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公開番号
2024073988
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-30
出願番号
2022185016
出願日
2022-11-18
発明の名称
液体吐出装置
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
主分類
B41J
2/17 20060101AFI20240523BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】浸透性記録媒体へのインクの浸透を抑制しつつ、吸収部材へのインクの堆積を抑制することができる液体吐出装置の提供。
【解決手段】液体を吐出する液体吐出手段と、前記液体吐出手段から空吐出される液体を受容する空吐出受けと、を備えた液体吐出装置であって、前記空吐出受けは、前記液体を吸収する吸収部材と、前記吸収部材を収容する受け部材と、からなり、前記吸収部材は、前記受け部材と分離可能であり、前記液体は、色材、水、及び有機溶剤を含む液体であって、前記有機溶剤は、両末端に水酸基を有する炭素数4以上6以下のアルカンジオール及びジプロピレングリコールから選ばれる1種以上と、グリセリンと、を含み、全有機溶剤中における、前記アルカンジオール及び前記ジプロピレングリコールの合計の含有量が40質量%以上80質量%以下である、ことを特徴とする液体吐出装置。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
液体を吐出する液体吐出手段と、前記液体吐出手段から空吐出される液体を受容する空吐出受けと、を備えた液体吐出装置であって、
前記空吐出受けは、前記液体を吸収する吸収部材と、前記吸収部材を収容する受け部材と、からなり、
前記吸収部材は、前記受け部材と分離可能であり、
前記液体は、色材、水、及び有機溶剤を含む液体であって、
前記有機溶剤は、両末端に水酸基を有する炭素数4以上6以下のアルカンジオール及びジプロピレングリコールから選ばれる1種以上と、グリセリンと、を含み、
全有機溶剤中における、前記アルカンジオール及び前記ジプロピレングリコールの合計の含有量が40質量%以上80質量%以下である、
ことを特徴とする液体吐出装置。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
前記液体は、グリセリンを3質量%以上16質量%以下含み、
前記液体中における、前記グリセリンの含有量に対する前記アルカンジオール及びジプロピレングリコールの含有量の比(アルカンジオール及びジプロピレングリコールの合計含有量/グリセリンの含有量)が0.5以上3.0以下である、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記吸収部材は、一個の吸収部材からなるか、又は、複数個の吸収部材を組み合わせてなる、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記吸収部材の厚さが10mm以上である、請求項1に記載の液体吐出装置
【請求項5】
前記吸収部材は、通気度が100cc/cm
2
/sec以上400cc/cm
2
/sec以下である、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記吸収部材が多孔質構造である、請求項1に記載の液体吐出装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
紙等の記録媒体上に画像を形成する方法として、インクジェット記録方式が知られている。インクジェット記録方式は、インクの消費効率が高く、省資源性に優れており、単位記録あたりのインクのコストを低く抑えることが可能である。
【0003】
インクジェット記録方式においては、記録ヘッドの吐出口の乾燥を抑制するために記録媒体以外にインクを吐出することや、縁なし印刷用に記録媒体の外側にインクを吐出することがある。このような画像形成を伴わないインクの吐出を「空吐出」という。液体吐出装置には、これらの空吐出されたインクを受ける空吐出受けが設けられている。インクが空吐出受けに堆積すると、堆積物に記録媒体の端部が接触し、記録媒体を汚染するという課題がある。
【0004】
さらに、普通紙などの浸透性記録媒体への印刷では、インク滴が記録媒体に浸透することによる画像濃度低下を抑制するために、単位時間あたりの吐出インク滴量を増やす、インク中に樹脂などを含有させて記録媒体上にインク滴を堆積させる、などの手段が採用されている。これら手段では、空吐出受けにもインクが堆積しやすくなるため、インクの堆積による記録媒体の汚染がさらに発生しやすくなる。
【0005】
空吐出受けの堆積抑制手段としては、インク吸収部材に溶剤を含浸させることが提案されている(特許文献1参照)。特許文献1では、溶剤中の水溶性有機溶剤の配合量をインクにおける顔料の配合量に対して規定することで、堆積を抑制している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術では、吸収部材が乾燥しないよう定期的に溶剤を含浸させる必要があり、手間がかかるという懸念がある。そのため、従来とは異なる堆積手段が求められる。
本発明はインクの浸透性の制御が可能であり、浸透性記録媒体への浸透を抑制しつつ、吸収部材へのインクの堆積を抑制することができる液体吐出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決することができる本発明のインクは下記(1)に記載する通りのものである。
(1)液体を吐出する液体吐出手段と、前記液体吐出手段から空吐出される液体を受容する空吐出受けと、を備えた液体吐出装置であって、
前記空吐出受けは、前記液体を吸収する吸収部材と、前記吸収部材を収容する受け部材と、からなり、
前記吸収部材は、前記受け部材と分離可能であり、
前記液体は、色材、水、及び有機溶剤を含む液体であって、
前記有機溶剤は、両末端に水酸基を有する炭素数4以上6以下のアルカンジオール及びジプロピレングリコールから選ばれる1種以上と、グリセリンと、を含み、
全有機溶剤中における、前記アルカンジオール及び前記ジプロピレングリコールの合計の含有量が40質量%以上80質量%以下である、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【発明の効果】
【0008】
本発明の液体吐出装置を用いることにより、インクの浸透性の制御が可能となり、浸透性記録媒体への浸透を抑制しつつ、吸収部材へのインクの堆積を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明に係る液体吐出装置としての印刷装置の一例の概略構成図である。
図2は、図1に示した印刷装置の印刷手段の部分の平面説明図である。
図3は、図2に示した印刷手段の部分の側面説明図である。
図4は、空吐出受けの斜視説明図である。
図5は、空吐出受けをシート材と共に説明する斜視説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明における吸収部材、空吐出受け及び液体吐出装置について図面を参照しながら説明する。
なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
また、以下では「液体」を「インク」という場合がある。
(【0011】以降は省略されています)
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