TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024076392
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-06
出願番号2022187844
出願日2022-11-25
発明の名称プリンタ
出願人三栄電機株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 15/16 20060101AFI20240530BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】用紙の排出・回収時の誤動作を防止することが可能なプリンタを提供する。
【解決手段】プリンタ1は、プリンタ部10から送り出された用紙Pを搬送して排出口3から頭出しする共に、頭出しされた用紙Pが受け取られなかったときに引き戻して回収するプレゼンタ部20を備える。プレゼンタ部20は、プリンタ部10から排出口3に向かう排出経路23の下方に設けられた一時保留部21と、一時保留部21の底部に設けられた回収口4と、用紙Pを排出口3又は回収口4に搬送する用紙搬送部22とを有する。
用紙搬送部22は、排出経路23に設けられた搬送ローラ25と、排出経路23を挟んで搬送ローラ25と対向配置されたテンションローラ26と、搬送ローラ25による搬送動作を補助する搬送ベルト27とを備える。搬送ベルト27は一時保留部21に接しながらその深さ方向に延在しており、テンションローラ26と接触していない。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
用紙を印刷して送り出すプリンタ部と、
前記プリンタ部から送り出された前記用紙をさらに搬送して排出口から頭出しする共に、前記頭出しされた用紙が受け取られなかったときに引き戻して回収するプレゼンタ部とを備え、
前記プレゼンタ部は、
前記プリンタ部から前記排出口に向かう排出経路の下方に設けられ、前記用紙の下向きのループを形成するための用紙収容空間を含む一時保留部と、
前記一時保留部の底部に設けられ、前記排出口から引き戻された前記用紙を排出する回収口と、
前記用紙を前記排出口又は前記回収口に搬送する用紙搬送部とを有し、
前記用紙搬送部は、
前記排出経路に設けられた搬送ローラと、
前記排出経路を挟んで前記搬送ローラと対向配置されたテンションローラと、
前記搬送ローラによる搬送動作を補助する搬送ベルトとを備え、
前記搬送ベルトは前記排出経路及び前記一時保留部に隣接しており、前記テンションローラと接触していないことを特徴とするプリンタ。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記搬送ベルトの一端部は前記搬送ローラと共に前記排出経路に接しており、
前記搬送ベルトの他端部は前記回収口の近傍に位置し、
前記搬送ベルトの長手方向は前記一時保留部の深さ方向に延在している、請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
前記用紙搬送部は、
前記搬送ローラの回転軸に軸支され、前記搬送ベルトの前記一端部が巻き掛けられた第1プーリと、
前記回収口の近傍に配置され、前記搬送ベルトの前記他端部が巻き掛けられた第2プーリを含み、
前記第1プーリの直径は前記搬送ローラの直径よりも小さく、
前記第2プーリの直径は前記第1プーリの直径よりも小さい、請求項2に記載のプリンタ。
【請求項4】
前記搬送ベルト及び前記テンションローラは前記排出経路の幅方向の中央に配置されており、前記搬送ベルトは前記排出経路を挟んで前記テンションローラと対向配置されている、請求項1に記載のプリンタ。
【請求項5】
前記一時保留部と対向する前記搬送ベルトの搬送面は、下方に向かって前記一時保留部から遠ざかる方向に傾斜している、請求項1に記載のプリンタ。
【請求項6】
前記用紙搬送部は、前記搬送ローラを駆動する駆動機構を含み、
前記駆動機構は、前記搬送ローラを回転させて前記用紙を前記排出口から排出する際に受ける負荷抵抗力が基準レベルを超えたとき前記搬送ローラへの駆動力の伝達を解除するクラッチギヤを含む、請求項1に記載のプリンタ。
【請求項7】
前記用紙搬送部は、前記搬送ローラの回転を検知する回転検出センサをさらに備え、
前記排出口から頭出しされた前記用紙が引っ張られることによる前記搬送ローラの連れ回りが検出された場合に前記搬送ローラの回転駆動を再開して前記用紙の排出を促進させる、請求項1に記載のプリンタ。
【請求項8】
前記プリンタ部は、ロール紙を収容するロール紙収容部と、前記ロール紙から連続的に供給された用紙に印刷する印字ヘッドと、前記印字ヘッドによって印刷された用紙を前記プレゼンタ部に送り出すプラテンローラと、前記印刷された用紙を切断する切断部とを備え、
前記プレゼンタ部は、前記搬送ローラよりも前記排出経路の上流側に設けられた第1検出センサをさらに備え、
前記プレゼンタ部は、前記用紙の先端部が前記搬送ローラの手前まで到達したことが前記第1検出センサによって検出されたときに、前記用紙が頭出しされない位置まで前記用紙を送り出して当該用紙が前記搬送ローラ及び前記テンションローラによって挟持された状態にした後、前記プリンタ部による前記用紙の印刷をさらに進めて前記一時保留部内に前記用紙の下向きのループを形成し、
前記プリンタ部による印刷が終了して前記用紙を切断した後、前記搬送ローラを駆動して前記用紙を前記排出口から頭出しする、請求項1に記載のプリンタ。
【請求項9】
前記プレゼンタ部は、前記排出口から頭出しされた前記用紙が一定時間内に受け取られなかった場合に、前記搬送ローラ及び前記搬送ベルトを逆転させて前記用紙の先端部を前記一時保留部に送り込んだ後、前記回収口から排出する、請求項1に記載のプリンタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロール紙等の長尺な用紙に印刷するプリンタに関し、特に、用紙が切断されるまでループ化して装置内に保留すると共に、切断された用紙を装置外に排出するプレゼンタ機能を有するプリンタに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
