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公開番号
2024157556
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-07
出願番号
2024071862
出願日
2024-04-25
発明の名称
同軸ケーブル
出願人
日星電気株式会社
代理人
主分類
H01B
11/18 20060101AFI20241030BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】
所定の伝送特性を確保しつつ、軽量化が可能な同軸ケーブルを提供することにある。
【解決手段】
内部導体の外周に誘電体、外部導体、外被を順次形成した同軸ケーブルにおいて、誘電体は第1樹脂を主成分とする樹脂組成物とし、第1樹脂の密度は該内部導体を構成する導体素線の主成分である金属の密度の5分の1未満、好ましくは10分の1未満とする。第1樹脂は主鎖が螺旋状の構造を有する高分子材料とし、密度を0.80g/cm
3
以上、0.90g/cm
3
未満、比誘電率を2.0以上、2.2以下とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
内部導体の外周に誘電体、外部導体、外被を順次形成した同軸ケーブルであって、
該誘電体は第1樹脂を主成分とする樹脂組成物からなり、
該第1樹脂の密度は該内部導体を構成する導体素線の主成分である金属の密度の5分の1未満であることを特徴とする同軸ケーブル。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
該第1樹脂の密度は該内部導体を構成する導体素線の主成分である金属の密度の10分の1未満であることを特徴とする、請求項1に記載の同軸ケーブル。
【請求項3】
該導体素線の主成分である金属は、銅又は銅合金であることを特徴とする、請求項2に記載の同軸ケーブル。
【請求項4】
該第1樹脂の密度が0.80g/cm
3
以上、0.90g/cm
3
未満であることを特徴とする、請求項1~3の何れか一項に記載の同軸ケーブル。
【請求項5】
該第1樹脂の比誘電率が2以上、2.2以下であることを特徴とする、請求項1~3の何れか一項に記載の同軸ケーブル。
【請求項6】
該第1樹脂の温度260℃、荷重5kgで測定したメルトフローレイトが、10~30g/10minの範囲にあることを特徴とする、請求項1~3の何れか一項に記載の同軸ケーブル。
【請求項7】
該第1樹脂は、主鎖が螺旋状の構造を有する高分子材料であることを特徴とする、請求項1~3の何れか一項に記載の同軸ケーブル。
【請求項8】
該高分子材料の側鎖は、炭素数が2以上の置換基であることを特徴とする、請求項7に記載の同軸ケーブル。
【請求項9】
該第1樹脂はポリ(4-メチル-1-ペンテン)であることを特徴とする、請求項1~3の何れか一項に記載の同軸ケーブル。
【請求項10】
該第1樹脂は、カーボンブラック、及びチタン酸化物を顔料として含有していることを特徴とする、請求項1~3の何れか一項に記載の同軸ケーブル。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、同軸ケーブルに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン等の情報通信機器においては、通信、データ伝送の高速化、大容量化が求められる一方で、小型化、軽量化も求められている。
【0003】
これらの機器内で使用される同軸ケーブルは所定の伝送特性を維持しつつ、細径化、軽量化が求められる。
【0004】
軽量化を目指した同軸ケーブルとしては、特許文献1、2に記載のものが挙げられる。
【0005】
特許文献1に記載の同軸ケーブルは発泡絶縁層を使用することで軽量化を図っているが、所定の伝送特性を得るため発泡状態の管理が必要となる課題が存在する。
【0006】
特許文献2に記載の同軸ケーブルは外部導体にアルミニウムを使用することで軽量化を図っているが、遮蔽性に寄与する外部導体の材料が限定されてしまい、所定の伝送特性を得ために必要な遮蔽性を確保できない場合も存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2006-134775号公報
特開2018-26317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、所定の伝送特性を確保しつつ、軽量化が可能な同軸ケーブルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、同軸ケーブルの構造を鋭意検討した結果、以下の構造を採用することで上記の課題の解決に至った。
【0010】
(1)内部導体の外周に誘電体、外部導体、外被を順次形成した同軸ケーブルであって、該誘電体は第1樹脂を主成分とする樹脂組成物からなり、該第1樹脂の密度は該内部導体を構成する導体素線の主成分である金属の密度の5分の1未満であることを特徴とする同軸ケーブル。
(2)該第1樹脂の密度は該内部導体を構成する導体素線の主成分である金属の密度の10分の1未満であることを特徴とする、上記(1)に記載の同軸ケーブル。
(3)該導体素線の主成分である金属は、銅又は銅合金であることを特徴とする、上記(1)または(2)に記載の同軸ケーブル。
(4)該第1樹脂の密度が0.80g/cm
3
以上、0.90g/cm
3
未満であることを特徴とする、上記(1)~(3)の何れかに記載の同軸ケーブル。
(5)該第1樹脂の比誘電率は2.0以上、2.2以下であることを特徴とする、上記(1)~(4)の何れかに記載の同軸ケーブル。
(6)該第1樹脂の温度260℃、荷重5kgで測定したメルトフローレイトが、10~30g/10minの範囲にあることを特徴とする、上記(1)~(5)の何れかに記載の同軸ケーブル。
(7)該第1樹脂は、主鎖が螺旋状の構造を有する高分子材料であることを特徴とする、上記(1)~(6)の何れかに記載の同軸ケーブル。
(8)該高分子材料の側鎖は、炭素数が2以上の置換基であることを特徴とする、上記(7)に記載の同軸ケーブル。
(9)該第1樹脂はポリ(4-メチル-1-ペンテン)であることを特徴とする、上記(1)~(8)の何れかに記載の同軸ケーブル。
(10)該第1樹脂は、カーボンブラック、及びチタン酸化物を顔料として含有していることを特徴とする、上記(1)~(9)の何れかに記載の同軸ケーブル。
(11)該カーボンブラックの含有量は、該チタン酸化物の含有量よりも少ないことを特徴とする、上記(10)に記載の同軸ケーブル。
(12)該顔料は、該カーボンブラックを1~10wt%、該チタン酸化物を80~90wt%含有することを特徴とする、上記(10)または(11)に記載の同軸ケーブル。
(13)該顔料は、銅酸化物、マンガン酸化物、コバルト酸化物、アルミニウム酸化物を混合した、銅-マンガン-コバルト-アルミニウム系酸化物も含有することを特徴とする、上記(10)~(12)の何れかに記載の同軸ケーブル。
(14)該顔料は、該銅-マンガン-コバルト-アルミニウム系酸化物を1~10wt%含有することを特徴とする、上記(13)に記載の同軸ケーブル。
(15)該顔料は、該カーボンブラック、該チタン酸化物、及び該銅-マンガン-コバルト-アルミニウム系酸化物の3成分のみで構成されることを特徴とする、上記(13)または(14)に記載の同軸ケーブル。
(16)該外皮が、該第1樹脂を主成分とする樹脂組成物からなることを特徴とする、上記(1)~(15)の何れかに記載の同軸ケーブル。
(【0011】以降は省略されています)
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