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公開番号2025003086
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103567
出願日2023-06-23
発明の名称システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類G06T 7/70 20170101AFI20241226BHJP(計算;計数)
要約【課題】車両が撮影された画像を用いた車両位置の推定を、画像が撮影される撮影条件に関わらず適切に実行する。
【解決手段】遠隔制御によって走行する車両について車両位置を推定するために用いられるシステムは、車両が撮影された撮影画像を取得する画像取得部と、撮影画像を撮影したカメラを特定する特定部と、特定されるカメラの撮影条件に応じて、撮影画像を用いて車両位置を推定する推定処理の内容を決定する決定部とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
遠隔制御によって走行する車両について前記車両の位置を表す車両位置を推定するために用いられるシステムであって、
前記車両が撮影された撮影画像を取得する画像取得部と、
前記撮影画像を撮影したカメラを特定するカメラ特定部と、
特定される前記カメラの撮影条件に応じて、前記撮影画像を用いて前記車両位置を推定する推定処理の内容を決定する決定部と、を備える、システム。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
請求項1に記載のシステムであって、
前記推定処理を実行する推定部と、
前記推定処理によって推定される前記車両位置を用いて、前記遠隔制御のための制御指令を生成する指令生成部を備える、システム。
【請求項3】
請求項2に記載のシステムであって、
前記撮影画像は、前記車両が有する左側部分と、前記車両が有する右側部分と、の少なくとも一方を含み、
前記決定部は、前記撮影条件に応じて、前記推定処理の内容として、予め定められた検出箇所として前記撮影画像における前記左側部分を検出する第1処理を含む内容と、前記検出箇所として前記撮影画像における前記右側部分を検出する第2処理を含む内容と、を択一的に決定し、
前記推定部は、前記推定処理において、検出される前記検出箇所を用いて、前記車両位置を推定する、システム。
【請求項4】
請求項3に記載のシステムであって、
前記左側部分と前記右側部分とは、それぞれ、前記車両の車幅方向において互いに対称に位置する部分であり、
前記第1処理と前記第2処理とのいずれか一方は、前記撮影画像を鏡像反転させた反転画像を生成するとともに、前記反転画像において前記検出箇所を検出する処理であり、前記第1処理と前記第2処理とのいずれか他方は、鏡像反転されていない前記撮影画像において前記検出箇所を検出する処理である、システム。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載のシステムであって、
前記決定部は、前記撮影条件に応じて、前記推定処理において用いられるプログラムを決定することによって、前記推定処理の内容を決定する、システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両の製造工程において、遠隔制御によって車両を走行させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2017-538619号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両の遠隔制御において、車両が撮影された撮影画像を用いて車両位置を推定する技術を利用できる。こうした車両位置の推定を、撮影画像の撮影条件に関わらず適切に実行するための技術が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、遠隔制御によって走行する車両について前記車両の位置を表す車両位置を推定するために用いられるシステムが提供される。このシステムは、前記車両が撮影された撮影画像を取得する画像取得部と、前記撮影画像を撮影したカメラを特定するカメラ特定部と、特定された前記カメラの撮影条件に応じて、前記撮影画像を用いて前記車両位置を推定する推定処理の内容を決定する決定部と、を備える。
このような形態であれば、撮影画像を撮影したカメラの撮影条件に応じて推定処理の内容を決定できる。そのため、撮影画像が撮影される撮影条件に関わらず、撮影画像を用いた車両位置の推定を適切に実行できる可能性が高まる。
(2)上記形態では、前記推定処理を実行する推定部と、前記推定処理によって推定される前記車両位置を用いて、前記遠隔制御のための制御指令を生成する指令生成部を備えていてもよい。このような形態であれば、推定処理によって推定される適切な車両位置を用いて、遠隔制御のための制御指令を生成できる。
(3)上記形態では、前記撮影画像は、前記車両が有する左側部分と、前記車両が有する右側部分と、の少なくとも一方を含み、前記決定部は、前記撮影条件に応じて、前記推定処理の内容として、予め定められた検出箇所として前記撮影画像における前記左側部分を検出する第1処理を含む内容と、前記検出箇所として前記撮影画像における前記右側部分を検出する第2処理を含む内容と、を択一的に決定し、前記推定部は、前記推定処理において、検出される前記検出箇所を用いて、前記車両位置を推定してもよい。このような形態であれば、推定処理において、撮影画像を撮影したカメラの撮影条件に応じて車両の左側部分や右側部分を検出できるとともに、検出される左側部分や右側部分を用いて車両位置を推定できる。
(4)上記形態では、前記左側部分と前記右側部分とは、それぞれ、前記車両の車幅方向において互いに対称に位置する部分であり、前記第1処理と前記第2処理とのいずれか一方は、前記撮影画像を鏡像反転させた反転画像を生成するとともに、前記反転画像において前記検出箇所を検出する処理であり、前記第1処理と前記第2処理とのいずれか他方は、鏡像反転されていない前記撮影画像において前記検出箇所を検出する処理であってもよい。このような形態であれば、推定処理において第1処理を実行する場合と第2処理を実行する場合とで、撮影画像を鏡像反転させることを除いて同様の手順で、左側部分や右側部分を検出できる。
(5)上記形態では、前記第2決定部は、前記撮影条件に応じて、前記推定処理において用いられるプログラムを決定することによって、前記推定処理の内容を決定してもよい。このような形態であれば、決定部によって推定処理に用いられるプログラムを決定することで、撮影画像を撮影したカメラの撮影条件に応じて推定処理の内容を決定できる。
【0007】
本開示は、上述したシステムとしての形態以外にも、例えば、制御装置や、制御方法や、その制御方法を実現するためのコンピュータプログラム、および、コンピュータプログラムが記録された一時的でない記録媒体などの形態で実現することができる。また、例えば、上記のシステムは、予め準備された機械学習モデルに撮影画像を入力することによって、車両位置を推定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
システムの構成を示す概念図。
車両と制御装置との構成を示すブロック図。
決定処理のフローチャート。
推定処理のフローチャート。
推定処理において画像が解析される様子の例を示す説明図。
他の実施形態において車両を撮影するカメラが決定される例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態におけるシステム10の構成を示す概念図である。図2は、車両100と制御装置200との構成を示すブロック図である。システム10は、車両100を遠隔制御により走行させる遠隔制御システムとして構成されている。システム10は、1台以上の車両100と、車両100の遠隔制御を実行する制御装置200と、車両100を含む撮影画像Piを撮影する複数のカメラ300と、車両100の製造工程の管理を行う工程管理装置400とを備える。
【0010】
本実施形態における車両100は、電気自動車(BEV:Battery Electric Vehicle)である。なお、車両100は、電気自動車に限られず、例えば、ガソリン自動車や、ハイブリッド自動車や、燃料電池自動車でもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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