一方側および他方側に設けられ、前記第2方向への半田の移動を規制する一対のプレートと、
前記マスク上の半田の量に応じて、前記一対のプレートのうち少なくとも一方を前記第2方向に移動させるプレート移動部と、を備える、印刷装置。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記プレート移動部の駆動を制御する制御部をさらに備え、
前記プレート移動部は、モータを含み、
前記制御部は、前記マスク上の半田の量に応じて、前記プレート移動部の前記モータを制御して、前記スキージに対する前記プレートの位置を調整する、請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記マスク上の半田の減少量に応じて、前記一対のプレートを互いに近づけるように移動させる、請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記プレート移動部は、前記一対のプレートを同時に移動させる、請求項2に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記プレート移動部は、共通の前記モータの駆動により、前記一対のプレートを連動して前記第2方向に移動させる、請求項2に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記プレート移動部は、前記一対のプレートを前記第2方向における互いに反対方向に移動させて、前記一対のプレートの間隔を変更させる、請求項2に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記制御部は、印刷時の前記一対のプレートの初期位置が、印刷を行う前記基板の前記第2方向における両端部の位置、または、前記両端部の位置よりも外側の位置になるように、前記プレート移動部を制御する、請求項2に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記マスク上の半田の量を計測する計測部をさらに備え、
前記制御部は、前記計測部により計測した半田の量に基づいて、前記一対のプレートを移動させる制御を行う、請求項2に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記制御部は、印刷開始から所定の複数枚数印刷するまでは、前記一対のプレートを移動させずに、所定の複数枚数印刷後から、前記一対のプレートを互いに近づけるように移動させる、請求項2に記載の印刷装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記マスクの前記第2方向における前記開口が配置される範囲を取得し、前記一対のプレートを互いに最も近づける位置を、前記開口が配置される範囲の両端の位置よりも外側となるように前記一対のプレートの移動を制御する、請求項2に記載の印刷装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置に関し、特に、半田を基板に印刷する印刷装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、半田を基板に印刷する印刷装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
【0003】
上記特許文献1には、マスクに供給された半田を印刷パターンを介して基板に印刷するスキージと、スキージの長手方向の両端部の位置に固定的に配置され、スキージの長手方向の端部から半田が横漏れするのを抑制する横漏れ防止プレートと、を備える印刷装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-128023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1では、横漏れ防止プレートにより、スキージの長手方向の端部から半田が横漏れするのを抑制することができるものの、印刷に使用される半田の分だけ、マスク上の半田が減少する。そのため、印刷により半田の量が減少する分、マスク上の半田の断面積が小さくなる。半田の断面積が小さくなると、基板に十分な半田がのらないなどの印刷不具合が生じるため、半田印刷の安定性を確保するためにマスクに半田を供給する頻度を多くする必要がある。その結果、半田を供給する頻度が多くなる分だけ、印刷を行う時間が増大してしまう。そこで、半田を供給する頻度を減少させて、印刷を行う時間が増大するのを抑制することが望まれている。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、半田を供給する頻度を減少させて、印刷を行う時間が増大するのを抑制することが可能な印刷装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における印刷装置は、開口が設けられたマスクの上面に当接し、第1方向に移動してマスクに供給された半田を開口を介して基板に印刷するスキージと、第1方向に直交する水平方向の第2方向においてスキージの一方側および他方側に設けられ、第2方向への半田の移動を規制する一対のプレートと、マスク上の半田の量に応じて、一対のプレートのうち少なくとも一方を第2方向に移動させるプレート移動部と、を備える。
【0008】
この発明の一の局面による印刷装置では、上記のように、マスク上の半田の量に応じて、一対のプレートのうち少なくとも一方を第2方向に移動させるプレート移動部を設ける。これにより、マスク上の半田の量に応じて一対のプレートを近づけるように移動させることができるので、印刷によりマスク上の半田の量が減ったとしても、マスク上の半田の第2方向の長さを小さくすることができる。その結果、マスク上の開口が設けられる領域における半田の第1方向(スキージの移動方向)の幅を大きくすることができるので、マスク上の開口が設けられる領域における半田の断面積が小さくなるのを抑制することができる。これにより、半田を供給する頻度を多くしなくても半田印刷の安定性を確保することができる。その結果、半田を供給する頻度を減少させて、印刷を行う時間が増大するのを抑制することができる。
【0009】
上記一の局面による印刷装置において、好ましくは、プレート移動部の駆動を制御する制御部をさらに備え、プレート移動部は、モータを含み、制御部は、マスク上の半田の量に応じて、プレート移動部のモータを制御して、スキージに対するプレートの位置を調整する。このように構成すれば、モータの駆動によりプレートの位置を自動で細かく移動することができるので、マスク上の半田の量に応じてプレートの位置を自動で細かく調整することができる。また、制御部によりプレートの位置を自動で調整する制御を行うので、作業者がプレートの位置を移動させる作業を行う必要がない。
【0010】
上記制御部を備える構成の印刷装置において、好ましくは、制御部は、マスク上の開口が設けられる領域における半田の減少量に応じて、一対のプレートを互いに近づけるように移動させる。このように構成すれば、印刷によるマスク上の半田の減少量に応じて、一対のプレートの間に挟まれて配置される半田の第2方向の長さを小さくすることができるので、その分、半田の第1方向の幅が小さくなるのを抑制することができる。その結果、マスク上の開口が設けられる領域における半田の断面積が小さくなり半田の断面形状が変化するのを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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