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公開番号2023176092
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-13
出願番号2022088185
出願日2022-05-31
発明の名称転写捺染用紙
出願人三菱製紙株式会社
代理人
主分類B41M 5/52 20060101AFI20231206BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】離型層を有さず、ハジキ現象及び剥離の問題を軽減でき、転写捺染紙の塗工層が支持体から剥離することによって転写捺染紙と繊維材料との剥離が良好であり、繊維材料に形成された図柄の画質が転写捺染紙に形成された図柄の画質に比べて劣化し難くなる、水洗で塗工層の糊剤などが繊維材料から除去できる転写捺染用紙を提供する。
【解決手段】課題は、転写捺染法に用いる転写捺染用紙であって、支持体と、前記支持体の片面に対して塗工層とを有し、支持体に接する塗工層が無機顔料、水溶性合成樹脂及び天然由来の糊剤を含有し、前記支持体の前記塗工層を設ける側の面において、イオン交換水を滴下して4秒後のイオン交換水に対する支持体の接触角が80度以上である転写捺染用紙によって達成できる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
転写捺染法に用いる転写捺染用紙であって、支持体と、前記支持体の片面に対して塗工層とを有し、支持体に接する塗工層が無機顔料、水溶性合成樹脂及び天然由来の糊剤を含有し、前記支持体の前記塗工層を設ける側の面において、イオン交換水を滴下して4秒後のイオン交換水に対する支持体の接触角が80度以上である転写捺染用紙。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記支持体が、樹脂シートである請求項1に記載の転写捺染用紙。
【請求項3】
前記支持体が、少なくとも前記塗工層を設ける側の面に樹脂ラミネート層を有する紙基材である請求項1に記載の転写捺染用紙。
【請求項4】
前記塗工層が、均染剤及び鉱油を含有し、前記均染剤が多価アルコール脂肪酸エステルである請求項1に記載の転写捺染用紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、染料を含む染料インクで印刷された図柄を繊維材料に転写するために用いる転写捺染用紙に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
スクリーン印刷及びインクジェット印刷などの印刷手段によって用紙に染料インクで図柄を形成し、前記用紙と繊維材料とを密着させて、用紙に図柄を形成した染料を繊維材料に転写する転写捺染法が公知である。
転写捺染法に用いる用紙として、例えば、一側面に離型層を有し、更にその外層に糊剤と粘着剤とからなるコーティング層を有する転写捺染紙であって、転写捺染紙のコーティング層側と布帛とを合わせて両者を1~4kg/cm

で圧着した時の布帛への糊剤と粘着剤の転移率が98~100%である転写捺染紙(例えば、特許文献1参照)、天然又は合成繊維材料に転写捺染紙を加圧及び加熱処理することにより転写する乾式転写捺染法に用いる転写捺染紙であって、離型剤層と、その上層に形成されたインク受容層を有する転写捺染用紙上に、水溶性染料インクを付与して作成され、該インク受容層が、親水性合成樹脂と親水性糊剤とからなり、該親水性合成樹脂の100重量部に対して該親水性糊剤が1~50重量部含有することを特徴とする乾式転写捺染用転写捺染紙(例えば、特許文献2参照)が公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平06-270596号公報
特許第5054673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び特許文献2では、転写捺染用紙が、紙の支持体に対して離型層又は離型剤層を介してコーティング層又はインク受容層などの塗工層を有する。特許文献1では,転写捺染紙と繊維材料との剥離が離型層とコーティング層との間で起こり、コーティング層が繊維材料に接着したままとなる。また、特許文献2では、転写捺染紙と繊維材料との剥離が離型剤層とインク受容層との間で起こり、インク受理層が繊維材料に接着したままとなる。
【0005】
離型層又は離型剤層(以下、「離型層」という)は、離型剤を含有して離型性を有する層である。離型剤は、例えば、シリコン樹脂、フッ素樹脂及びワニス類などである。剥離剤を含有する離型性を有する離型層は、転写捺染用紙の材料コスト及び製造コストの上昇をもたらす。
【0006】
離型層を有する転写捺染用紙の製造は、支持体に対して離型剤を含む塗工液を塗工及び乾燥して離型層を設け、さらに前記離型層に対して塗工層塗工液を塗工及び乾燥して画像記録用の塗工層を設けて行われる。
離型層は、離型層に対して設けた塗工層が離型層から剥離を可能にする目的で存在する。そのために、離型層に対して塗工層塗工液を塗工する際に塗工液のハジキ現象を起こす。また、離型層に対して塗工層塗工液を塗工できた場合であっても、転写捺染する前に、離型層から塗工層が剥離する場合がある。
【0007】
上記ハジキ現象の問題から、塗工層塗工液に界面活性剤を添加して塗工層塗工液の濡れ性を向上させるとハジキ現象を軽減できるものの、転写捺染する前で起こる離型層から塗工層の剥離を十分に抑えることができない。転写捺染する前に離型層から塗工層の剥離を抑えるために接着剤を塗工層塗工液に添加すると、繊維材料から転写捺染紙を剥離する際に離型層と塗工層との間の剥離が困難となる。さらに、界面活性剤及び接着剤を使用することは、さらなる材料コストの上昇をもたらす。
【0008】
上記を鑑みて本発明の目的は、離型剤を含有して離型性を有する離型層を有さず、上記ハジキ現象の問題及び転写捺染する前に離型層から塗工層が剥離するという上記剥離の問題を軽減することができ、下記の工程を有する転写捺染法において転写捺染紙の塗工層が支持体から剥離することによって転写捺染紙と繊維材料との剥離が良好であり、なおかつ塗工層と繊維材料とが接着した状態を維持することによって繊維材料に形成された図柄の画質が転写捺染紙に形成された図柄の画質に比べて劣化し難くなる、並びに水洗で塗工層の糊剤などが繊維材料から除去できる転写捺染用紙を提供することである。
【0009】
転写捺染法は下記(1)~(5)の工程を有する。
(1)転写捺染用紙に染料インクで図柄を形成して転写捺染紙を得る工程。
(2)転写捺染紙を繊維材料に密着させて加熱及び加圧する工程。
(3)転写捺染紙を繊維材料から剥離する工程。
(4)繊維材料に転写した染料を固着処理する工程
(5)付着する塗工層を除去すべく繊維材料を水洗する工程。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、上記の課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、本発明の目的は、以下により達成される。
(【0011】以降は省略されています)

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