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公開番号2024134998
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045479
出願日2023-03-22
発明の名称液体吐出装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20240927BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】印刷時間を短縮できる液体吐出装置を提供する。
【解決手段】液体吐出ヘッドを有し、走査する液体吐出部と制御部を備える。液体吐出ヘッドは液滴を記録媒体に対して吐出する。制御部は、第1の駆動波形と、第2の駆動波形とを選択可能であり、液滴の吐出箇所に応じて、第1の駆動波形による吐出と、第2の駆動波形による吐出とを液体吐出ヘッドに行わせる。駆動波形における1周期は、記録媒体の1つの箇所に対して液滴を吐出する動作に相当する。1周期に相当する時間を印字速度としたとき、第2の駆動波形における印字速度は、第1の駆動波形における印字速度よりも速い。記録媒体の1つの箇所に対する液滴の着弾量を液体吐出量としたとき、第1の駆動波形及び第2の駆動波形ともに液体吐出量に上限が設けられており、第2の駆動波形における液体吐出量の上限は、第1の駆動波形における液体吐出量の上限よりも低い。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
複数のノズルが配列された液体吐出ヘッドを有し、走査する液体吐出部と、
前記液体吐出ヘッドを制御する制御部と、を備え、
前記液体吐出ヘッドは、前記ノズルから液滴を記録媒体に対して吐出し、
前記制御部は、前記液体吐出ヘッドに液滴を吐出させるための駆動波形として、第1の駆動波形と、第2の駆動波形とを選択可能であり、液滴の吐出箇所に応じて、前記第1の駆動波形による吐出と、前記第2の駆動波形による吐出とを前記液体吐出ヘッドに行わせ、
前記駆動波形における1周期は、記録媒体の1つの箇所に対して液滴を吐出する動作に相当し、
前記1周期に相当する時間を印字速度としたとき、前記第2の駆動波形における印字速度は、前記第1の駆動波形における印字速度よりも速く、
記録媒体の1つの箇所に対する液滴の着弾量を液体吐出量としたとき、前記第1の駆動波形及び前記第2の駆動波形ともに液体吐出量に上限が設けられており、
前記第2の駆動波形における液体吐出量の上限は、前記第1の駆動波形における液体吐出量の上限よりも低い
ことを特徴とする液体吐出装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記第1の駆動波形における液体吐出量をゼロ、小、中及び大に分類したとき、前記第2の駆動波形における液体吐出量は、ゼロ、前記小又は前記中が選択される
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記液体吐出部が走査する方向を主走査方向とし、主走査方向に垂直な方向を副走査方向としたとき、
前記液体吐出部は、複数回の走査を行って画像を形成するインターレース方式で画像を形成し、該方式では、奇数回目の走査で吐出する液滴の位置と、偶数回目の走査で吐出する液滴の位置とが、前記副走査方向にずれており、
奇数回目の走査では前記第1の駆動波形による吐出を行い、かつ、偶数回目の走査では前記第2の駆動波形による吐出を行うか、又は、
奇数回目の走査では前記第2の駆動波形による吐出を行い、かつ、偶数回目の走査では前記第1の駆動波形による吐出を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記液体吐出部は、2回の走査を行って画像を形成する1/2インターレース方式で画像を形成し、
1回目の走査では前記第1の駆動波形による吐出を行い、かつ、2回目の走査では前記第2の駆動波形による吐出を行うか、又は、
1回目の走査では前記第2の駆動波形による吐出を行い、かつ、2回目の走査では前記第1の駆動波形による吐出を行う
ことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記液体吐出部が走査する方向を主走査方向とし、主走査方向に垂直な方向を副走査方向としたとき、
前記液体吐出部は、前記主走査方向に対してM箇所に吐出箇所をずらし、前記副走査方向に対してN箇所に吐出箇所をずらして吐出して画像を形成するとともに、M×N回の走査を行って画像を形成するマルチパス方式で画像を形成し、
前記M×N回の走査のうち、1回以上を前記第1の駆動波形による吐出を行い、1回以上を前記第2の駆動波形による吐出を行う(ただし、M及びNは2以上の整数である)
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記液体吐出部が走査する方向を主走査方向とし、主走査方向に垂直な方向を副走査方向としたとき、
前記液体吐出部は、複数回の走査を行って画像を形成するインターレース方式と、前記主走査方向に対してM箇所に吐出箇所をずらし、前記副走査方向に対してN箇所に吐出箇所をずらして吐出して画像を形成するとともに、M×N回の走査を行って画像を形成するマルチパス方式とを組み合わせて画像を形成し、
前記インターレース方式では、奇数回目の走査で吐出する液滴の位置と、偶数回目の走査で吐出する液滴の位置とが、前記副走査方向にずれており、該インターレース方式は、
奇数回目の走査では前記第1の駆動波形による吐出を行い、かつ、偶数回目の走査では前記第2の駆動波形による吐出を行うか、又は、
奇数回目の走査では前記第2の駆動波形による吐出を行い、かつ、偶数回目の走査では前記第1の駆動波形による吐出を行い、
前記マルチパス方式は、
前記M×N回の走査のうち、1回以上を前記第1の駆動波形による吐出を行い、1回以上を前記第2の駆動波形による吐出を行う(ただし、M及びNは2以上の整数である)
