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公開番号
2024170783
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-11
出願番号
2023087498
出願日
2023-05-29
発明の名称
蓄電セル
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
H01M
10/04 20060101AFI20241204BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】蓄電セルにおいて、電極体の一方端側において、金属体が合材層と接触することが抑制された蓄電セルを提供する
【解決手段】蓄電セルは、巻回された電極体10と、絶縁部材61と、を備え、電極体10は、第1端部5および第2端部を含み、シート体は、第1電極シート22と、第2電極シート24と、セパレータとを含み、第1電極シート22は、第1集電体と、第1電極合材層とを含み、第1集電体は、第1未塗工部を含み、第1未塗工部は、第1端部に位置すると共に、シート体の巻回方向に配列する複数の第1金属片22を含み、第1金属片22は、巻回軸線に近づくように延びており、第2電極シート24は、第2集電体と、第2電極合材層とを含み、第2電極シート24は、第1端部に位置する第1辺部を含み、少なくとも1つの絶縁部材61は、第1辺部に形成された第1絶縁部材61を含む。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
シート体が巻回軸線の周囲を取り囲むように巻回された電極体と、
前記電極体に設けられた少なくとも1つの絶縁部材と、を備え、
前記電極体は、前記巻回軸線の延びる方向の端部に位置する第1端部および前記第1端部の他端に位置する第2端部と、を含み、
前記シート体は、第1電極シートと、第2電極シートと、前記第1電極シートおよび前記第2電極シートの間に配置されたセパレータとを含み、
前記第1電極シートは、第1集電体と、前記第1集電体に形成された第1電極合材層とを含み、
前記第1集電体は、前記第1電極合材層が塗工されていない第1未塗工部を含み、
前記第1未塗工部は、前記第1端部に位置すると共に、前記シート体の巻回方向に配列する複数の第1金属片を含み、
前記第1金属片は、前記巻回軸線側に延びており、
前記第2電極シートは、第2集電体と、前記第2集電体に形成された第2電極合材層とを含み、
前記第2電極シートは、前記第1端部に位置する第1辺部を含み、
前記少なくとも1つの絶縁部材は、前記第1辺部に形成された第1絶縁部材を含む、蓄電セル。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記第1絶縁部材は、前記第1辺部に間隔をあけて形成された複数の絶縁ピースを含み、
前記絶縁ピースの間の間隔は、前記第1金属片の幅よりも小さい、請求項1に記載の蓄電セル。
【請求項3】
前記第2集電体は、前記第2電極合材層が塗工されていない第2未塗工部を含み、
前記第2未塗工部は、前記第2端部に位置すると共に、前記巻回方向に配列する複数の第2金属片を含み、
前記第2金属片は、前記巻回軸線側に延びており、
前記第2電極シートは、前記第2端部に位置する第2辺部を含み、
前記少なくとも1つの絶縁部材は、前記第2辺部に形成された第2絶縁部材を含む、請求項1または請求項2に記載の蓄電セル。
【請求項4】
前記第1絶縁部材には、前記セパレータに溶着した溶着部が形成された、請求項1または請求項2に記載の蓄電セル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、蓄電セルに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許第4805545号公報(特許文献1)には、正極金属箔体と負極金属箔体とがセパレータを介して構成された捲回型の内部電極体を備えるリチウム二次電池が開示されている。内部電極体は、金属箔体(正極、負極)の端部が集電部材(正極、負極)に接触するように設けられていることにより、タブレス構造型を有している。また、内部電極体は、ケースに収容されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4805545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の蓄電セルにおいて、電極体の一方端側において、正極金属箔体が負極合材層と接触するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
蓄電セルは、シート体が巻回軸線の周囲を取り囲むように巻回された電極体と、電極体に設けられた少なくとも1つの絶縁部材と、を備え、電極体は、巻回軸線の延びる方向の端部に位置する第1端部および第1端部の他端に位置する第2端部と、を含み、シート体は、第1電極シートと、第2電極シートと、第1電極シートおよび第2電極シートの間に配置されたセパレータとを含み、第1電極シートは、第1集電体と、第1集電体に形成された第1電極合材層とを含み、第1集電体は、第1電極合材層が塗工されていない第1未塗工部を含み、第1未塗工部は、第1端部に位置すると共に、シート体の巻回方向に配列する複数の第1金属片を含み、第1金属片は、巻回軸線側に延びており、第2電極シートは、第2集電体と、第2集電体に形成された第2電極合材層とを含み、第2電極シートは、第1端部に位置する第1辺部を含み、少なくとも1つの絶縁部材は、第1辺部に形成された第1絶縁部材を含む。
【0006】
上記第1絶縁部材は、第1辺部に間隔をあけて形成された複数の絶縁ピースを含み、絶縁ピースの間の間隔は、第1金属片の幅よりも小さい。上記第2集電体は、第2電極合材層が塗工されていない第2未塗工部を含み、第2未塗工部は、第2端部に位置すると共に、巻回方向に配列する複数の第2金属片を含み、第2金属片は、巻回軸線に近づくように延びており、第2電極シートは、第2端部に位置する第2辺部を含み、少なくとも1つの絶縁部材は、第2辺部に形成された第2絶縁部材を含む。上記第1絶縁部材には、セパレータに溶着した溶着部が形成された。
【発明の効果】
【0007】
蓄電セルにおいて、電極体の一方端側において、金属体が合材層と接触することをより抑制することができる蓄電セルを提供することである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施の形態に係る蓄電セル1を示す断面図である。
電極体10を模式的に示す斜視図である。
正極シート22を示す平面図である。
負極シート24を示す平面図である。
電極体10の端部5およびその周囲の構成を示す断面図である。
電極体10の端部6およびその周囲の構成を示す断面図である。
図1に示す領域H1における拡大図である。
図1に示す領域H2における拡大図である。
蓄電セル1Aの正極シート22Aを示す平面図である。
蓄電セル1の負極シート24Aを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
【0010】
図1は、本実施の形態に係る蓄電セル1を示す断面図である。蓄電セル1は、巻回軸線Oの周囲を取り囲むように形成された円筒状の電極体10と、ケース11と、正極集電部材12と、負極集電部材13と、絶縁部材14,15と、正極端子16と、絶縁部材(第2絶縁部材)60と、絶縁部材(第1絶縁部材)61とを備える。
(【0011】以降は省略されています)
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