TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024175320
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023093014
出願日2023-06-06
発明の名称八方弁
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類F16K 11/085 20060101AFI20241211BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】複数のモードに切り替えることが可能な切替弁を提供すること。
【解決手段】八方弁Vは、ハウジング300と、回転部材400と、を備える。ハウジング300は、環状壁305と、第1室と、第2室と、第3室と、第4室と、を有する。環状壁には、16個の上段開口と16個の下段開口とが設けられている。回転部材400は、16個の上段開口の各々の開放及び閉塞を切り替える上段切替部と、16個の下段開口の各々の開放及び閉塞を切り替える下段切替部と、を有する。上段切替部は、上段第1連通路411と、上段第2連通路412と、上段閉塞部と、を有し、下段切替部は、下段第1連通路と、下段第2連通路と、下段閉塞部と、を有する。各空間S1~S8には、ポートP1~P8が設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングに対して相対回転可能な回転部材と、を備え、
前記ハウジングは、
環状壁と、
それぞれが2つの空間を規定する第1室、第2室、第3室及び第4室と、を有し、
前記環状壁には、16個の上段開口と16個の下段開口とが設けられており、
前記回転部材は、
前記16個の上段開口の各々の開放及び閉塞を切り替える上段切替部と、
前記16個の下段開口の各々の開放及び閉塞を切り替える下段切替部と、を有し、
前記上段切替部は、
上段第1連通路と、
上段第2連通路と、
上段閉塞部と、を有し、
前記下段切替部は、
下段第1連通路と、
下段第2連通路と、
下段閉塞部と、を有し、
各空間には、ポートが設けられている、八方弁。
続きを表示(約 150 文字)【請求項2】
前記ハウジングは、
前記環状壁を含み、各空間を上下方向に開放する形状を有するハウジング本体と、
前記ハウジング本体に接続されており、各空間を上方から塞ぐ上蓋と、
前記ハウジング本体に接続されており、各空間を下方から塞ぐ下蓋と、を有する、請求項1に記載の八方弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、八方弁に関する。
続きを表示(約 3,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特開2021-154767号公報は、バッテリやPCU等を含む第1熱回路と、主に車室の空気を冷却する機能を有する第2熱回路と、主に車室の空気を温める機能を有する第3熱回路と、を備える熱管理システムを開示している。各回路には、流路を切り替える切替弁が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-154767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特開2021-154767号公報に記載されるような熱管理回路において、切替弁には改善の余地がある。
【0005】
本開示の目的は、複数のモードに切り替えることが可能な切替弁を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一局面に従った八方弁は、熱管理回路に設けられることが可能な八方弁であって、ハウジングと、前記ハウジングの内側に配置されており、前記ハウジングに対して相対回転可能な回転部材と、を備え、前記ハウジングは、前記回転部材の外周面を取り囲んでおり、環状に形成された環状壁と、前記回転部材の径方向における前記環状壁の外側に設けられており、前記環状壁とともに互いに分離された第1空間及び第2空間を規定する第1室と、前記径方向における前記環状壁の外側でかつ前記回転部材の周方向に前記第1室に隣接する位置に設けられており、前記環状壁とともに互いに分離された第3空間及び第4空間を規定する第2室と、前記径方向における前記環状壁の外側でかつ前記周方向に前記第2室に隣接する位置に設けられており、前記環状壁とともに互いに分離された第5空間及び第6空間を規定する第3室と、前記径方向における前記環状壁の外側でかつ前記周方向に前記第3室及び前記第1室の双方に隣接する位置に設けられており、前記環状壁とともに互いに分離された第7空間及び第8空間を規定する第4室と、を有し、前記環状壁には、前記周方向に沿って間隔を置いて並ぶ16個の上段開口と、前記周方向に沿って間隔を置いて並ぶ16個の下段開口と、が設けられており、前記回転部材は、前記16個の上段開口の各々の開放及び閉塞を切り替える上段切替部と、前記上段切替部と一体的に回転し、前記16個の下段開口の各々の開放及び閉塞を切り替える下段切替部と、を有し、前記上段切替部は、前記16個の上段開口のうちの一の上段開口と、前記周方向における一方側に向かって前記一の上段開口の4個隣に位置する上段開口と、を互いに連通させる上段第1連通路と、前記周方向における前記一方側に向かって前記一の上段開口の10個隣に位置する上段開口と、前記周方向における前記一方側に向かって前記一の上段開口の14個隣に位置する上段開口と、を互いに連通させる上段第2連通路と、前記16個の上段開口のうち前記上段第1連通路及び前記上段第2連通路が連通させる4個の上段開口以外の12個の上段開口を閉塞する上段閉塞部と、を有し、前記下段切替部は、前記16個の下段開口のうち、前記周方向における前記一方側に向かって前記一の上段開口の8個隣に位置する上段開口の下方に位置する一の下段開口と、前記周方向における一方側に向かって前記一の下段開口の4個隣に位置する下段開口と、を互いに連通させる下段第1連通路と、前記周方向における前記一方側に向かって前記一の下段開口の10個隣に位置する下段開口と、前記周方向における前記一方側に向かって前記一の下段開口の14個隣に位置する下段開口と、を互いに連通させる下段第2連通路と、前記16個の下段開口のうち前記下段第1連通路及び前記下段第2連通路が連通させる4個の下段開口以外の12個の下段開口を閉塞する下段閉塞部と、を有し、前記16個の上段開口は、前記第1室につながっており、前記第1室から前記第2室に向かう順方向に沿って並ぶように配置された第1上段開口、第2上段開口、第3上段開口及び第4上段開口と、前記第2室につながっており、前記順方向に沿って並ぶように配置された第5上段開口、第6上段開口、第7上段開口及び第8上段開口と、前記第3室につながっており、前記順方向に沿って並ぶように配置された第9上段開口、第10上段開口、第11上段開口及び第12上段開口と、前記第4室につながっており、前記順方向に沿って並ぶように配置された第13上段開口、第14上段開口、第15上段開口及び第16上段開口と、を有し、前記16個の下段開口は、前記第1室につながっており、前記順方向に沿って並ぶように配置された