レシート、チケット等を印刷して発券するプリンタにおいては、発券中に排出口から排出された紙片を受取人が無理やり引き抜いたり、発券口を塞いで用紙の排出を妨害したりすると、印字不良や用紙ジャムの原因となる。これらを未然に防止するため、用紙の印字及び切断が完了するまで用紙を装置内に一時的に保管しておき、切断完了後の用紙の先端を排出口から露出させるプレゼンタ機能を備えたプリンタが提供されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、用紙搬送路の下方にループ形成空間を設け、排出口からの用紙の排出を阻止している間、印字した用紙の下方に下向きのループをループ形成空間内に一時的に保管し、用紙の印字及び切断完了後に排出口から用紙の頭出しを行い、さらに用紙が受け取られず排出口に残留している場合には、用紙を回収することが記載されている。
【0004】
また特許文献2には、用紙を排出する排出部(第一の用紙排出部)を有する排出経路(第一経路)と、排出部とは異なる回収部(第二の用紙排出部)を有する回収経路(第二経路)と、排出経路と回収経路との双方に共通する挿入部(用紙投入部)と、排出経路と回収経路とに沿って用紙を搬送する搬送機構とを備えたプレゼンタ及びこれを用いたプリンタシステムが記載されている。搬送機構は、挿入部と排出部と回収部との間に敷設されて排出経路と回収経路とを形成する搬送ベルトと、搬送ベルトを、回収部から挿入部を経由して排出部に向かう第一方向と、排出部から挿入部を経由して回収部に向かう第二方向とに切替えて駆動する駆動装置とを備え、搬送ベルトは、第一方向へ駆動されるときに、挿入部に挿入された用紙を挿入部から排出経路に引き込んで排出部へ搬送し、第二方向へ駆動されるときに、挿入部に投入された用紙を挿入部から回収経路に引き込んで回収部へ搬送する。挿入部における用紙を仕分けは、搬送ベルトの駆動方向を変えることにより行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-273260号公報
特開2014-12565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
印字搬送中、搬送機構が用紙の先端部をクランプすることでプレゼンタ部内には用紙の下向きのループが形成される。その後、プレゼンタ部の搬送ローラを正転させて用紙を排出口から排出するか、或いは搬送ローラを逆転させて排出口にある用紙を回収する動作が行われる。
【0007】
しかしながら、搬送ローラを用いて上記用紙の排出・回収動作を行う従来のプレゼンタ部においては、搬送ローラを正転させて用紙を強制的に排出する際に用紙の排出動作が正しく行われない場合があった。また、搬送ローラを逆転させて用紙を回収する際に、ループの形成エリアが狭いことや静電気等の影響により用紙が落下せず、回収口から用紙を排出できない現象が発生していた。
【0008】
本発明は上記課題に鑑みてなされてものであり、用紙の排出・回収時の誤動作を防止することが可能なプリンタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明によるプリンタは、用紙を印刷して送り出すプリンタ部と、前記プリンタ部から送り出された前記用紙をさらに搬送して排出口から頭出しする共に、前記頭出しされた用紙が受け取られなかったときに引き戻して回収するプレゼンタ部とを備え、前記プレゼンタ部は、前記プリンタ部から前記排出口に向かう排出経路の下方に設けられ、前記用紙の下向きのループを形成するための用紙収容空間を含む一時保留部と、前記一時保留部の底部に設けられ、前記排出口から引き戻された前記用紙を排出する回収口と、前記用紙を前記排出口又は前記回収口に搬送する用紙搬送部とを有し、前記用紙搬送部は、前記排出経路に設けられた搬送ローラと、前記排出経路を挟んで前記搬送ローラと対向配置されたテンションローラと、前記搬送ローラによる搬送動作を補助する搬送ベルトとを備え、前記搬送ベルトは前記排出経路及び前記一時保留部に隣接しており、前記テンションローラと接触していないことを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、搬送ローラによる用紙の排出動作及び改修動作を妨げることなく、搬送ベルトを用いて用紙の排出及び回収を促進させることができる。したがって、排出口から用紙を排出する排出動作及び排出口から頭出しされた用紙の回収動作の信頼性を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

三栄電機株式会社
プリンタ
6か月前
日本化薬株式会社
記録材料
2か月前
東レ株式会社
凸版印刷版原版
9日前
株式会社リコー
印刷装置
2か月前
三菱製紙株式会社
感熱記録材料
29日前
株式会社リコー
印刷装置
2か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
2か月前
独立行政法人 国立印刷局
印刷物
2か月前
株式会社リコー
画像形成装置
2か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
2か月前
三菱製紙株式会社
直接感熱記録材料
2か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
2か月前
フジコピアン株式会社
熱転写シート
1か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
2か月前
カシオ計算機株式会社
印刷装置
2か月前
カシオ計算機株式会社
印刷装置
2か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
16日前
フジコピアン株式会社
中間転写シート
4日前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
2か月前
キヤノン株式会社
印刷制御装置
9日前
フジコピアン株式会社
熱転写記録媒体
1か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
2か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
印刷装置
2か月前
株式会社リコー
画像形成システム
1か月前
株式会社リコー
画像形成システム
29日前
キヤノン株式会社
印刷制御システム
22日前
イーデーエム株式会社
プリンタ装置
10日前
株式会社リコー
吐出ヘッド、吐出装置
2か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
2か月前
ヤマハ発動機株式会社
印刷装置
2か月前
ブラザー工業株式会社
箔転写装置
1か月前
セイコーエプソン株式会社
印刷システム
2か月前
ブラザー工業株式会社
箔転写装置
2か月前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
画像記録装置
2か月前
続きを見る