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公開番号2025004337
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-15
出願番号2023103956
出願日2023-06-26
発明の名称車両
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類F01P 3/20 20060101AFI20250107BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】車両における自動運転キットの温度上昇を抑制して自動運転キットを安定動作しやすくする。
【解決手段】車両が、車両を制御する車両プラットフォームと、自動運転のための指令を車両プラットフォームへ送信するADK200とを備える。車両プラットフォームのベース車両は、ラジエータ装置150と、ボディECU126a(第1制御装置)とを備える。ラジエータ装置150は、ラジエータファン152を有し、ADK200を冷却するように構成される。ボディECU126aは、ADK200からの指令に従ってラジエータファン152を制御するように構成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両を制御する車両プラットフォームと、自動運転のための指令を前記車両プラットフォームへ送信する自動運転キットとを備える車両であって、
前記車両プラットフォームは、ラジエータ装置と、第1制御装置とを備え、
前記ラジエータ装置は、ラジエータファンを有し、前記自動運転キットを冷却するように構成され、
前記第1制御装置は、前記自動運転キットからの指令に従って前記ラジエータファンを制御するように構成される、車両。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記自動運転キットは、
前記ラジエータ装置によって冷却される熱源と、
前記熱源の温度と前記熱源と熱交換を行う媒体の温度との少なくとも一方を検出する温度センサと、
を備え、
前記自動運転キットは、前記温度センサによる検出結果を用いて、前記ラジエータファンの回転速度を決定し、決定された回転速度を示す指令を前記第1制御装置へ送信する、請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記自動運転キットは、走行風を取り込んで前記熱源へ導く開口部を有し、
前記自動運転キットは、前記温度センサによる検出結果と、自動運転中の前記車両の挙動とを用いて、前記熱源の温度変化を予測し、その予測結果に基づいて、前記ラジエータファンの回転速度を決定し、決定された回転速度を示す指令を前記第1制御装置へ送信する、請求項2に記載の車両。
【請求項4】
前記車両プラットフォームは、前記第1制御装置を含むベース車両を備え、
前記自動運転キットは、前記ラジエータファンの制御に関する指令を決定する第2制御装置を備え、
前記車両プラットフォームは、前記第1制御装置および前記第2制御装置の両方と通信可能に構成される第3制御装置を含む車両制御インターフェースボックスをさらに備え、
前記第1制御装置は、前記ベース車両に関する車両情報を前記第3制御装置へ送信するように構成され、
前記第2制御装置と前記第3制御装置との間の通信には、API(Application Program Interface)で定義されたAPI信号が使用され、
前記API信号は、前記ベース車両に対する指令を示すAPIコマンドと、前記ベース車両の状態を示すAPIステータスとを含み、
前記第3制御装置は、前記第2制御装置からの前記APIコマンドを前記第1制御装置が実行可能な信号に変換して、変換後の前記信号を前記第1制御装置へ送信するように構成され、
前記第3制御装置は、前記第1制御装置からの前記車両情報を用いて前記APIステータスを取得し、取得された前記APIステータスを前記第2制御装置へ送信するように構成される、請求項1に記載の車両。
【請求項5】
前記APIコマンドは、前記ラジエータファンの制御に関するラジエータファンコマンドを含み、
前記ラジエータファンコマンドは、
前記ラジエータファンの停止を要求する第1の値と、
前記ラジエータファンの回転速度を低速にすることを要求する第2の値と、
前記ラジエータファンの回転速度を前記低速よりも速い中速にすることを要求する第3の値と、
前記ラジエータファンの回転速度を前記中速よりも速い高速にすることを要求する第4の値と、
のいずれかを示す、請求項4に記載の車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、自動運転可能な車両に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特開2019-177807号公報(特許文献1)には、ルーフトップに自動運転キットが取り付けられた車両が開示されている。自動運転キットは、自動運転制御ソフトウェアがインストールされたコンピュータと、カメラと、センサとを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-177807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、自動運転を長時間継続する場合に、自動運転キットは発熱しやすくなる。特に、自動運転中の車両が走行せずに停車を続けると、自動運転キットは走行風によって冷却されないため高温になりやすい。そこで、自動運転キットを安定動作させるために、自動運転キットを冷却するための冷却装置を自動運転キットに設けることが考えられる。ただし、例えば特許文献1に記載されるような自動運転キットは車両本体と比べて小さいため、ラジエータ装置のような大型の冷却装置を自動運転キットに搭載することは難しい。そのため、冷却性能が低い小型の冷却装置が自動運転キットに搭載されるかもしれない。しかしながら、こうした自動運転キットを備える車両では、自動運転キットを冷却する能力が不足した場合に、自動運転キットの温度が高くなり過ぎないように自動運転キットを動作させることが要求され、自動運転キットの能力を十分に発揮できない可能性がある。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、車両における自動運転キットの温度上昇を抑制して自動運転キットを安定動作しやすくすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一形態に係る車両は、車両を制御する車両プラットフォームと、自動運転のための指令を車両プラットフォームへ送信する自動運転キットとを備える。車両プラットフォームは、ラジエータ装置と、第1制御装置とを備える。ラジエータ装置は、ラジエータファンを有し、自動運転キットを冷却するように構成される。第1制御装置は、自動運転キットからの指令に従ってラジエータファンを制御するように構成される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、車両における自動運転キットの温度上昇が抑制され、自動運転キットが安定動作しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の実施の形態に係る車両の概略構成を示す図である。
図1に示した車両の制御システムの詳細を示す図である。
本開示の実施の形態に係る車両制御を示すフローチャートである。
本開示の実施の形態に係るラジエータ装置およびその制御方法について説明するための図である。
図3に示した構成の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0010】
図1は、本開示の実施の形態に係る車両の概略構成を示す図である。図1を参照して、車両1は、VP(車両プラットフォーム)100と、ADK(自動運転キット)200とを備える。VP100は、VCIB(車両制御インターフェースボックス)110と、ベース車両120とを含む。ベース車両120にVCIB110を追加することによって、ADK200が着脱可能なVP100が形成される。VCIB110は、通信バスを介して、ベース車両120およびADK200の両方と通信するように構成される。そして、VP100に対してADK200を取り付けることによって車両1が完成する。この実施の形態では、ベース車両120のルーフトップにADK200が取り付けられる。ただし、ADK200の取り付け位置は適宜変更可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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