第1下段開口、第2下段開口、第3下段開口及び第4下段開口と、前記第2室につながっており、前記順方向に沿って並ぶように配置された第5下段開口、第6下段開口、第7下段開口及び第8下段開口と、前記第3室につながっており、前記順方向に沿って並ぶように配置された第9下段開口、第10下段開口、第11下段開口及び第12下段開口と、前記第4室につながっており、前記順方向に沿って並ぶように配置された第13下段開口、第14下段開口、第15下段開口及び第16下段開口と、を有し、前記第1室は、前記第1上段開口、前記第3上段開口、前記第4上段開口及び前記第3下段開口が前記第1空間につながり、かつ、前記第2上段開口、前記第1下段開口、前記第2下段開口及び前記第4下段開口が前記第2空間につながるように前記第1空間と前記第2空間とが互いに分離されており、前記第2室は、前記第5上段開口、前記第6上段開口、前記第5下段開口及び前記第6下段開口が前記第3空間につながり、かつ、前記第7上段開口、前記第8上段開口、前記第7下段開口及び前記第8下段開口が前記第4空間につながるように前記第3空間と前記第4空間とが互いに分離されており、前記第3室は、前記第12上段開口及び前記第11下段開口が前記第5空間につながり、かつ、前記第9上段開口、前記第10上段開口、前記第11上段開口、前記第9下段開口、前記第10下段開口及び前記第12下段開口が前記第6空間につながるように前記第5空間と前記第6空間とが互いに分離されており、前記第4室は、前記第13上段開口、前記第14上段開口、前記第13下段開口及び前記第14下段開口が前記第7空間につながり、かつ、前記第15上段開口、前記第16上段開口、前記第15下段開口及び前記第16下段開口が前記第8空間につながるように前記第7空間と前記第8空間とが互いに分離されており、前記第1室のうち前記第1空間を規定する部位には、第1ポートが設けられており、前記第1室のうち前記第2空間を規定する部位には、第2ポートが設けられており、前記第2室のうち前記第3空間を規定する部位には、第3ポートが設けられており、前記第2室のうち前記第4空間を規定する部位には、第4ポートが設けられており、前記第3室のうち前記第5空間を規定する部位には、第5ポートが設けられており、前記第3室のうち前記第6空間を規定する部位には、第6ポートが設けられており、前記第4室のうち前記第7空間を規定する部位には、第7ポートが設けられており、前記第4室のうち前記第8空間を規定する部位には、第8ポートが設けられている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、複数のモードに切り替えることが可能な切替弁を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態における八方弁を含む熱管理回路を搭載する電動車両を概略的に示す図である。
熱管理回路の構成を示す図である。
八方弁の上方からの分解斜視図である。
八方弁の下方からの分解斜視図である。
八方弁の上段での断面図である。
八方弁の中断での断面図である。
八方弁の下段での断面図である。
低温回路の第1モードを概略的に示す図である。
低温回路の第2モードを概略的に示す図である。
低温回路の第3モードを概略的に示す図である。
低温回路の第4モードを概略的に示す図である。
低温回路の第5モードを概略的に示す図である。
低温回路の第6モードを概略的に示す図である。
低温回路の第7モードを概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図中、同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0010】
図1は、本開示の一実施形態における八方弁を含む熱管理回路を備える電動車両を概略的に示す図である。電動車両1aは、好ましくは走行用のバッテリ138が搭載された車両であり、例えば電気自動車(BEV:Battery Electric Vehicle)である。電動車両1aは、ハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)であってもよいし、プラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)であってもよいし、燃料電池車(FCEV:Fuel Cell Electric Vehicle)であってもよい。ただし、本開示に係る熱管理回路の用途は車両用に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

トヨタ自動車株式会社
車両
今日
トヨタ自動車株式会社
車両
1日前
トヨタ自動車株式会社
車両
今日
トヨタ自動車株式会社
車両
7日前
トヨタ自動車株式会社
車両
今日
トヨタ自動車株式会社
車両
6日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
6日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
6日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
7日前
トヨタ自動車株式会社
八方弁
今日
トヨタ自動車株式会社
モータ
1日前
トヨタ自動車株式会社
自動車
6日前
トヨタ自動車株式会社
リレー
6日前
トヨタ自動車株式会社
リレー
6日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
1日前
トヨタ自動車株式会社
リレー
6日前
トヨタ自動車株式会社
電動車
1日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
6日前
トヨタ自動車株式会社
搬送装置
6日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
6日前
トヨタ自動車株式会社
端末装置
1日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
6日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
6日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電セル
13日前
トヨタ自動車株式会社
制御装置
今日
トヨタ自動車株式会社
制御装置
6日前
トヨタ自動車株式会社
製造装置
13日前
トヨタ自動車株式会社
推定装置
6日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電セル
12日前
トヨタ自動車株式会社
監視装置
13日前
トヨタ自動車株式会社
締結構造
今日
トヨタ自動車株式会社
蓄電セル
12日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電セル
12日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電セル
6日前
トヨタ自動車株式会社
蓄電セル
6日前
トヨタ自動車株式会社
駆動装置
6日前
続きを見る