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公開番号2024108926
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-13
出願番号2023013587
出願日2023-01-31
発明の名称印刷装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人
主分類B41J 11/14 20060101AFI20240805BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】印刷中のプラテンローラの姿勢を安定化することができる印刷装置を提供する。
【解決手段】プランジャ127は、バネによって後方に押圧荷重F0を付与される。プランジャ127の作用部127Aは、後方且つ左方を向き、押圧荷重F0のかかる方向に対して傾斜角度θで傾斜する傾斜面127Gを有する。傾斜面127Gはプラテンローラ123のプラテンシャフト123Aの軸よりも右側にずれた接触位置Pで、ローラスリーブ123Bに接触する。プランジャ127は押圧荷重F0のcosθ成分である押圧力F1のcosθ成分Fvでローラスリーブ123Bを後方に押圧し、印刷ヘッド102にプラテンローラ123を押し付ける。プランジャ127は押圧荷重押圧力F1のsinθ成分Fhでローラスリーブ123Bを右方に押圧することで、ローラスリーブ123Bが規制部125Eに当接する状態を維持し、プラテンローラ123の姿勢を安定化する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
印刷媒体に印刷を行うための印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドに対向する位置に配置され、回転軸心周りに回転可能であり、前記印刷ヘッドとの間に前記印刷媒体を挟んで搬送方向に搬送するためのプラテンローラと、
前記回転軸心よりも前記搬送方向にずれた位置で前記プラテンローラに接触し、前記プラテンローラを前記印刷ヘッドに向かう方向且つ前記搬送方向に沿う方向に押圧する押圧部材と、
前記プラテンローラを保持すると共に、前記押圧部材によって押圧された前記プラテンローラと接触し前記プラテンローラの前記搬送方向に沿う方向への移動を規制する規制部が設けられたプラテンホルダと、
を有することを特徴とする印刷装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記プラテンローラは、
前記印刷媒体を介して前記印刷ヘッドに接触するヘッド接触部と、
前記回転軸心の軸方向において前記ヘッド接触部よりも外側且つ前記ヘッド接触部の両側に設けられ、前記押圧部材が接触する押圧接触部と
を有すること
を特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記押圧部材は前記押圧接触部に接触する接触面を有し、
前記接触面は、前記プラテンローラが前記印刷ヘッドに向かう方向および前記搬送方向に沿う方向に対して傾斜する平面形状であること
を特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記接触面は、前記押圧接触部に接触する位置における前記押圧接触部の周方向に対する接線の方向へ向けて、前記軸方向よりも長く延びること
を特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記押圧部材は前記押圧接触部に接触する接触面を有し、
前記接触面は、前記押圧接触部に接触する側が前記回転軸心の周方向において内向きに屈曲する曲面形状であること
を特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記接触面は、曲面形状に屈曲する方向へ向けて、前記軸方向よりも長く延びること
を特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記押圧部材が前記押圧接触部に接触する位置は、前記プラテンローラの前記回転軸心の位置よりも前記搬送方向にずれた位置にあり、
前記押圧部材は、前記プラテンローラが前記印刷ヘッドに向かう方向および前記搬送方向とは反対側の方向へ向けて前記押圧接触部を押圧することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記軸方向の一方側において前記押圧部材が前記押圧接触部に接触する位置は、前記プラテンローラの前記回転軸心の位置よりも前記搬送方向にずれた位置にあり、
前記軸方向の他方側において前記押圧部材が前記押圧接触部に接触する位置は、前記プラテンローラの前記回転軸心の位置よりも前記搬送方向とは反対側の方向にずれた位置にあり、
前記押圧部材は、
前記軸方向の一方側においては、前記プラテンローラが前記印刷ヘッドに向かう方向および前記搬送方向とは反対側の方向へ向けて前記押圧接触部を押圧し、
