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公開番号
2024116647
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-28
出願番号
2023022353
出願日
2023-02-16
発明の名称
転写用紙
出願人
三菱製紙株式会社
代理人
主分類
B41M
5/52 20060101AFI20240821BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】転写捺染法において、転写用紙に対して転写する図柄を印刷した転写紙と被印刷物との密着状態物が搬送時において密着状態物の後端暴れを従来よりも抑制した転写用紙を提供する。
【解決手段】課題は、原紙と、前記原紙の少なくとも片面に対して1層又は2層以上の塗工層とを有し、原紙を基準に最外に位置する塗工層である最外塗工層が白色無機顔料及びバインダを含有し、なおかつ前記白色無機顔料が体積基準の平均粒子径(直径、単位μm)が前記最外塗工層の平均層厚さ(単位μm)に対して110%以上200%以下である少なくとも一種を含有し、前記最外塗工層を有する側において測定される静摩擦係数が0.8以下かつ動摩擦係数が0.6以下である、転写捺染法に使用する転写用紙によって達成される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
原紙と、前記原紙の少なくとも片面に対して1層又は2層以上の塗工層とを有し、原紙を基準に最外に位置する塗工層である最外塗工層が白色無機顔料及びバインダを含有し、なおかつ前記白色無機顔料が体積基準の平均粒子径(直径、単位μm)が前記最外塗工層の平均層厚さ(単位μm)に対して110%以上200%以下である少なくとも一種を含有し、前記最外塗工層を有する側において測定される静摩擦係数が0.8以下かつ動摩擦係数が0.6以下である、転写捺染法に使用する転写用紙。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維材料等の被印刷物へ図柄を形成する捺染インクを用いる転写捺染法において、図柄を転写するために使用する転写用紙に関する。特に、昇華型捺染インクを使用する転写捺染法に好適な転写用紙に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
上記転写用紙の例としては、支持体上に少なくとも顔料と接着剤を含有するインク受理層を設け、前記インク受理層にシリコーン球状粉末を含有することを特徴とする昇華インク転写用インクジェット被記録媒体が公知である(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の昇華インク転写用インクジェット被記録媒体は、記録媒体とプリント媒体との転写時に発生する熱融着による貼り付きを防止する。
また、記録媒体の例としては、基材に、無機微粒子とバインダを含有するインク受容層を設け、前記無機微粒子の一部がインク受容層のバインダ層から突出してなり、無機微粒子がバインダの固形分100部に対して0.05部以上3部以下含まれることを特徴とする記録媒体が公知である(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載の記録媒体は、画像特性、ブロッキング性、各種プリンタの搬送性、連続給紙性に優れる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-256018号公報
特開平07-304249号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
転写捺染法は、転写用紙に図柄を印刷して転写紙を得る工程と、転写紙の図柄を印刷した面と被印刷物とを対向して密着させる工程とを有する方法である。前記密着させる工程には、必要に応じて、加熱又は加熱加圧が含まれる。密着させる工程は、例えば、プレス機又は加熱ロール若しくは加熱ドラム等を用いて転写紙と被印刷物とを密着させ加熱又は加熱加圧する方法を挙げることができる。特に、転写捺染の工業では、生産性を上げるために、転写紙と被印刷物とを密着して搬送しながら加熱ロール又は加熱ドラム等を用いて挟む方法を採用する場合が多い。
【0005】
上記搬送において、搬送経路が直線を描く場合は問題化しないものの、搬送経路が曲線を描く場合、特に、搬送方向を反転させるようなU字型湾曲を有する場合は、転写紙と被印刷物との密着状態物の後端部において、搬送ロール間を通過する際にバタつく現象又は跳ねる現象、すなわち「後端部暴れ」が発生することがある。この現象は、後端部及び後端部付近に形成される被印刷物の画像に悪影響する。従来では、例えば、25回程度の転写捺染の実施において1回程度の明らかな後端部暴れが発生して、後工程で品質確認が必要になる等によって安定生産面で問題があった。
以上から、本発明の目的は、従来の転写用紙よりも後端部暴れを抑制した転写用紙を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記の課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、本発明の目的は、以下により達成される。
【0007】
[1]原紙と、前記原紙の少なくとも片面に対して1層又は2層以上の塗工層とを有し、原紙を基準に最外に位置する塗工層である最外塗工層が白色無機顔料及びバインダを含有し、なおかつ前記白色無機顔料が体積基準の平均粒子径(直径、単位μm)が前記最外塗工層の平均層厚さ(単位μm)に対して110%以上200%以下である少なくとも一種を含有し、前記最外塗工層を有する側において測定される静摩擦係数が0.8以下かつ動摩擦係数が0.6以下である、転写捺染法に使用する転写用紙。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、転写捺染法において、転写用紙に対して転写する図柄を印刷した転写紙と被印刷物との密着状態物が搬送時において密着状態物の後端暴れを従来よりも抑制した転写用紙を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明を詳細に説明する。
本明細書において、「転写用紙」とは、転写する図柄が印刷される前の白紙状態にある用紙を指す。「転写紙」とは、転写用紙に対して転写する図柄が印刷された状態にある用紙を指す。
【0010】
転写用紙は、原紙と、前記原紙の少なくとも片面に対して1層又は2層以上の塗工層とを有する。
原紙は、LBKP(Leaf Bleached Kraft Pulp)、NBKP(Needle Bleached Kraft Pulp)等の化学パルプ、GP(Groundwood Pulp)、PGW(Pressure GroundWood pulp)、RMP(Refiner Mechanical Pulp)、TMP(ThermoMechanical Pulp)、CTMP(ChemiThermoMechanical Pulp)、CMP(ChemiMechanical Pulp)、CGP(ChemiGroundwood Pulp)等の機械パルプ、及びDIP(DeInked Pulp)等の古紙パルプから選ばれる一種又は二種以上のパルプを分散したスラリーに、炭酸カルシウム、タルク、クレー、各種カオリン等の填料、さらに、バインダ、サイズ剤、定着剤、歩留まり剤、カチオン化剤、紙力剤、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤及び耐水化剤等の各種添加剤を必要に応じて配合した紙料を抄造して得られる抄造紙から成る。さらに原紙には、前記抄造紙にカレンダー処理、澱粉及びスチレンアクリル系樹脂等で表面サイズ処理若しくは表面処理等を施した上質紙が含まれる。さらに原紙には、表面サイズ処理若しくは表面処理を施した後にカレンダー処理した上質紙が含まれる。
(【0011】以降は省略されています)
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