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公開番号2024173020
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091130
出願日2023-06-01
発明の名称二次電池
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類H01M 50/533 20210101AFI20241205BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】セル抵抗の増加を低減することができる二次電池を提供する。
【解決手段】本開示の二次電池は、正極集電箔13、電極体11、及び負極集電箔12が順に積層された電池セルと、正極集電箔13から延出し、電池セルの一側面から突出した正極用タブリード3と、電池セルの主面視において正極用タブリード3から所定の長さだけ離間しており、負極集電箔12から延出し、電池セルの一側面から突出した負極用タブリード2とを備える。正極用タブリード3及び正極集電箔13の正極用タブリード3の近傍の厚みαは、正極集電箔13の他の領域の厚さよりも厚く、負極用タブリード2及び負極集電箔12の負極用タブリード2の近傍の厚さβは、負極集電箔12の他の領域の厚さよりも厚い。そして、αとβは、2β/α≦1の関係を満たす。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
正極集電箔、電極体、及び負極集電箔が順に積層された電池セルと、
前記正極集電箔から延出し、前記電池セルの一側面から突出した正極用タブリードと、
前記電池セルの主面視において前記正極用タブリードから所定の長さだけ離間しており、前記負極集電箔から延出し、前記電池セルの前記一側面から突出した負極用タブリードと、
を備え、
前記正極用タブリード及び前記正極集電箔の前記正極用タブリードの近傍の厚みαは、前記正極集電箔の他の領域の厚さよりも厚く、
前記負極用タブリード及び前記負極集電箔の前記負極用タブリードの近傍の厚さβは、前記負極集電箔の他の領域の厚さよりも厚く、
前記αと前記βは、
2β/α≦1
の関係を満たす、二次電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、二次電池に関し、より詳細には、正極及び負極用のタブリードを備えた二次電池に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
電気自動車や燃料電池車等への車載用途として、扁平形状を有する電極体が角形ケースの内部に収容されたリチウムイオン電池等の二次電池が広く用いられている。
【0003】
このような二次電池は、角型ケースから外部に突出した正極用及び負極用の2つのタブリードを備えている。リチウムイオン電池では、正極用タブリードが正極集電箔(アルミニウム箔)から延出し、負極用タブリードが負極集電箔(銅箔)から延出している。そして、車載用途としては、通常、正極用タブリードと負極用タブリードは、角型ケースの同一の側面から突出している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-061268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、車載用の二次電池は、搭載車両の走行距離を延ばすことを目的として、二次電池の小型軽量化が望まれている。しかしながら、特に、二次電池を小型化すると、二次電池のセル抵抗が増加してしまうという問題がある。
【0006】
この問題を解決するために、正極集電箔と負極集電箔の厚さを調整することも考えられる。しかしながら、セル抵抗の低減という指標で見た場合、正極集電箔と負極集電箔のそれぞれの厚さがセル抵抗に対してどの程度影響を及ぼすかを実際にシミュレーションや計測して検討する必要があり、これにより、各集電箔の薄膜化の制御が困難となってしまうおそれがある。
【0007】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであって、セル抵抗を低減することができるとともに、セルの薄膜化の制御を容易に行うことができる二次電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の二次電池は、
正極集電箔、電極体、及び負極集電箔が順に積層された電池セルと、
前記正極集電箔から延出し、前記電池セルの一側面から突出した正極用タブリードと、
前記電池セルの主面視において前記正極用タブリードから所定の長さだけ離間しており、前記負極集電箔から延出し、前記電池セルの前記一側面から突出した負極用タブリードと、
を備え、
前記正極用タブリード及び前記正極集電箔の前記正極用タブリードの近傍の厚みαは、前記正極集電箔の他の領域の厚さよりも厚く、
前記負極用タブリード及び前記負極集電箔の前記負極用タブリードの近傍の厚さβは、前記負極集電箔の他の領域の厚さよりも厚く、
前記αと前記βは、
2β/α≦1
の関係を満たす、二次電池である。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、各タブリード近傍のセル抵抗を低減することができるとともに、セルの薄膜化の制御を容易に行うことができる二次電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態にかかる二次電池のセルの全体構成を示す概略図である。
図1のII-II断面によるセルの断面図である。
タブ近傍の各集電箔の厚みを変えた場合の電流密度の関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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