前記軸方向の他方側においては、前記プラテンローラが前記印刷ヘッドに向かう方向および前記搬送方向へ向けて前記押圧接触部を押圧すること
を特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記押圧部材が前記押圧接触部を押圧する方向は、前記押圧部材が前記押圧接触部を押圧する押圧力の前記搬送方向に沿う方向の成分の大きさが、前記印刷媒体の搬送に伴い前記プラテンローラが前記印刷媒体から受ける応力の大きさよりも大きな成分を維持可能な方向であること
を特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
【請求項10】
前記押圧部材は、
前記押圧接触部に接触する押圧部と、
前記押圧部を押圧し、前記押圧部を介して前記プラテンローラを付勢する付勢部と
を有すること
を特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
カセットを着脱可能に装着し、カセットに収容されたテープに印刷する印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の印刷装置は、プラテンローラの駆動軸を支持する可動ケースを、印刷ヘッドへ向けて、駆動軸の軸方向に交差する押圧方向にばねで付勢する。印刷装置はプラテンローラの駆動によってプラテンローラと印刷ヘッドで挟んだテープを搬送しながら、印刷ヘッドの駆動によってテープへの印刷を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-300721号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
テープの搬送に伴い、プラテンローラは、ばねによる押圧方向と交差する搬送方向へ向けて外力を受ける。このため、印刷中のプラテンローラの姿勢にばらつきが生じ、テープが搬送方向に対して斜行したり、印刷ヘッドによるテープへの印刷位置がずれたりする可能性があった。
【0005】
本発明は、印刷中のプラテンローラの姿勢を安定化することができる印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、印刷媒体に印刷を行うための印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドに対向する位置に配置され、回転軸心周りに回転可能であり、前記印刷ヘッドとの間に前記印刷媒体を挟んで搬送方向に搬送するためのプラテンローラと、前記回転軸心よりも前記搬送方向にずれた位置で前記プラテンローラに接触し、前記プラテンローラを前記印刷ヘッドに向かう方向且つ前記搬送方向に沿う方向に押圧する押圧部材と、前記プラテンローラを保持すると共に、前記押圧部材によって押圧された前記プラテンローラと接触し前記プラテンローラの前記搬送方向に沿う方向への移動を規制する規制部が設けられたプラテンホルダと、を有することを特徴とする印刷装置が提供される。
【0007】
印刷媒体の搬送に伴い、プラテンローラは搬送方向に沿う方向への外力を受ける。搬送方向に沿う方向において、プラテンローラは押圧部材による押圧と規制部による規制によって、位置決めされる。故にプラテンローラは駆動時の姿勢が安定し、印刷媒体の斜行を抑制することができる。
【0008】
本態様において、前記プラテンローラは、前記印刷媒体を介して前記印刷ヘッドに接触するヘッド接触部と、前記回転軸心の軸方向において前記ヘッド接触部よりも外側且つ前記ヘッド接触部の両側に設けられ、前記押圧部材が接触する押圧接触部とを有してもよい。押圧部材は回転軸心の軸方向においてヘッド接触部の両側に設けられた押圧接触部を押圧する。プラテンローラは押圧部材からの押圧力を軸方向に離れた2箇所で受けるので、駆動時の姿勢が安定し、印刷媒体の斜行を抑制することができる。
【0009】
本態様において、前記押圧部材は前記押圧接触部に接触する接触面を有し、前記接触面は、前記プラテンローラが前記印刷ヘッドに向かう方向および前記搬送方向に沿う方向に対して傾斜する平面形状であってもよい。プラテンローラが外力を受け、接触位置がずれた場合に、接触面が平面形状であれば、押圧部材に対する接触面の傾斜角度は変わらない。押圧力の印刷ヘッドに向かう方向の成分および搬送方向の成分の大きさが変わらないので、プラテンローラは駆動時の姿勢が安定し、印刷媒体の斜行を抑制することができる。
【0010】
本態様において、前記接触面は、前記押圧接触部に接触する位置における前記押圧接触部の周方向に対する接線の方向へ向けて、前記軸方向よりも長く延びてもよい。接触面は、押圧接触部の周方向に対する接線の方向に対して軸方向よりも長く延びるので、プラテンローラが外力を受け、押圧接触部に接触する位置が元の位置から大きくずれても、押圧接触部との接触を維持することができる。故にプラテンローラは駆動時の姿勢が安定し、印刷媒体の斜行を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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