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公開番号2024172646
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023090490
出願日2023-05-31
発明の名称差動装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 48/40 20120101AFI20241205BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】簡易な構造により溶接部の破損を抑制して高い伝達トルク容量を有する差動装置を提供する。
【解決手段】リングギヤ20とデフケース30とが溶接された溶接部60を有する差動装置10であって、(a)リングギヤ20及びデフケース30が嵌合された嵌合部40と、(b)リングギヤ20及びデフケース30の両方に跨るように、嵌合部40に設けられたキー溝52と、(c)キー溝52の内部にリングギヤ20の周方向に圧入されたキー材54と、が備えられる。これにより、差動装置10は、溶接部60と、キー溝52及びキー材54すなわちキー部50と、でトルク伝達における荷重が分担される。これにより、溶接部60が分担する荷重が過大となることが抑制されることで溶接部60の破損が抑制され、差動装置10は高い伝達トルク容量Tcを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
リングギヤとデフケースとが溶接された溶接部を有する差動装置であって、
前記リングギヤ及び前記デフケースが嵌合された嵌合部と、
前記嵌合部において前記リングギヤ及び前記デフケースの両方に跨るように設けられたキー溝と、
前記キー溝の内部に前記リングギヤの周方向に圧入されたキー材と、
を備えることを特徴とする差動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
リングギヤとデフケースとが溶接された溶接部を有する差動装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
リングギヤの嵌合穴にデフケースの挿入部が圧入(=しまり嵌め)で嵌合された嵌合部を有し且つその嵌合部が溶接された溶接部を有する、差動装置が知られている。例えば、特許文献1に記載のものがそれである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-203554号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、何らかの要因でリングギヤに過大なトルクが入力される場合がある。特許文献1に記載の差動装置にそのような過大なトルクが嵌合部の摩擦力を超過して入力されると、差動装置が伝達するトルク(以下、「伝達トルク」と記す。)のうち溶接部が分担する量(=荷重)が急激に大きくなる。これにより、溶接部が破損すると、差動装置が伝達可能な伝達トルクの最大値である伝達トルク容量が嵌合部の摩擦力に基づいたトルク値以下に制限されてしまうおそれがある。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、簡易な構造により溶接部の破損を抑制して高い伝達トルク容量を有する差動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨とするところは、リングギヤとデフケースとが溶接された溶接部を有する差動装置であって、(a)前記リングギヤ及び前記デフケースが嵌合された嵌合部と、(b)前記嵌合部において前記リングギヤ及び前記デフケースの両方に跨るように設けられたキー溝と、(c)前記キー溝の内部に前記リングギヤの周方向に圧入されたキー材と、を備えることにある。
【発明の効果】
【0007】
本発明の差動装置によれば、(a)前記リングギヤ及び前記デフケースが嵌合された嵌合部と、(b)前記嵌合部において前記リングギヤ及び前記デフケースの両方に跨るように設けられたキー溝と、(c)前記キー溝の内部に前記リングギヤの周方向に圧入されたキー材と、が備えられる。これにより、差動装置は、溶接部と、キー溝及びキー材すなわちキー部と、でトルク伝達における荷重が分担される。これにより、溶接部が分担する荷重が過大となることが抑制されることで溶接部の破損が抑制され、差動装置は高い伝達トルク容量を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
差動装置の説明図であって、図1(a)は、図1(b)に示す切断線a-aの断面図であり、図1(b)は、図1(a)に示す矢印bの方向から見たリングギヤ及びデフケースである。
本実施例においてキー部が設けられていない場合において、リングギヤの周方向における周方向位置と、溶接部での応力と、の関係を示す図である。
差動装置において、溶接部及びキー部でのトルク伝達における荷重の分担について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比及び形状等は必ずしも正確に描かれていない。
【実施例】
【0010】
図1は、差動装置10の説明図であって、図1(a)は、図1(b)に示す切断線a-aの断面図であり、図1(b)は、図1(a)に示す矢印bの方向から見たリングギヤ20及びデフケース30である。なお、図1(a)においては、デフケース30内に設けられているピニオンシャフト及び一対のピニオンは、不図示とされている。また、図1(a)に示す後述のキー部50のうち、上側についてはキー溝52の内部にキー材54が嵌め入れられる前の状態であり、下側についてはキー溝52の内部にキー材54が嵌め入れられた後の状態である。
(【0011】以降は省略されています)

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