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公開番号
2024067343
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-17
出願番号
2022177343
出願日
2022-11-04
発明の名称
印刷装置
出願人
カシオ計算機株式会社
代理人
個人
主分類
B41J
15/04 20060101AFI20240510BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】複数の異なる形状又は種類のテープカセットを安定して装着することができる印刷装置を提供する。
【解決手段】印刷装置は、係合部1010を有する第1のテープカセット100を収納可能なテープカセット収納部と、第1のテープカセット100が当接しながら移動することで、第1の位置から第2の位置へ移動可能な移動部材521と、係合部1010に係合する係合位置と、テープカセット収納部に対して係合位置よりも外方に位置し、係合部1010との係合が解除される係合解除位置と、の間で変位可能な被係合部701を有する第1のロック部材700と、を備える。テープカセット収納部に収納された第1のテープカセット100が、係合位置に移動した被係合部701と、第2の位置に移動した移動部材521によって固定されている。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
被印刷媒体を収容し、係合部を有する第1のテープカセットを収納可能なテープカセット収納部と、
前記第1のテープカセットが当接しながら移動することで、第1の位置から第2の位置へ移動可能な移動部材と、
前記係合部に係合する係合位置と、前記テープカセット収納部に対して前記係合位置よりも外方に位置し、前記係合部との係合が解除される係合解除位置と、の間で変位可能な被係合部を有する第1のロック部材と、を備え、
前記テープカセット収納部に収納された前記第1のテープカセットが、前記係合位置に移動した前記被係合部と、前記第2の位置に移動した前記移動部材によって固定されている、
印刷装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記テープカセット収納部は前記第1のテープカセットとは形状の異なる第2のテープカセットを収納可能であり、
前記第2のテープカセットを前記テープカセット収納部に収納する場合には、
前記移動部材は、前記第1の位置で前記第2のテープカセットと当接することにより前記第2のテープカセットを支持する、
請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記第1の位置にある前記移動部材の移動を制限するとともに、前記第1のテープカセットを収納する際は、前記移動部材の移動の制限を解除する第2のロック部材を備える、
請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記第1のテープカセットを前記テープカセット収納部に収納する場合に、前記第1のロック部材は、前記第1のテープカセットに押されるとともに、前記第2のロック部材を押しながら前記第2のロック部材とともに移動し、
前記第1のロック部材に押されて移動した前記第2のロック部材は、前記移動部材の移動の制限を解除する、
請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記第1の位置から前記第2の位置へ移動した前記移動部材を、前記第1の位置へ戻そうとする復元力を作用させる弾性部材を備え、
前記第1のロック部材は、前記被係合部として前記テープカセット収納部に向けて突出した第1突起部を有し、前記第1突起部と前記復元力を受けた前記移動部材との間で前記第1のテープカセットを挟んで固定する、
請求項4に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記第2のロック部材は、前記テープカセット収納部に向けて突出した第2突起部を有し、前記第1のテープカセットが収納されていない場合に、前記第2突起部で前記移動部材に係止して移動を制限する、
請求項5に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記第1のロック部材は、前記第1突起部が形成され回転可能に設けられた棒状の形状を有し、前記テープカセット収納部に向かう回転方向に付勢されており、
前記第2のロック部材は、前記第2突起部が形成され回転可能に設けられた棒状の形状を有し、前記第1のロック部材に当接する回転方向に付勢されている、
請求項6に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記第1のロック部材の回転軸と前記第2のロック部材の回転軸とは同一であり、
前記第1のロック部材には、前記第2のロック部材の前記第2突起部を露出させるための開口が形成されている、
請求項7に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記第1のテープカセットは、前記被印刷媒体に印刷を行うためのインクリボンを収容していないテープカセットであり、前記第2のテープカセットは、前記被印刷媒体に印刷を行うためのインクリボンを収容するテープカセットである、
