特許ウォッチ

公開番号2024074649
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-31
出願番号2022185945
出願日2022-11-21
発明の名称塗布装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類B41J 2/11 20060101AFI20240524BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】複雑な3次元形状を有する部材において高精細な印刷を行うことが可能な塗布装置を提供すること。
【解決手段】本開示に係る塗布装置10は、制御部109と、インクジェットのノズル106と、ノズルを清掃するワイピングユニット105と、ノズルの近傍に配置された電極ピン108とを備え、電極ピンは、導電性の電極針202及び電極針を覆う絶縁体の固定部203を有し、制御部は、印刷時に電極ピンに電圧を印加するものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
制御部と、
インクジェットのノズルと、
前記ノズルを清掃するワイピングユニットと、
前記ノズルの近傍に配置された電極ピンと、を備え、
前記電極ピンは、導電性の電極針及び前記電極針を覆う絶縁体の固定部を有し、
前記制御部は、印刷時に前記電極ピンに電圧を印加する
塗布装置。
続きを表示（約 290 文字）【請求項２】
前記電極ピンに電圧が印加された後に前記ノズルから吐出されたインクの液滴は、前記電極ピンの影響によって帯電し、前記電極ピンから被印刷物に向けて形成された電界によって被印刷物方向への静電気力が働く
請求項１に記載の塗布装置。
【請求項３】
前記インクは、導電性を有する水性インクである
請求項２に記載の塗布装置。
【請求項４】
前記制御部は、前記ノズル及び前記電極ピンが前記ワイピングユニットから所定の距離よりも離れた状態において前記電極ピンに電圧を印加する
請求項１～３のいずれか一項に記載の塗布装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、塗布装置に関する。
続きを表示（約 990 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、ノズルと被塗布物との間に電圧差を発生させ、インクの減速を抑制する塗布装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００７－１１２１４５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
印刷技術として、ノズルからインクの液滴を吐出し、被印刷物に塗布するインクジェット方式がある。高精細な印刷においては、液滴をさらに小さくすることが必要である。
【０００５】
ノズルから吐き出されたインクの液滴は、被印刷物へ向かって飛行する間に空気抵抗によって減速される。この減速は、液滴が小さいほど顕著であり、インクが被印刷物に届かずミスト化するなど、印刷品質が低下する場合がある。
【０００６】
空気抵抗を考慮しつつ高精細な印刷を行うためには、ノズルと被印刷物との距離を数ｍｍ程度まで近付ける必要がある。したがって、ノズル位置の精密な制御が必要であり、複雑な３次元形状を有する部材への印刷は、制御機構が大掛かりとなり、困難である。
【０００７】
特許文献１には、ノズルと被印刷物との間に電圧差を発生させ、インクの液滴に静電気力を作用させることにより、インクの飛行中における減速を抑制することが開示されている。
【０００８】
しかしながら、上述の方法は、ノズルを電極として使用しており、液滴には高い電圧が印加され、導電性の高い水性インク（塗料）を使用すると、インクが飛行する経路に大量の電流が流れる危険性がある。また、導電性が低い有機溶剤を使用したインクにおいても、有機溶剤が揮発したガスの引火性が高いため、放電から発火する危険性がある。
【０００９】
また、被印刷物が大きな部材となると、電圧を印加するために大掛かりな装置が必要となるため、コスト面においても不利である。
【００１０】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであり、複雑な３次元形状を有する部材において高精細な印刷を行うことが可能な塗布装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許