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公開番号2024103158
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2023007341
出願日2023-01-20
発明の名称インク、印刷装置、印刷方法、及び印刷物
出願人株式会社リコー
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 11/00 20140101AFI20240725BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】路面やフロア、建築物の壁面等に対して、インクジェット方式で塗装、印刷する際に、吐出安定性と、塗膜の膜厚に厚みをだして基材の隠蔽性を確保することとを両立するインクの提供。
【解決手段】溶媒、樹脂、増粘性粒子を含み、せん断速度1S -1での25℃における粘度が、3.00×103mPa・s以上2.50×104mPa・s以下であり、せん断速度5,000S -1での25℃における粘度が、130mPa・s以下であるインクである。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
溶媒、樹脂、増粘性粒子を含み、
せん断速度1

-1
での25℃における粘度が、3.00×10

mPa・s以上2.50×10

mPa・s以下であり、
せん断速度5,000

-1
での25℃における粘度が、130mPa・s以下であることを特徴とするインク。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
せん断速度1

-1
での25℃における粘度が、6.00×10

mPa・s以上2.50×10

mPa・s以下である、請求項1に記載のインク。
【請求項3】
せん断速度0.1

-1
での25℃における粘度が、3.00×10

mPa・s以上である、請求項1から2のいずれかに記載のインク。
【請求項4】
せん断速度5,000

-1
での25℃における粘度が、30mPa・s以上80mPa・s以下である、請求項1から2のいずれかに記載のインク。
【請求項5】
個数基準でのISO Max Distanceの粒子径分布における0.1μm以上100μm以下の範囲のP99が9μm以下である、請求項1から2のいずれかに記載のインク。
【請求項6】
前記インク中の固形分が45質量%以上である、請求項1から2のいずれかに記載のインク。
【請求項7】
前記樹脂のガラス転移温度Tgが15℃以下である、又は、前記インクの乾燥膜のガラス転移温度が15℃以下である、請求項1から2のいずれかに記載のインク。
【請求項8】
前記溶媒が、2価アルコール及び3価アルコールの少なくともいずれかを含む、請求項1から2のいずれかに記載のインク。
【請求項9】
前記増粘性粒子の含有量が、前記インクに対して20.0質量%以上55.0質量%以下である、請求項1から2のいずれかに記載のインク。
【請求項10】
前記増粘性粒子の含有量(A)と、前記樹脂の固形分の含有量(B)との含有量比(A/B)が、0.8以上である、請求項1から2のいずれかに記載のインク。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インク、印刷装置、印刷方法、及び印刷物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、路面、フロア、建築物の壁面の用途等に使用される塗料としては、溶剤タイプの塗料が一般的に使用されていた。前記溶剤タイプのインクとしては、乾燥時間が短いため気候に影響されにくく、塗装物が限定されないという長所がある一方で、揮発性有機化合物(VOC)を含むため、健康被害や環境汚染のリスク、臭い、引火性などの問題がある。
このような問題から、近年、路面、フロア、建築物の壁面の用途等に使用される塗料としては、水性タイプの塗料に代替されつつある。前記水性タイプのインクは、溶剤タイプと比較して臭いがほとんどなく、VOCを大幅に低減しているため人や環境への影響が少ない。
【0003】
路面、フロア、建築物の壁面の用途等に使用される前記水性タイプのインクとしては、例えば、基材への密着性、特に路面用途に応用した場合、アスファルトに対する密着性をより向上させ、塗料の安定性をより高める目的で、水性分散タイプの基剤樹脂の平均粒径および粒子径分布を制御する水性塗料組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、路面、外装や内装等の建築物の壁面、橋梁やトンネル等の土木構造物の壁面、及びポーラス基材への塗装の際に、吐出安定性と基材の隠蔽性に優れるインクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するための手段としての本発明のインクは、溶媒、樹脂、増粘性粒子を含み、
せん断速度1

-1
での25℃における粘度が、3.00×10

mPa・s以上2.50×10

mPa・s以下であり、
せん断速度5,000

-1
での25℃における粘度が、130mPa・s以下である。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、路面、外装や内装等の建築物の壁面、橋梁やトンネル等の土木構造物の壁面、及びポーラス基材への塗装の際に、吐出安定性と基材の隠蔽性に優れるインクを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明の印刷装置の一例を示す概略図である。
図2は、印刷装置におけるメインタンクの一例を示す斜視説明図である。
図3は、印刷装置としての液体吐出装置の一例を示す概略側面図である。
図4は、印刷装置としての液体吐出装置の一例を示す概略平面図である。
図5は、インクジェットノズルの一例を示す概略構成図であって、ノズル閉鎖時の状態の一例を示す図である。
図6は、インクジェットノズルの一例を示す概略構成図であって、ノズル開放時の状態の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(インク)
本発明のインクは、溶媒、樹脂、増粘性粒子を含み、更に必要に応じてその他の成分を含む。
本発明のインクとしては、路面、外装、及びポーラス基材の塗装に用いられるインクであることが好ましい。
本発明のインクとしては、擬塑性流動を示すインクであり、これにより路面のアスファルト等にインクを吐出した後は、インクの粘度が高くなるため路面の内部に染み込みにくくなり、塗膜を厚くし隠蔽性が向上する。また、インクジェット法によるノズルからのインクの吐出時は、インクの粘度が低くなるため吐出安定性が向上する。
また、外装や内装等の建築物の壁面、橋梁やトンネルなどの土木構造物の壁面においても、インクを吐出した後はインクの粘度が高くなるため、インクのたれが抑制しつつ壁面に塗膜を厚くし隠蔽性を向上させて塗装できる。
なお、前記擬塑性流動とは、せん断速度1

-1
での25℃における粘度が、3.00×10

mPa・s以上2.50×10

mPa・s以下であり、せん断速度5,000

-1
での25℃における粘度が、130mPa・s以下であることを示す。
【0009】
特許文献1に記載のインクは、路面、フロア、建築物の壁面の用途等に使用される水性タイプのインクであるが、インク中の粒子の粒径が大き過ぎるためインクの流動性も悪くなり、且つ、高いせん断速度をかけた状態でも粘度が高いため、吐出安定性が悪くなるという問題がある。
【0010】
本発明のインクは、擬塑性流動を示すため、路面のアスファルト等にインクを吐出した後は、インクの粘度が高くなるため路面の内部に染み込みにくくなり、塗膜を厚くし隠蔽性が向上する。また、インクジェット法によるノズルからのインクの吐出時は、インクの粘度が低くなるため吐出安定性が向上する。
(【0011】以降は省略されています)

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