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公開番号2024131234
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023041369
出願日2023-03-15
発明の名称記録材料
出願人日本化薬株式会社
代理人
主分類B41M 5/333 20060101AFI20240920BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】印字部の保存安定性(耐水性、耐可塑剤性、耐油性および耐アルコール性)に優れた記録材料を提供すること。
【解決手段】下記一般式(1)
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024131234000022.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">33</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">168</com:WidthMeasure> </com:Image> (式(1)中、R1は炭素数1~4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、または置換基を有する若しくは無置換の炭素数6~14のアリール基を表す。R2は水素原子、または炭素数1~4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を表す。)
で表される化合物および増感剤を含有する記録材料、該記録材料を含む感熱記録層、および該感熱記録層を有する感熱記録紙。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(1)
TIFF
2024131234000020.tif
33
168
(一般式(1)中、R

は炭素数が1~4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、炭素数が6~14の置換または無置換のアリール基を表す。R

は水素原子または炭素数が1~4の直鎖または分岐鎖のアルキル基を表す。)で表される化合物および融点60~200℃の芳香族化合物を含有する記録材料。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
下記一般式(2)
TIFF
2024131234000021.tif
48
168
(一般式(2)中、R

は水素原子、炭素数が1~4の直鎖または分岐鎖のアルキル基、炭素数が1~4の直鎖または分岐鎖のアルコキシ基、シアノ基、またはハロゲン原子を表し、nは1~5の整数を表す。)および融点60~200℃の芳香族化合物を含有する記録材料。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の記録材料を含む感熱記録層。
【請求項4】
請求項3に記載の感熱記録層を含む感熱記録紙。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の記録材料を含むインク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発色記録部の保存安定性および発色性に優れた記録材料に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、熱、圧力、光等のエネルギーを用いた科学的発色システムは数多く知られている。その中で、染料前駆体であるロイコ染料とロイコ染料と接触して発色する顕色剤との二成分発色系からなる発色システムは広く記録材料に利用されている。例えば、感熱記録材料は、一般にロイコ染料とフェノール性化合物等の顕色剤とをそれぞれ微粒子状に分散化した後に両者を混合し、これに結合剤、増感剤、充填剤、滑剤等の添加剤を添加して得られた塗工液を、紙、フィルム、合成紙等に塗布したもので、加熱によりロイコ染料と顕色剤の一方または両者が溶融、接触して起こる化学反応により発色記録(印字)を得るものである。
【0003】
このように感熱記録材料を発色させるためには、サーマルヘッドを内蔵したサーマルプリンター等が用いられる。感熱記録法は他の記録法に比較して、(1)記録時に騒音が出ない、(2)現像・定着の必要がない、(3)メンテナンスフリーである、(4)機械が比較的安価である等の特徴により、宝くじ用途、ファクシミリ用途、コンピューターのアウトプット、電卓などのプリンター用途、医療計測用のレコーダー用途、自動券売機用途、感熱記録型ラベル用途等に広く用いられており、用途の拡大に伴い様々な環境下で使用されることから、その発色記録には、耐熱性、耐湿性、耐水性、耐光性、耐油性、耐アルコール性、耐可塑性等が求められる。
【0004】
一般にフェノール性水酸基を有する顕色剤は顕色能が高く、中でも発色濃度の高さから、例えば特許文献1に示される2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニルプロパン)(ビスフェノールA)および特許文献2に示される4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホン(ビスフェノールS)をはじめとしたビスフェノール系化合物が数多く報告されている。しかしながら、ビスフェノールA等のフェノール系化合物は、エンドクリン問題からその使用が問題とされており、フェノール構造を含まない非フェノール系の顕色剤が要望されている。非フェノール系顕色性化合物としては、例えば特許文献3~6に示されるジフェニルウレア系またはスルホニルウレアの顕色性化合物が報告されている。また、特許文献7および8では、顕色剤同士の配合または保存安定性が高い顕色剤に増感剤を添加する等の試みがなされている。しかしながら、これらの文献に示される感熱記録材料は、耐水性や耐アルコール性といった親水的な条件に対する耐久性と、耐油性や耐可塑剤性といった疎水的な条件に対する耐久性および発色性のうち、いずれかの性能が不足するという問題点があるため用途拡大に一定の制約を受けており、発色性および保存安定性に優れた感熱記録材料の開発が強く望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第3539375号明細書
特開昭57-11088号公報
特表2002-532441号公報
国際公開2014/080615
国際公開2017/111032
国際公開2019/044462
特開平09-104178号公報
国際公開2022/125104
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、印字部の保存安定性および発色性に優れた記録材料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、前記の目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の構造を有した化合物を顕色剤として含有し、かつ増感剤を含有する記録材料を用いることにより上記の課題が解決することを見出し、本発明を完成させるに至った。なお、本願において「(数値1)~(数値2)」は上下限値を含むことを示す。
【0008】
即ち本発明は、
[1]下記一般式(1)
【0009】
TIFF
2024131234000001.tif
33
168
【0010】
(一般式(1)中、R

は炭素数が1~4の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル基、炭素数が6~14の置換または無置換のアリール基を表す。R

は水素原子または炭素数が1~4の直鎖または分岐鎖のアルキル基を表す。)で表される化合物および融点60~200℃の芳香族化合物を含有する記録材料、
(【0011】以降は省略されています)

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