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公開番号
2025008463
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023110659
出願日
2023-07-05
発明の名称
車両
出願人
トヨタ自動車株式会社
,
スズキ株式会社
,
ダイハツ工業株式会社
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
B62D
25/20 20060101AFI20250109BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】様々な方向から衝突が生じた場合でも、電池パックを保護し得る技術を提供する。
【解決手段】車両は、前後方向に沿って延在する一対のロッカと、一対のロッカの間に設けられたフロアパネルと、フロアパネルに沿って左右方向に延びる第1補強部材及び第2補強部材と、第1補強部材及び第2補強部材の間を、フロアパネルに沿って前後方向に延びる第3補強部材及び第4補強部材と、フロアパネルの下方に位置するとともに、フロアパネルに向かって突出する突出部を有する電池パックと、を備える。電池パックの突出部の少なくとも一部は、前後方向において第1補強部材の位置から第2補強部材の位置までの範囲であって、かつ、左右方向において第3補強部材の位置から第4補強部材の位置までの範囲に対向している。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
前後方向に沿って延在する一対のロッカと、
前記一対のロッカの間に設けられたフロアパネルと、
前記フロアパネルに沿って左右方向に延びる第1補強部材及び第2補強部材と、
前記第1補強部材及び前記第2補強部材の間を、前記フロアパネルに沿って前記前後方向に延びる第3補強部材及び第4補強部材と、
前記フロアパネルの下方に位置するとともに、前記フロアパネルに向かって突出する突出部を有する電池パックと、
を備え、
前記電池パックの前記突出部の少なくとも一部は、前記前後方向において前記第1補強部材の位置から前記第2補強部材の位置までの範囲であって、かつ、前記左右方向において前記第3補強部材の位置から前記第4補強部材の位置までの範囲に対向している、
車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、車両に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、車両が記載されている。この車両は、一対のロッカと、フロアパネルを有する車体と、電池パックとを備える。電池パックは、主としてフロアパネルの下方に配置されているが、その一部はセンターコンソール内に配置されている。センターコンソールには、左右方向に沿って、電池パックをスライド可能に貫通する補強部材が設けられている。このような構成によると、車両の側面衝突が生じたときに、一方のフロントシートからセンターコンソールに伝達される荷重を、補強部材を介して他方のフロントシートへ伝達することができる。これにより、電池パックを保護することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-100585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両の衝突は、側面方向からだけでなく、前後方向や斜め方向から生じるおそれがある。そのため、様々な方向からの衝突に対して、電池パックを保護することが求められる。このような実情を鑑み、本明細書は、様々な方向から衝突が生じた場合でも、電池パックを保護し得る技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する技術は、車両に具現化される。この車両は、前後方向に沿って延在する一対のロッカと、前記一対のロッカの間に設けられたフロアパネルと、前記フロアパネルに沿って左右方向に延びる第1補強部材及び第2補強部材と、前記第1補強部材及び前記第2補強部材の間を、前記フロアパネルに沿って前記前後方向に延びる第3補強部材及び第4補強部材と、前記フロアパネルの下方に位置するとともに、前記フロアパネルに向かって突出する突出部を有する電池パックと、を備える。前記電池パックの前記突出部の少なくとも一部は、前記前後方向において前記第1補強部材の位置から前記第2補強部材の位置までの範囲であって、かつ、前記左右方向において前記第3補強部材の位置から前記第4補強部材の位置までの範囲に対向している。
【0006】
上記の構成では、フロアパネルに沿って設けられた四つの補強部材が、互いに連結されることによって、環状形状を描くように配列されている。補強部材が環状に配列された範囲では、様々な方向からの荷重に対して、フロアパネルが効果的に補強されている。そのような範囲に合わせて電池パックの突出部を配置することで、前面衝突や後面衝突といった様々な方向からの衝突が生じた場合でも、電池パックの突出部を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施例の車両10の構成を概略的に示す図。
電池パック14を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照して、実施例の車両10について説明する。本実施例の車両10は、車輪を駆動するモータを有する電動車に属するものであり、典型的には路面を走行する電動車(いわゆる自動車)である。但し、本実施例で説明する技術の一部又は全部は、軌道を走行する電動車にも同様に採用することができる。また、車両10は、ユーザによって運転操作されるものに限られず、外部装置によって遠隔操作されるものや、自律走行するものであってもよい。
【0009】
ここで、図面における方向FRは、車両10の前後方向における前方を示し、方向RRは車両10の前後方向における後方を示す。また、方向LHは車両10の左右方向における左方を示し、方向RHは車両10の左右方向における右方を示す。また、方向UPは車両10の上下方向における上方を示し、方向DWは車両10の上下方向における下方を示す。
【0010】
図1に示すように、車両10は、車体12を備える。車体12は、乗員を乗せる空間である車室を有する。車体12には、複数の車輪が回転可能に取り付けられている。一例ではあるが、複数の車輪には、車体12の前部に位置する一対の前輪と、車体12の後部に位置する一対の後輪とが含まれる。一対の前輪は互いに同軸に配置されており、一対の後輪も互いに同軸に配置されている。なお、車輪の数は、四つに限定されない。特に限定されないが、車体12は、スチール材又はアルミニウム合金といった金属で構成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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