請求項4から8のいずれか1項に記載の印刷装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は印刷装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、先端面から第1フックが突出した周壁部を有し、複数種のテープカートリッジ(テープカセット)間で、周壁部の外周面において第1フックの基端部よりも基端側の部位である第1基端側部位の凹入深さが異なる第1ケース、及び第1フックが係合する第1フック受け部を有する第2ケースを備えたテープカートリッジが装着されるカートリッジ装着部と、テープカートリッジがカートリッジ装着部に装着された状態で、第1基端側部位の凹入深さに応じて、出力が変化する第1基端側部位検出センサーとを備えるテープ印刷装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-144250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のテープ印刷装置のように、テープを格納するカートリッジ又はカセットを装着して印刷を行う印刷装置(ラベルプリンタ)について、形状が異なる複数の種類のカセットを装着しようとしても、ある一種類のカセットの装着に用いられる部品が他の種類のカセットに干渉して装着できず、干渉を回避させる印刷装置本体に適合する一種類の形状のカセットしか装着させることができないという課題があった。
【0005】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、複数の異なる形状又は種類のテープカセットを安定して装着することができる印刷装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置は、被印刷媒体を収容し、係合部を有する第1のテープカセットを収納可能なテープカセット収納部と、前記第1のテープカセットが当接しながら移動することで、第1の位置から第2の位置へ移動可能な移動部材と、前記係合部に係合する係合位置と、前記テープカセット収納部に対して前記係合位置よりも外方に位置し、前記係合部との係合が解除される係合解除位置と、の間で変位可能な被係合部を有する第1のロック部材と、を備え、前記テープカセット収納部に収納された前記第1のテープカセットが、前記係合位置に移動した前記被係合部と、前記第2の位置に移動した前記移動部材によって固定されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数の異なる形状又は種類のテープカセットを安定して装着することができる印刷装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態に係る印刷装置の構成を示す斜視図。
本発明の実施の形態に係る印刷装置の主要部の構成を示す斜視図。
本発明の実施の形態に係る印刷装置の主要部の構成を示す平面図。
本発明の実施の形態に係る印刷装置に細幅テープカセット又は太幅テープカセットを収納した後における主要部を示す平面図。
本発明の実施の形態に係る印刷装置にインクリボン付太幅テープカセットを収納した後における主要部を示す平面図。
本発明の実施の形態に係る印刷装置の収納機構の構成を示す斜視図。
(a)は、図6中の“VIIa”部の拡大図、(b)は図(a)中の矢印bからみた斜視図。
(a)は細幅テープカセットの斜視図、(b)は太幅テープカセットの斜視図。
本発明の実施の形態に係る印刷装置に、細幅テープカセットを収納している様子を工程順((a)~(c))に示しており、収納機構のうちカセットベース及びカセットベースボタンとその近傍に着目した側面図。
本発明の実施の形態に係る印刷装置に、細幅テープカセットを収納しているときのロック部材の動作を、図4中の切断線A-Aで切断した断面図により工程順((a)~(b))に示した図。
図10から続き、本発明の実施の形態に係る印刷装置に、細幅テープカセットを収納しているときのロック部材の動作を、図4中の切断線A-Aで切断した断面図により工程順((a)~(b))に示した図。
本発明の実施の形態に係る印刷装置に、太幅テープカセットを収納している様子を工程順((a)~(c))に示しており、収納機構のうちカセットベース及びカセットベースボタンとその近傍に着目した側面図。
本発明の実施の形態に係る印刷装置に、太幅テープカセットを収納しているときのロック部材の動作を、図4中の切断線A-Aで切断した断面図により工程順((a)~(b))に示した図。
図13から続き、本発明の実施の形態に係る印刷装置に、太幅テープカセットを収納しているときのロック部材の動作を、図4中の切断線A-Aで切断した断面図により工程順((a)~(b))に示した図。
本発明の実施の形態に係る印刷装置に、インクリボン付太幅テープカセットを収納している様子を工程順((a)~(b))に示しており、収納機構のうちカセットベース及びカセットベースボタンとその近傍に着目した側面図。
本発明の実施の形態に係る印刷装置に、インクリボン付太幅テープカセットを収納しているときのロック部材の動作を、図5中の切断線A-Aで切断した断面図により工程順((a)~(b))に示した図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係る印刷装置1について、図面を参照して説明する。なお、図中同一又は相当する部分には同一符号を付し、さらに各図面に付された互いに直交する3軸(X軸、Y軸、Z軸)は、矢印が向く方向を正の向き(+の向き)、正の向きとは逆の方向を負の向き(-の向き)と定義する。本発明の実施の形態に係る印刷装置1は、搬送部によって搬送されたラベル(テープ)状の被印刷媒体(テープ部材M)に文字、記号、模様又は画像を印刷するラベルプリンタである。
【0010】
印刷装置1の筐体2は、図1に示すように、オーバル形状の底面を有する柱体状を有している。筐体2の表面のうち、柱体の側面に該当する部分は、底面と直交した2つの平面2aと、この2つの平面2aを接続する2つの曲面2bと、を有している。さらに、2つの曲面2bの一方には、凹部2cが形成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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