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公開番号2023137275
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-29
出願番号2022043405
出願日2022-03-18
発明の名称積層体
出願人東レ株式会社
代理人
主分類B41N 1/14 20060101AFI20230922BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】シリコーンゴム層の厚みが厚い場合でも、水なし平版印刷版原版や水なし平版印刷版のシリコーンゴム層表面の押し跡を抑制することができる積層体を提供すること。
【解決手段】支持体上に、少なくとも厚み2.2μm以上のシリコーンゴム層を有する水なし平版印刷版原版または水なし平版印刷版と、緩衝材との積層体であって、水なし平版印刷版原版または水なし平版印刷版の少なくともシリコーンゴム層側に緩衝材を有する積層体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
支持体上に、少なくとも厚み2.2μm以上のシリコーンゴム層を有する水なし平版印刷版原版または水なし平版印刷版と、緩衝材との積層体であって、水なし平版印刷版原版または水なし平版印刷版の少なくともシリコーンゴム層側に緩衝材を有する積層体。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
前記緩衝材のアスカーC硬度が50度以下である請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記緩衝材の厚みが0.1mm以上3.0mm以下である請求項1または2に記載の積層体。
【請求項4】
前記支持体が、鉄、コバルト、ニッケル、これらの合金および/またはこれらの酸化物を含む請求項1~3いずれかに記載の積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水なし平版印刷版原版や水なし平版印刷版と、緩衝材との積層体に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
飲料缶やエアロゾル缶などに用いられる2ピース缶や、チューブなどの円筒形状容器の胴部への曲面印刷には、刷版と、刷版からインキ層を受領してこれを缶体胴部に転写させるためのブランケットとの組み合わせが使用されており、刷版としては、主に樹脂凸版や平版が使用されている。2ピース缶印刷においては、従来、樹脂凸版を用いる印刷方式、すなわち凸版ドライオフセット方式が主流であったが、従来の樹脂凸版は画線部や網点部が太りやすいため、文字や網点画像の潰れが発生しやすいこと、網点のAMスクリーン線数が120線/インチ程度と低く、網点画像のざらつきや網点相互の干渉による縞模様やローゼット模様が目立ちやすいことから、缶印刷において十分な印刷品質を得ることが困難であった。
【0003】
近年、高精細・高加飾性の飲料缶が求められる市場環境から、高精細で耐刷性に優れた缶印刷用水なし平版や水なし平版印刷版原版が検討されている。例えば、少なくとも基板、レーザー感熱層を有し、該感熱層上にシリコーンゴム層からなる非画線部及び画線部が形成されており、非画線部のシリコーンゴム層の厚みが2.2~5.5μmの範囲にあることを特徴とするシームレス缶用水なし平版(例えば、特許文献1参照)や、基板上に少なくとも感熱層およびシリコーンゴム層を有し、基板が強磁性体であることを特徴とする水なし平版印刷版原版(例えば、特許文献2参照)などが提案されている。
【0004】
一方、水なし平版印刷版原版積層体の輸送時に発生する版端部の損傷を抑制する技術として、基板上に少なくとも感光層または感熱層とシリコーンゴム層とを有する水なし平版印刷版原版と、表面に凹凸加工が施されてなる平版印刷版原版用合い紙とを積層してなる水なし平版印刷版原版積層体(例えば、特許文献3参照)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-58257号公報
国際公開第2020/256059号
特開2008-55814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1~2に記載される水なし平版印刷版原版は、耐刷性を向上させるためにシリコーンゴム層を厚膜化している。本発明者らの検討により、柔軟なシリコーンゴム層の厚みが厚い場合、異物の噛み込みなどにより、水なし平版印刷版原版や水なし平版印刷版の表面に局所的に圧力がかかると、シリコーンゴム層表面に凹凸形状の跡(押し跡)がつきやすいという課題が顕著になることが分かった。特に、水なし平版印刷版原版の輸送時や水なし平版印刷版の保管時など、複数枚の水なし平版印刷版原版や水なし平版印刷版を積層した状態においては、上に積層された水なし平版印刷版原版や水なし平版印刷版の重量により、下層の水なし平版印刷版原版や水なし平版印刷版において、押し跡の課題がより顕著になる。特許文献3に記載の平版印刷版原版用合い紙により、輸送時に発生する版端部の曲がりや折れなどの損傷は抑制できるものの、柔軟で厚いシリコーンゴム層を有する水なし平版印刷版原版や水なし平版印刷版に対しては、シリコーンゴム層表面の押し跡がなお発生しやすい課題があった。
【0007】
そこで、本発明は、シリコーンゴム層の厚みが厚い場合でも、水なし平版印刷版原版や水なし平版印刷版のシリコーンゴム層表面の押し跡を抑制することができる積層体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は、主として以下の構成を有する。
支持体上に、少なくとも厚み2.2μm以上のシリコーンゴム層を有する水なし平版印刷版原版または水なし平版印刷版と、緩衝材との積層体であって、水なし平版印刷版原版または水なし平版印刷版の少なくともシリコーンゴム層側に緩衝材を有する積層体。
【発明の効果】
【0009】
本発明の積層体により、シリコーンゴム層の厚みが厚い場合でも、水なし平版印刷版原版や水なし平版印刷版のシリコーンゴム層表面の押し跡を抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の詳細を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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