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公開番号2024175994
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023094158
出願日2023-06-07
発明の名称駆動装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類F16H 57/04 20100101AFI20241212BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】 車両に横方向に加速度が加わった場合に、第1オイルポンプと第2オイルポンプで正常にオイルを吸引する。
【解決手段】 駆動装置であって、左車輪を駆動する第1電動機と、右車輪を駆動する第2電動機と、オイル貯留槽と、前記オイル貯留槽の底面に設けられているとともに前記オイル貯留槽を左オイル貯留槽と右オイル貯留槽に区画している隔壁と、前記左オイル貯留槽の底面に開口する吸入口からオイルを吸入するとともに吸入したオイルを前記第1電動機へ供給する第1オイルポンプと、前記右オイル貯留槽の底面に開口する吸入口からオイルを吸入するとともに吸入したオイルを前記第2電動機へ供給する第2オイルポンプ、を有する。前記隔壁に前記左オイル貯留槽から前記右オイル貯留槽まで伸びる貫通孔が設けられている。横方向に加速度が加わったときに前記貫通孔を閉塞する閉塞器を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
駆動装置であって、
車両の左車輪を駆動する第1電動機と、
前記車両の右車輪を駆動する第2電動機と、
オイル貯留槽と、
前記オイル貯留槽の底面に設けられており、前記オイル貯留槽を左オイル貯留槽と右オイル貯留槽に区画している隔壁と、
前記左オイル貯留槽の底面に開口する吸入口からオイルを吸入し、吸入したオイルを前記第1電動機へ供給する第1オイルポンプと、
前記右オイル貯留槽の底面に開口する吸入口からオイルを吸入し、吸入したオイルを前記第2電動機へ供給する第2オイルポンプ、
を有し、
前記隔壁に前記左オイル貯留槽から前記右オイル貯留槽まで伸びる貫通孔が設けられており、
前記車両に横方向に加速度が加わったときに前記貫通孔を閉塞する閉塞器を有する、
駆動装置。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記左オイル貯留槽内のオイルに浸漬されており、前記第1電動機の駆動力を前記左車輪へ伝達する第1ギヤと、
前記右オイル貯留槽内のオイルに浸漬されており、前記第2電動機の駆動力を前記右車輪へ伝達する第2ギヤ、
をさらに有する請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記閉塞器が、前記車両に横方向と前後方向の両方に加速度が加わったときに前記貫通孔を閉塞する、請求項1または2に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記隔壁が、前記オイル貯留槽の横方向における中央に配置されている、請求項1または2に記載の駆動装置。
【請求項5】
前記隔壁が、前記車両の前後方向に沿って伸びている、請求項1または2に記載の駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【0002】
特許文献1には、左車輪と右車輪とを別の電動機で駆動する電動車両が開示されている。この電動車両の駆動装置は、第1電動機と第2電動機を有している。第1電動機の駆動力は左車輪へ伝えられ、第2電動機の駆動力は右車輪へ伝えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-283836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電動車両には、電動機にオイルを供給するオイルポンプが設けられる。電動機にオイルが供給されることで、電動機が冷却される。第1電動機と第2電動機を有する駆動装置においては、第1電動機にオイルを供給する第1オイルポンプと第2電動機にオイルを供給する第2オイルポンプとを独立して設けることができる。このように第1オイルポンプと第2オイルポンプが設けられると、第1電動機に供給されるオイルの流量と第2電動機に供給されるオイルの流量とが個別に制御され得る。したがって、第1電動機の温度と第2電動機の温度とが適切に制御され得る。
【0005】
駆動装置が第1オイルポンプと第2オイルポンプを有する場合、オイル貯留槽の底面には第1オイルポンプの吸入口と第2オイルポンプの吸入口が存在する。電動車両に横方向に加速度が加わると、オイル貯留槽内のオイルが左右のいずれかに偏る。このようにオイル貯留槽内のオイルが偏って分布すると、第1オイルポンプの吸入口と第2オイルポンプの吸入口のいずれかの上部でオイルの液位が低下し、いずれかのオイルポンプでオイルを吸入できなくなる。この場合、第1電動機または第2電動機の冷却が困難となる。本明細書では、車両に横方向に加速度が加わった場合でも、第1オイルポンプと第2オイルポンプの両方が正常にオイルを吸引できる駆動装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書が開示する駆動装置は、車両の左車輪を駆動する第1電動機と、前記車両の右車輪を駆動する第2電動機と、オイル貯留槽と、前記オイル貯留槽の底面に設けられているとともに前記オイル貯留槽を左オイル貯留槽と右オイル貯留槽に区画している隔壁と、前記左オイル貯留槽の底面に開口する吸入口からオイルを吸入するとともに吸入したオイルを前記第1電動機へ供給する第1オイルポンプと、前記右オイル貯留槽の底面に開口する吸入口からオイルを吸入するとともに吸入したオイルを前記第2電動機へ供給する第2オイルポンプ、を有する。前記隔壁に前記左オイル貯留槽から前記右オイル貯留槽まで伸びる貫通孔が設けられている。前記車両に横方向に加速度が加わったときに前記貫通孔を閉塞する閉塞器を有する。
【0007】
この駆動装置では、隔壁によってオイル貯留槽が左オイル貯留槽と右オイル貯留槽に区画されている。隔壁には貫通孔が設けられているので、通常時は左オイル貯留槽と右オイル貯留槽の間でオイルが流れることができる。このため、通常時は、左オイル貯留槽と右オイル貯留槽とでほぼ均等にオイルが分布しており、第1オイルポンプと第2オイルポンプの両方が適切にオイルを吸入できる。また、車両に横方向に加速度が加わった場合には、閉塞器によって貫通孔が閉塞される。このため、左オイル貯留槽と右オイル貯留槽の間でオイルが流れることができなくなる。これにより、左オイル貯留槽と右オイル貯留槽の間でオイルが偏って分布することが抑制される。したがって、車両に横方向に加速度が加わった場合でも、左オイル貯留槽と右オイル貯留槽に十分な量のオイルを貯留できる。このため、第1オイルポンプと第2オイルポンプの両方が適切にオイルを吸入できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
左右方向と前後方向に沿う駆動装置の断面図。
図1のA-A線に沿う駆動装置の縦断面図。
左右方向に沿う隔壁60とその周辺の縦断面図。
隔壁60と閉塞器の変形例を示す図。
隔壁60と閉塞器の変形例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本明細書が開示する駆動装置の付加的な特徴を列記する。
【0010】
駆動装置は、左オイル貯留槽内のオイルに浸漬されているとともに第1電動機の駆動力を左車輪へ伝達する第1ギヤと、右オイル貯留槽内のオイルに浸漬されているとともに第2電動機の駆動力を前記右車輪へ伝達する第2ギヤ、をさらに有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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