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公開番号2024157857
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023072479
出願日2023-04-26
発明の名称開閉器
出願人株式会社ダイヘン
代理人個人,個人
主分類H01F 27/02 20060101AFI20241031BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】異物の飛散を抑制することができる開閉器を提供する。
【解決手段】本開示に係る開閉器1は、所定の電路10を開閉する開閉器本体13と、該開閉器本体13の動作を制御する制御装置6に給電するための変圧器15と、該変圧器15を支持する支持部材4と、前記開閉器本体13、前記変圧器15、及び前記支持部材4を収容する密閉ケース11とを備え、該密閉ケース11は、内部の気体の圧力の上昇に応じて前記気体を外部に放出するための空隙が形成されるように構成され、前記支持部材4は、前記変圧器15が取り付けられる支持板41と、該支持板41に設けられ、前記密閉ケース11の前記空隙が形成される部分の少なくとも一部を覆う被覆板42とを備え、1枚の金属板を折り曲げることによって形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
所定の電路を開閉する開閉器本体と、
該開閉器本体の動作を制御する制御装置に給電するための変圧器と、
該変圧器を支持する支持部材と、
前記開閉器本体、前記変圧器、及び前記支持部材を収容する密閉ケースと
を備え、
該密閉ケースは、内部の気体の圧力の上昇に応じて前記気体を外部に放出するための空隙が形成されるように構成され、
前記支持部材は、
前記変圧器が取り付けられる支持板と、
該支持板に設けられ、前記密閉ケースの前記空隙が形成される部分の少なくとも一部を覆う被覆板と
を備え、
1枚の金属板を折り曲げることによって形成されていることを特徴とする開閉器。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記密閉ケースは、
下向きに開口している矩形箱状の上部ケースと、
上向きに開口している矩形箱状の下部ケースと
を備え、
前記圧力の上昇に応じて、前記上部ケースの開口周縁部と前記下部ケースの開口周縁部との間に前記空隙が形成されるようにして、前記上部ケースの前記開口周縁部と前記下部ケースの前記開口周縁部とが気密に互いに取り付けられ、
前記支持部材は前記上部ケースに取り付けられ、複数の前記被覆板を備え、
前記支持板は矩形状をなし、両面が上下に向くようにして前記下部ケースに収容され、
一の前記被覆板は、前記支持板の一辺部から上向きに突出し、前記上部ケース及び前記下部ケース夫々の前記開口周縁部の一辺の半分以上を覆い、
他の前記被覆板は、前記支持板の他辺部から上向きに突出し、該他辺部は前記支持板の前記一辺部に対向し、前記開口周縁部の他辺の半分以上を覆い、該他辺は前記開口周縁部の前記一辺に対向することを特徴とする請求項1に記載の開閉器。
【請求項3】
前記上部ケース及び前記下部ケース夫々の前記開口周縁部は一方向に長い矩形状をなし、
前記開口周縁部の前記一辺及び前記他辺は前記開口周縁部の一方の長辺及び他方の長辺であり、
前記支持板は一方向に長い矩形状をなし、
前記支持板の前記一辺部及び前記他辺部は前記支持板の一方の長辺部及び他方の長辺部であり、
各被覆板は前記長辺部の全長にわたり、
前記支持部材は、各被覆板の縁部から前記被覆板の一面に交差する方向に突出し、前記上部ケースに取り付けられる取付板を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の開閉器。
【請求項4】
前記変圧器は、
雌ネジが設けられた変圧器本体と、
該変圧器本体から上向きに突出し、前記電路に電気的に接続される接続端子と
を備え、
前記支持板を下側から貫通した雄ネジが、前記雌ネジに螺合することによって、前記支持板の上面に取り付けられることを特徴とする請求項2又は3に記載の開閉器。
【請求項5】
前記密閉ケースの壁部を気密に貫通するブッシングを更に備え、
前記開閉器本体は、前記ブッシングを通して前記密閉ケースに引き込まれる前記電路を開閉し、
前記空隙は、前記ブッシングよりも下側に形成され、