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
前記液体吐出部が走査する方向を主走査方向としたとき、
前記制御部は、前記主走査方向の吐出位置に対して、前記第1の駆動波形による吐出と、前記第2の駆動波形による吐出とを前記液体吐出ヘッドに交互に行わせる
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記液体吐出ヘッドに液滴を吐出させるための駆動波形として、前記第1の駆動波形と前記第2の駆動波形のほかに、第3の駆動波形を選択可能であり、液滴の吐出箇所に応じて、前記第1の駆動波形による吐出と、前記第2の駆動波形による吐出と、前記第3の駆動波形による吐出とを前記液体吐出ヘッドに行わせ、
前記第3の駆動波形における印字速度は、前記第2の駆動波形における印字速度よりも速く、
前記第3の駆動波形の液体吐出量に上限が設けられており、
前記第3の駆動波形における液体吐出量の上限は、前記第2の駆動波形における液体吐出量の上限よりも低い
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記液体吐出部の1走査ごとに駆動波形の選択を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェットヘッドを走査させて印字する印字装置において、同一印字領域を複数回走査して印字するマルチパス方式やインターレース方式などが知られている。このような方式を用いることで画像品質の向上を図る。従来、このような方式を行う際、印刷品質を保ちつつ、印刷速度を向上させる技術が提案されている。
【0003】
特許文献1では、諸問題を引き起こすインクミストの発生量を抑えることを目的としたインクジェット記録装置の印字方法が提案されている。
特許文献1では、マルチパス印字方法で余白なし印刷(ふちなし印刷)を行うインクジェット記録装置において、記録媒体の端部外側および前記端部より既定長だけ内側に入った第一印字領域と、第1領域より内側に位置する記録媒体上の第二印字領域の両方に印字を行う際に、所定の階調値(濃度)で比較して、第一印字領域における単位時間あたりのインクの打ち込み量(インク吐出デューティ)が第二印字領域と比べて多くなるようにしている。
【0004】
特許文献2では、吐出したインクが被吐出媒体の所望の位置に着弾し易くなることを目的としたインク吐出装置が提案されている。
特許文献2では、ノズルと被吐出媒体との距離がローギャップとなるローギャップ印刷モードと、前記距離が前記ローギャップよりも大きいハイギャップとなるハイギャップ印刷モードとを判定する。そして、ハイギャップ印刷モードであると判定された場合に、前記複数のノズルによる単位時間当たりの総吐出発数を前記ローギャップ印刷モードの場合よりも減少させている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、同一印字領域を複数回走査して印字する際に、走査回数が増えるほど印刷時間がかかってしまう。そのため、印刷時間を短縮できる技術が求められている。
【0006】
そこで本発明は、印刷時間を短縮できる液体吐出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の液体吐出装置は、
複数のノズルが配列された液体吐出ヘッドを有し、走査する液体吐出部と、
前記液体吐出ヘッドを制御する制御部と、を備え、
前記液体吐出ヘッドは、前記ノズルから液滴を記録媒体に対して吐出し、
前記制御部は、前記液体吐出ヘッドに液滴を吐出させるための駆動波形として、第1の駆動波形と、第2の駆動波形とを選択可能であり、液滴の吐出箇所に応じて、前記第1の駆動波形による吐出と、前記第2の駆動波形による吐出とを前記液体吐出ヘッドに行わせ、
前記駆動波形における1周期は、記録媒体の1つの箇所に対して液滴を吐出する動作に相当し、
前記1周期に相当する時間を印字速度としたとき、前記第2の駆動波形における印字速度は、前記第1の駆動波形における印字速度よりも速く、
記録媒体の1つの箇所に対する液滴の着弾量を液体吐出量としたとき、前記第1の駆動波形及び前記第2の駆動波形ともに液体吐出量に上限が設けられており、
前記第2の駆動波形における液体吐出量の上限は、前記第1の駆動波形における液体吐出量の上限よりも低い
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、印刷時間を短縮できる液体吐出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
液体吐出装置の一例を説明するための概略図である。
液体吐出装置の一例の要部を説明するための概略図である。
制御ブロックの一例を示す図である。
第1の駆動波形の一例を示す図である。
第2の駆動波形の一例を示す図である。
1/2インターレース方式の一例を説明するための図である。
マルチパス方式の一例を説明するための図である。
フローの一例である。
誤差拡散法による階調処理の一例を説明するための図である。
図9を説明するための図である。
閾値処理の一例を説明するための図(A)及び(B)である。
閾値処理の他の例を説明するための図(A)及び(B)である。
第1~第3の駆動波形の一例を示す図(A)~(C)である。
閾値処理の一例を説明するための図である。
閾値処理の一例を説明するための図(A)~(C)である。
フローの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る液体吐出装置について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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