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公開番号
2025097425
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2023213621
出願日
2023-12-19
発明の名称
電動車
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
B60L
15/20 20060101AFI20250624BHJP(車両一般)
要約
【課題】 電動車の直進の安定性を向上させることができる技術を提供する。
【解決手段】 電動車は、右輪に接続された第1モータと、左輪に接続された第2モータと、冷媒を供給する冷媒ポンプユニットと、第1モータ温度を検出する第1温度検出部と、第2モータ温度を検出する第2温度検出部と、冷媒温度を検出する冷媒温度検出部と、制御装置と、を備える。制御装置は、第1モータ温度に基づいて第1モータに対する冷媒の目標流量を決定するとともに、第2モータ温度に基づいて第2モータに対する冷媒の目標流量を決定し、温度差分が所定温度以上であり、かつ、第1モータ温度が、第2モータ温度及び冷媒温度よりも低い場合に、第1モータに対する冷媒の目標流量を増加させ、温度差分が所定温度以上であり、かつ、第2モータ温度が、第1モータ温度及び冷媒温度よりも低い場合に、第2モータに対する冷媒の目標流量を増加させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
電動車であって、
前記電動車の右輪に接続された第1モータと、
前記電動車の左輪に接続された第2モータと、
前記第1モータ、及び、前記第2モータに冷媒を供給する冷媒ポンプユニットと、
前記第1モータの温度である第1モータ温度を検出する第1温度検出部と、
前記第2モータの温度である第2モータ温度を検出する第2温度検出部と、
前記冷媒ポンプユニットの前記冷媒の温度である冷媒温度を検出する冷媒温度検出部と、
前記第1モータ、前記第2モータ、及び、前記冷媒ポンプユニットの動作を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記第1モータ温度に基づいて前記第1モータに対する前記冷媒の目標流量を決定するとともに、前記第2モータ温度に基づいて前記第2モータに対する前記冷媒の目標流量を決定し、
前記第1モータ温度と前記第2モータ温度との絶対差である温度差分が所定温度以上であり、かつ、前記第1モータ温度が、前記第2モータ温度及び前記冷媒温度よりも低い場合に、前記第1モータに対する前記冷媒の前記目標流量を増加させ、
前記温度差分が前記所定温度以上であり、かつ、前記第2モータ温度が、前記第1モータ温度及び前記冷媒温度よりも低い場合に、前記第2モータに対する前記冷媒の前記目標流量を増加させる、
電動車。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、電動車に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【0002】
特許文献1に、電動車の右輪に接続された第1モータと、電動車の左輪に接続された第2モータと、を備える電動車が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-205444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の電動車において、第1モータの温度である第1モータ温度と第2モータの温度である第2モータ温度との絶対差が大きくなることがある。この場合、各モータのそれぞれから出力されるトルクがアンバランスとなり、電動車の直進の安定性が低下し得る。
【0005】
本明細書では、電動車の直進の安定性を向上させることができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書が開示する第1の態様では、電動車は、前記電動車の右輪に接続された第1モータと、前記電動車の左輪に接続された第2モータと、前記第1モータ、及び、前記第2モータに冷媒を供給する冷媒ポンプユニットと、前記第1モータの温度である第1モータ温度を検出する第1温度検出部と、前記第2モータの温度である第2モータ温度を検出する第2温度検出部と、前記冷媒ポンプユニットの前記冷媒の温度である冷媒温度を検出する冷媒温度検出部と、前記第1モータ、前記第2モータ、及び、前記冷媒ポンプユニットの動作を制御する制御装置と、を備えている。前記制御装置は、前記第1モータ温度に基づいて前記第1モータに対する前記冷媒の目標流量を決定するとともに、前記第2モータ温度に基づいて前記第2モータに対する前記冷媒の目標流量を決定し、前記第1モータ温度と前記第2モータ温度との絶対差である温度差分が所定温度以上であり、かつ、前記第1モータ温度が、前記第2モータ温度及び前記冷媒温度よりも低い場合に、前記第1モータに対する前記冷媒の前記目標流量を増加させ、前記温度差分が前記所定温度以上であり、かつ、前記第2モータ温度が、前記第1モータ温度及び前記冷媒温度よりも低い場合に、前記第2モータに対する前記冷媒の前記目標流量を増加させる。
【0007】
上記の構成によると、制御装置は、温度差分が所定温度以上であり、かつ、第1モータ温度が、第2モータ温度及び冷媒温度よりも低い場合に、第1モータに対する冷媒の目標流量を増加させる。冷媒温度が第1モータ温度よりも高いので、冷媒ポンプユニットから第1モータに冷媒が供給されることで、第1モータ温度が上昇する。このため、冷媒ポンプユニットから第1モータに供給される冷媒の流量を増加させると、第1モータ温度の上昇率を大きくすることができ、この結果、温度差分を小さくすることができる。また、温度差分が所定温度以上であり、かつ、第2モータ温度が、第1モータ温度及び冷媒温度よりも低い場合も、第1モータに対する冷媒の目標流を増加させることで、第2モータ温度の上昇率を大きくすることができ、この結果、温度差分を小さくすることができる。このため、各モータのそれぞれから出力されるトルクがアンバランスとなることを抑制することができる。従って、電動車の直進の安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
電動車10の構成を模式的に示す。
電動車10によって実行される目標流量決定処理について説明する。
電動車10のタイムチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施例)
図1に示すように、電動車10は、車体12と、車体12を支持する複数の車輪14L、14R、16L、16Rと、駆動装置18と、バッテリパック20と、制御装置22と、を備える。複数の車輪14L、14R、16L、16Rには、車体12の前部に位置する左前輪14L及び右前輪14Rと、車体12の後部に位置する左後輪16L及び右後輪16Rとが含まれる。電動車10は、特に限定されないが、搭乗者によって運転される車両である。但し、電動車10は、自律走行する車両であってもよいし、遠隔地から人又はコンピュータにより無線通信を介して運転される車両であってもよい。
【0010】
駆動装置18は、車体12の後部に位置しており、左後輪16L及び右後輪16Rを駆動するように構成されている。バッテリパック20は、駆動装置18に電力を供給する電源である。バッテリパック20は、例えばリチウムイオン電池といった二次電池を内蔵しており、繰り返し充放電可能に構成されている。電動車10は、バッテリパック20に加えて、例えば燃料電池ユニットといった他の電源をさらに備えてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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