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公開番号2025006641
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107561
出願日2023-06-29
発明の名称車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/06 20060101AFI20250109BHJP(車両一般)
要約【課題】後席に取り付けられたチャイルドシートに着座する乳児や小児の安全性を高める。
【解決手段】車両10は、車体14に対する位置を電動で調整するための位置調整部20を有する前席16と、チャイルドシート34を取付可能な後席18と、後席18へのチャイルドシート34の取付状態を検知するチャイルドシートセンサと、チャイルドシートセンサが上記取付状態を検知している場合、位置調整部20による後席18側への前席16の位置調整を制限する制御ECUと、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車体に対する位置を電動で調整するための位置調整部を有する前席と、
チャイルドシートを取付可能な後席と、
前記後席へのチャイルドシートの取付状態を検知する検知部と、
前記検知部が前記取付状態を検知している場合、前記位置調整部による前記後席側への前記前席の位置調整を制限する制御部と、
を備えた車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、前席の位置調整が可能で且つ後席にチャイルドシートを取付可能な車両に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に開示された車両用座席装置では、後席に設置された着座センサと、後席に照準を合わせて設置され、後席に着座した対象物の温度を検知する赤外線センサとによって、後席乗員の有無を判定し、後席に乗員がいる場合には前席の前後位置調整を制限する。これにより、前席を車両後方に大きく動かす際、後席の乗員に不快感を与えたり、怪我をさせたりするのを防止するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-11884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両の後席にはチャイルドシートが取り付けられる場合がある。チャイルドシートに着座する乳児や小児は身体が小さいため、上記の着座センサや赤外線センサでは検知が不十分となる虞がある。特に乳児や小児は、前席の位置調整の際に前席乗員に対して警告ができない場合があるため、安全性を高める観点で改善の余地がある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、後席に取り付けられたチャイルドシートに着座する乳児や小児の安全性を高めることができる車両を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る車両は、車体に対する位置を電動で調整するための位置調整部を有する前席と、チャイルドシートを取付可能な後席と、前記後席へのチャイルドシートの取付状態を検知する検知部と、前記検知部が前記取付状態を検知している場合、前記位置調整部による前記後席側への前記前席の位置調整を制限する制御部と、を備えている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、前席は、車体に対する位置を電動で調整するための位置調整部を有しており、後席は、チャイルドシートを取付可能とされている。検知部は、後席へのチャイルドシートの取付状態を検知する。制御部は、検知部が前記取付状態を検知している場合、位置調整部による後席側への前席の位置調整を制限する。これにより、後席に取り付けられたチャイルドシートに着座する乳児や小児の安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る車両の車室内の構成を示す側面図である。
実施形態に係る車両の前席を示す側面図である。
実施形態に係る車両が備える後席乗員挟み込み防止システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
実施形態に係る車両の構成が有するチャイルドシート固定部と、チャイルドシートのコネクタ部を示す斜視図である。
図4のF5-F5線に沿った切断面に対応する断面図である。
チャイルドシートのコネクタ部がチャンバシート固定部に固定された状態を示す図5に対応した断面図である。
前席の位置調整可能範囲について説明するための側面図である。
前席の位置調整制限範囲について説明するための側面図である。
後席乗員挟み込み防止システムの制御ECUが実施する制御処理の一例を示すフローチャートである。
後席の車体への連結部付近に設けられる荷重センサによってチャイルドシートの取付状態を検知する場合について説明するための斜視図である。後席図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1~図9を参照して本発明の一実施形態に係る車両10について説明する。なお、各図においては、図面を見易くするため、符号の一部を省略している場合がある。また、各図中に適宜記す矢印FR、矢印LH、矢印UPは、車両の前方向(進行方向)、左方向及び上方向をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、車両に対する方向を示すものとする。
【0010】
図1に示されるように、本実施形態に係る車両10は、例えばセダンタイプであり、車室12内の前部に配置された前席16と、車室12内の後部に配置された後席18とを備えている。図1及び図2に示されるように、前席16は、車体14に対する前席16の前後方向の位置を調整(図2の矢印S参照)するためのスライド機構22と、車体14に対する前席16の上下方向の位置を調整(図2の矢印L参照)するためのリフタ機構24と、シートクッション16Aに対するシートバック16Bのリクライニング位置を調整(図2の矢印R参照)するためのリクライニング機構26とを有している。スライド機構22、リフタ機構24及びリクライニング機構26は、車体14に対する前席16の位置を電動で調整するための位置調整部20を構成している。
(【0011】以降は省略されています)

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