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公開番号2023164019
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-10
出願番号2022075312
出願日2022-04-28
発明の名称転写装置
出願人株式会社デュプロ
代理人
主分類B41M 3/12 20060101AFI20231102BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】転写が正常に行われているか否かの検査を効率的に行うことができる転写装置を提供する。
【解決手段】ニスデータ100に基づき、シート上の所定形状の領域に接着性のあるUVニス層Vを形成する。箔を保持する長尺のウェブ52をシートに接触させて、箔をシートのニス層形成領域に転写させる。転写後の箔をシート上に残してウェブ52とシートとを離間させ、離間後のウェブ52に残存した箔の残存形状を表す残存形状データ200を取得する。検査部90は、取得した残存形状データ200をニスデータ100と比較して、その結果に基づき正常な転写の成否を判断する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
所定のデジタル版データに基づき、シート上の所定形状の領域に被転写層を形成する被転写層形成部と、
転写材を保持する長尺のウェブを前記シートに接触させて、前記転写材を前記シートの被転写層形成領域に転写させる転写部と、
転写後の前記転写材を前記シート上に残して前記ウェブと前記シートとを離間させる離間部と、
離間後の前記ウェブに残存した前記転写材の残存形状を表す残存形状データを取得可能な残存形状取得手段と、
前記残存形状取得手段が取得した残存形状データと前記デジタル版データとを比較して、その結果に基づき正常な転写の成否を判断する検査部と、
を有することを特徴とする転写装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記検査部は、前記残存形状データ及び前記デジタル版データの少なくとも一方を補正して、前記比較を行う請求項1記載の転写装置。
【請求項3】
前記検査部は、前記デジタル版データの一部を切り出して、前記残存形状データと比較する請求項1記載の転写装置。
【請求項4】
前記デジタル版データの切り出し位置は補正可能である請求項3記載の転写装置。
【請求項5】
前記ウェブは幅方向に並べて複数装着可能であり、前記検査部は、装着されている前記ウェブの存在範囲を特定する請求項1記載の転写装置。
【請求項6】
前記検査部は、移動するウェブの長手方向に沿って、前記シートの長さよりも短い長さごとに分割された検査領域ごとに順次、前記比較を行う請求項1記載の転写装置。
【請求項7】
前記転写部は、前記ウェブと前記シートとが接触している状態と離間している状態を切替可能に構成され、
前記検査部により、正常な転写がなされなかった検査領域が検出された場合、当該シートへの転写完了前に前記ウェブと前記シートとを離間させる請求項6記載の転写装置。
【請求項8】
前記デジタル版データは、前記シートの搬送方向に直交する幅方向に離間して対に設けられたレジストレーションマークを、前記シートの搬送方向に沿って複数含み、
前記検査部は、前記デジタル版データに含まれる前記レジストレーションマークの位置と、前記残存形状データに含まれる前記レジストレーションマークに対応する転写跡の位置との相違に応じて、前記レジストレーションマークに対応する転写跡で囲まれた領域の前記残存形状データを補正して前記比較を行う請求項2または6記載の転写装置。
【請求項9】
前記被転写層形成部は、前記デジタル版データにおける前記レジストレーションマークを除いた前記被転写層形成部の存在範囲を囲むレジストレーションマーク以外のレジストレーションマークには被転写層を形成しない請求項8記載の転写装置。
【請求項10】
前記離間部のウェブ移動経路下流側に設けられ、前記ウェブを巻き取る巻取りロールと、
前記巻取りロールと前記離間部との間に設けられ、前記ウェブに接触するガイド部材とを有し、
前記残存形状取得手段は、前記離間部と前記ガイド部材との間に設けられている請求項1記載の転写装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、転写装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
シートにニスを塗布するニス塗布装置と、シート上のニスに、ロール・ツー・ロールで搬送されるウェブから箔を転写させる箔押し装置と、を備える印刷システムが知られている。箔押し装置としては、例えば特許文献1に記載されるような箔押し装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許文献1:WO2021/157715号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の装置を含め、従来の装置は、シートに対して箔の転写が正常に行われているか否かの検査を効率的に行うために改善の余地があった。本発明はこうした状況においてなされたものであり、シートに対して箔の転写が正常に行われているか否かの検査を効率的に行うことができる転写装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の転写装置は、所定のデジタル版データに基づき、シート上の所定形状の領域に被転写層を形成する被転写層形成部と、転写材を保持する長尺のウェブをシートに接触させて、転写材を前記シートの被転写層形成領域に転写させる転写部と、転写後の転写材をシート上に残してウェブとシートとを離間させる離間部と、離間後のウェブに残存した転写材の残存形状を取得可能な残存形状取得手段と、残存形状取得手段の取得結果とデジタル版データとを比較して、その結果に基づき正常な転写の成否を判断する検査部と、を有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、シートに対して箔の転写が正常に行われているか否かの検査を効率的に行うことができる転写装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施の形態の印刷システムを模式的に示す図である。
実施の形態の印刷システムを模式的に示す図である。
半硬化されたニス層を示す図である。
図1の箔押し装置の斜視図である。
図1の箔押し装置の側面図である。
図1の箔押し装置の側面図である。
実施の形態の箔押し装置に係る部分の制御ブロック図である。
実施の形態のニスデータ100を示す図である。
実施の形態の残存形状データ200を示す図である。
実施の形態の比較画像データ100Aを示す図である。
実施の形態の残存形状データ300を示す図である。
実施の形態の残存形状データ200を4等分に分割した図である。
図13(a)~(c)は、箔押しの動作を時系列で示す図である。
図14(a)~(c)は、箔押しの動作を時系列で示す図である。
変形例1のニスデータ400を示す図である。
変形例1の残存形状データ500を示す図である。
【0008】
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。
【0009】
図1、2は、実施の形態に係る転写装置が用いられる印刷システム10を模式的に示す図である。図1は側面図であり、図2は平面図である。印刷システム10は、シートを搬送しながらシートに所定の印刷を施す装置である。以降、シートが搬送される方向(図1、2において右から左に向かう方向)を「搬送方向」、搬送方向と直交する方向(図1において紙面に直交する方向、図2の上下方向)を「幅方向」と呼ぶ。さらにこの搬送方向と幅方向の両方に直交する方向を「鉛直方向」と呼ぶ。また、ウェブ移動経路に沿ったウェブの移動方向を「移動方向」と呼ぶ。シートまたはシート上の所定範囲の「搬送方向」の下流側の端縁、またはウェブ上の所定範囲の「移動方向」の下流側の端縁を「先端」、上流側の端縁を「後端」と呼ぶ。
【0010】
印刷システム10は、シートを1枚ずつ給紙する給紙装置12と、1枚ずつ給紙されるシートにニスを塗布するニス塗布装置14と、ニスのタック性を利用してシート上のニスに箔を転写する箔押し装置16と、シートを蓄積するスタッカ18と、印刷システム10を統合的に制御する制御装置20と、を備える。給紙装置12、ニス塗布装置14、箔押し装置16、スタッカ18は、搬送方向に上流側(図1、2では右側)からこの順に一列に並ぶ。制御装置20は、給紙装置12、ニス塗布装置14、箔押し装置16およびスタッカ18とネットワーク2を介して接続される。ウェブ検出装置は、印刷システム10の構成要素のうち、制御装置20と、箔押し装置16の第1センサ68および第2センサ70とによって構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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