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公開番号
2024155510
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023070287
出願日
2023-04-21
発明の名称
印刷装置
出願人
ローランドディー.ジー.株式会社
代理人
個人
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20241024BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】コストを抑えながら、脱臭された空気中に含まれるインクのミストが外部へ排出されることを抑制することができる印刷装置を提供する。
【解決手段】インクを吐出するインク吐出ヘッド64が収容される本体ケーシング90と、該本体ケーシング内で発生した臭気を除去する臭気除去部18を有する脱臭ユニット10と、を備えた印刷装置10において、前記脱臭ユニットは、前記本体ケーシング内に配置される筐体24と、前記筐体内に設けられ、前記臭気除去部で臭気を除去された空気が通過する空気流路11と、前記本体ケーシング内の空気を前記空気流路内に吸引し、吸引された前記空気を吹出口から前記空気流路外へ吹き出す吸引部22と、前記吹出口と対向配置され、前記吹出口から吹き出された空気が衝突する吹出空気衝突部36と、を備え、前記本体ケーシングは、前記吹出空気衝突部にて衝突された空気を外部へ排出する排気孔を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
被印刷物に対してインクを吐出するインク吐出ヘッドが収容される本体ケーシングと、
該本体ケーシング内で発生した臭気を除去する臭気除去部を有する脱臭ユニットと、を備えた印刷装置において、
前記脱臭ユニットは、
前記本体ケーシング内に配置される筐体と、
前記筐体内に設けられ、前記臭気除去部で臭気を除去された前記ケーシング内の空気が通過する空気流路と、
前記本体ケーシング内の空気を前記空気流路内に吸引し、吸引された前記空気を吹出口から前記空気流路外へ吹き出す吸引部と、
前記吹出口と対向配置され、前記吹出口から吹き出された空気が衝突する吹出空気衝突部と、を備え、
前記本体ケーシングは、前記吹出空気衝突部にて衝突された空気を外部へ排出する排気孔を有することを特徴とする印刷装置。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
前記吹出空気衝突部は、吹出口よりも下方側に配置され、
前記排気孔は、前記吹出口よりも上方側に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記吹出空気衝突部には、前記インクのミストを吸収可能な吸収体が配置されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記本体ケーシング内に配置され、前記インク吐出ヘッドの移動を案内するガイドレールを備え、
前記脱臭ユニットは、前記ガイドレールの前面よりも後方側に配置されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記インク吐出ヘッドのノズル面を覆うキャップを備え、
前記脱臭ユニットは、前記キャップよりも下方側に配置されたことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記吸引部は、シロッコファンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置、特に、装置内で発生した臭気を除去するための脱臭ユニットを備えた印刷装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
対象物に画像や文字を印刷する印刷装置では、印刷に使用するインクとして、例えば、顔料と有機溶剤とを含む溶剤インクや、顔料と紫外線硬化成分とを含む紫外線(UV)硬化インク等が用いられており、これらのインクは、印刷時に臭気を発生する。
【0003】
近年では、カフェ等の飲食を伴う様な商業的環境に印刷装置を設置する状況も生じており、このような環境下では、設置機器からの臭気を可及的に除去することが望まれる。この様な状況の下、臭気を脱臭してから装置の外部へ排出する脱臭ユニットを備えた印刷装置が開発されている。
【0004】
例えば、特許文献1の印刷装置では、装置本体に組付けられた脱臭ユニットが、装置内の空気を外部へ排出する排気ダクトを備えており、排気ダクトの内部には、装置内の空気を吸引して外部へ排出するファンと、空気中の臭気成分を除去する脱臭用フィルターとが配設されている。この印刷装置では、ファンを駆動することにより、印刷時に発生した臭気成分がフィルターを通して除去され、排気ダクトの排気口から清浄な空気を印刷装置の外部に排出することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-16674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1の印刷装置では、ファンによって排気ダクト内に吸引される空気中には、インクヘッドからインク摘が吐出される際に発生する霧状のインク(すなわちインクのミスト)が混入しているおそれがある。このミストの一部は、脱臭用フィルターを通過して排気中に混在することがあり、ミストが排出されると、印刷装置の排気口の近傍に置かれた物体にミストが付着して汚れが生じるおそれがある。しかしながら、ミスト回収用の装置を別途設けると製造コストが嵩むという問題がある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コストを抑えながら、脱臭された空気中に含まれるインクのミストが外部へ排出されることを抑制することができる印刷装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係る印刷装置は、被印刷物に対してインクを吐出するインク吐出ヘッドが収容される本体ケーシングと、該本体ケーシング内で発生した臭気を除去する臭気除去部を有する脱臭ユニットと、を備えた印刷装置において、前記脱臭ユニットは、前記本体ケーシング内に配置される筐体と、前記筐体内に設けられ、前記臭気除去部で臭気を除去された前記ケーシング内の空気が通過する空気流路と、前記本体ケーシング内の空気を前記空気流路内に吸引し、吸引された前記空気を吹出口から前記空気流路外へ吹き出す吸引部と、前記吹出口と対向配置され、前記吹出口から吹き出された空気が衝突する吹出空気衝突部と、を備え、前記本体ケーシングは、前記吹出空気衝突部にて衝突された空気を外部へ排出する排気孔を有することを特徴とする。
【0009】
上記印刷装置によれば、被印刷物への印刷によって臭気が発生した場合に、脱臭ユニットの吸引部を駆動させると、本体ケーシング内の空気が壁部で仕切られた空気流路内に吸引され臭気除去部を通過することにより脱臭される。また、空気流路内に吸引された空気は、吸引部の吹出口から吹き出されて、空気流路に設けられた吹出空気衝突部に衝突した後、衝突により流れ方向が変更されて排出孔から本体ケーシングの外部へ排出される。空気流路内に吸い込まれる空気の中には、霧状のインクであるミストが含まれることがあるが、吸引部の吹出口から吹き出された空気が吹出空気衝突部に衝突することで、空気中のミストがこの吹出空気衝突部に付着して除去されるので、排気孔から本体ケーシングの外部へミストが排出されることを抑制することができる。これにより、ミスト回収用の装置を別途設けることなく、低コストでミストの排出を抑制することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、コストを抑えながら、脱臭された空気中に含まれるミストが印刷装置の外部へ排出されることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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