前記被覆板は、前記ブッシングの下側にて前記密閉ケースの前記空隙が形成される部分の少なくとも一部を覆うことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の開閉器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、開閉器に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の開閉器は電磁スイッチ(開閉器本体)及び電源変圧器(変圧器)を備える。電磁スイッチは配電線(電路)を開閉する。電磁スイッチの動作を制御する開閉器子局(制御装置)は、配電線から電源変圧器を介して受電する。電磁スイッチ及び電源変圧器は、密閉されたケース(密閉ケース)に収容される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-214929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
開閉器に異常(例えば内部短絡によるケース内部の過熱)が生じたことによってケース内部の気圧が過剰に上昇した場合、ケースの破損を防止するために、ケース内部の気体をケース外部に放出することが考えられる。しかしながら、気体の放出に伴いケース内部からケース外部に異物が飛散する虞がある。
【0005】
本開示の目的は、異物の飛散を抑制することができる開閉器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る開閉器は、所定の電路を開閉する開閉器本体と、該開閉器本体の動作を制御する制御装置に給電するための変圧器と、該変圧器を支持する支持部材と、前記開閉器本体、前記変圧器、及び前記支持部材を収容する密閉ケースとを備え、該密閉ケースは、内部の気体の圧力の上昇に応じて前記気体を外部に放出するための空隙が形成されるように構成され、前記支持部材は、前記変圧器が取り付けられる支持板と、該支持板に設けられ、前記密閉ケースの前記空隙が形成される部分の少なくとも一部を覆う被覆板とを備え、1枚の金属板を折り曲げることによって形成されていることを特徴とする。
【0007】
本開示にあっては、開閉器が開閉器本体、変圧器、支持部材、及び密閉ケースを備える。開閉器本体、変圧器、及び支持部材は密閉ケースに収容される。開閉器本体は所定の電路を開閉する。変圧器は制御装置に給電するためのものであり、制御装置は開閉器本体による電路の開閉を制御する。
支持部材は支持板及び被覆板を備える。支持板に変圧器が取り付けられることにより、支持部材は変圧器を支持する。被覆板は支持板に設けられる。
【0008】
開閉器に異常が生じた場合、密閉ケース内部の気体の圧力(密閉ケースの内圧)が過剰に上昇することがある。そこで、密閉ケースは、密閉ケースの内圧の上昇に応じて圧力放出部が形成されるように構成される。圧力放出部とは、密閉ケース内部の気体を密閉ケース外部に放出するための空隙である。圧力放出部を通って密閉ケース内部から密閉ケース外部に気体が噴出するので、密閉ケースの内圧が下がる。故に、内圧による密閉ケースの破損を防止することができる。
【0009】
被覆板は、密閉ケースの圧力放出部が形成される部分の少なくとも一部を覆う。故に、圧力放出部が形成された場合、被覆板は圧力放出部の少なくとも一部を覆う。従って、圧力放出部を異物が通過することを被覆板によって抑制することができる。この結果、異物の飛散を抑制することができる。
変圧器を支持する支持部材が、異物の飛散を抑制する部材を兼ねるので、部品点数を削減することができる。しかも、支持部材は、1枚の金属板を折り曲げることによって容易に形成することができる。
【0010】
本開示に係る開閉器は、前記密閉ケースは、下向きに開口している矩形箱状の上部ケースと、上向きに開口している矩形箱状の下部ケースとを備え、前記圧力の上昇に応じて、前記上部ケースの開口周縁部と前記下部ケースの開口周縁部との間に前記空隙が形成されるようにして、前記上部ケースの前記開口周縁部と前記下部ケースの前記開口周縁部とが気密に互いに取り付けられ、前記支持部材は前記上部ケースに取り付けられ、複数の前記被覆板を備え、前記支持板は矩形状をなし、両面が上下に向くようにして前記下部ケースに収容され、一の前記被覆板は、前記支持板の一辺部から上向きに突出し、前記上部ケース及び前記下部ケース夫々の前記開口周縁部の一辺の半分以上を覆い、他の前記被覆板は、前記支持板の他辺部から上向きに突出し、該他辺部は前記支持板の前記一辺部に対向し、前記開口周縁部の他辺の半分以上を覆い、該他辺は前記開口周縁部の前記一辺に対向することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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