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公開番号
2024065473
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-15
出願番号
2022174351
出願日
2022-10-31
発明の名称
印刷装置
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
個人
主分類
B41J
2/32 20060101AFI20240508BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】大型化を抑制できる印刷装置を提供する。
【解決手段】印刷装置1は、複数の電源により駆動可能であり、印刷データに基づき媒体に印刷を実行する。ヘッド10は、第一発熱素子群と第二発熱素子群とを備え、第一発熱素子群と第二発熱素子群との夫々の発熱素子を選択的に加熱することで媒体への印刷を実行する。搬送モータ9は、媒体を搬送する為の動力を発生させる。電力供給回路100は、ヘッド10と搬送モータ9とに電力を供給する。電力供給回路100は、ACアダプタ30がACアダプタジャック32に接続され、且つ、バッテリ29がバッテリ装着部34に接続されている場合、ACアダプタ30の電力である第一電力の少なくとも一部を、ヘッド10の第一発熱素子群に供給し、バッテリ29の電力である第二電力の少なくとも一部を、ヘッド10の第二発熱素子群に供給する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の電源により駆動可能であり、印刷データに基づき媒体に印刷を実行する印刷装置であって、
第一発熱素子群と第二発熱素子群とを備え、前記第一発熱素子群と前記第二発熱素子群との夫々の発熱素子を選択的に加熱することで前記媒体への印刷を実行するヘッドと、
前記媒体を搬送する為の動力を発生させる搬送モータと、
第一電源を接続可能な第一接続部と、
第二電源を接続可能な第二接続部と、
前記ヘッドと前記搬送モータとに電力を供給する電力供給回路と
を備え、
前記電力供給回路は、
前記第一電源が前記第一接続部に接続され、且つ、前記第二電源が前記第二接続部に接続されている場合、
前記第一電源の電力である第一電力の少なくとも一部を、前記ヘッドの前記第一発熱素子群に供給し、
前記第二電源の電力である第二電力の少なくとも一部を、前記ヘッドの前記第二発熱素子群に供給する
ことを特徴とする印刷装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記第一電源から出力される第一電圧を計測する第一計測部と、
前記ヘッド、前記搬送モータ、前記電力供給回路を制御する制御部と
を備え、
前記電力供給回路は、前記第二電源から出力される第二電圧を昇圧又は降圧し、昇又は降圧された第三電圧を、前記ヘッドの前記第二発熱素子群に出力する昇降圧回路を備え、
前記制御部は、
前記第一計測部により計測された前記第一電圧を検出する第一検出処理と、
前記第一検出処理により検出された前記第一電圧と前記第三電圧とが等しくなるように、前記昇降圧回路を設定する第一設定処理と
を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記第一電源から出力される第一電圧を計測する第一計測部と、
前記第二電源から出力される第二電圧を計測する第二計測部と、
前記ヘッド、前記搬送モータ、前記電力供給回路を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記第一計測部により計測された前記第一電圧を検出する第一検出処理と、
前記第二計測部により計測された前記第二電圧を検出する第二検出処理と、
前記第一検出処理により検出された前記第一電圧と、前記第二検出処理により検出された前記第二電圧とを比較する比較処理と、
前記比較処理による比較結果に基づき、前記第一発熱素子群に供給可能な第一電力量と、前記第二発熱素子群に供給可能な第二電力量とが等しくなるように、前記第二発熱素子群への通電時間を設定する第二設定処理と
を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記電力供給回路は、前記第二電源から出力される前記第二電圧を昇圧又は降圧し、所定範囲の何れかの電圧を、前記ヘッドの前記第二発熱素子群に出力する昇降圧回路を備え、
前記昇降圧回路から出力可能な電流の上限値は、前記昇降圧回路の出力電圧により制限され、
前記制御部は、
前記昇降圧回路の前記出力電圧を前記所定範囲内で変化させた場合の夫々で、前記印刷データに基づき前記ヘッドが駆動されて印刷が実行された場合の平均の印刷速度である平均速度を算出する算出処理と、
前記算出処理による算出結果のうち前記平均速度が最も速くなる場合の前記出力電圧を決定する決定処理と、
前記決定処理により決定された前記出力電圧が前記昇降圧回路から出力されるように、前記昇降圧回路を設定する第三設定処理と
を実行する
ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記決定処理により、前記出力電圧のうち前記昇降圧回路が出力可能な最小の前記出力電圧が決定され、
前記第三設定処理は、
前記決定処理により決定された前記最小の前記出力電圧が出力されるよう前記昇降圧回路を設定し、
前記第三設定処理により前記出力電圧が設定された前記昇降圧回路から出力可能な電流の上限値は、前記所定範囲内で前記出力電圧が設定された前記昇降圧回路から出力可能な電流の上限値のうち最も大きい値となる
ことを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記第二電源から供給された電力の一部は、前記搬送モータに供給される
ことを特徴とする請求項1~5の何れか一つに記載の印刷装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1の印刷装置は、電池又は外部給電装置からの電源供給により駆動する。印刷装置は、電池及び外部給電装置の両方が接続された場合、外部給電装置からの給電を優先する。印刷装置は、電池及び外部給電装置の両方が接続された状態で、且つ高速印刷の実行が指示された場合、電池からの給電を優先する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-056700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記印刷装置では、印刷をより高速化する為に大きな電力でヘッドを駆動しようとする場合、電池等の電源を大型化する必要がある。故に、印刷装置が大型化してしまう可能性があった。
【0005】
本発明の目的は、大型化を抑制できる印刷装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る印刷装置は、複数の電源により駆動可能であり、印刷データに基づき媒体に印刷を実行する印刷装置であって、第一発熱素子群と第二発熱素子群とを備え、前記第一発熱素子群と前記第二発熱素子群との夫々の発熱素子を選択的に加熱することで前記媒体への印刷を実行するヘッドと、前記媒体を搬送する為の動力を発生させる搬送モータと、第一電源を接続可能な第一接続部と、第二電源を接続可能な第二接続部と、前記ヘッドと前記搬送モータとに電力を供給する電力供給回路とを備え、前記電力供給回路は、前記第一電源が前記第一接続部に接続され、且つ、前記第二電源が前記第二接続部に接続されている場合、前記第一電源の電力である第一電力の少なくとも一部を、前記ヘッドの前記第一発熱素子群に供給し、前記第二電源の電力である第二電力の少なくとも一部を、前記ヘッドの前記第二発熱素子群に供給することを特徴とする。
【0007】
印刷装置は、第一電源の第一電力と第二電源の第二電力を効率よく使用して、第一発熱素子群と第二発熱素子群の発熱素子を加熱できる。これにより、印刷装置は、ヘッドの駆動の為に電源を大型化する必要がない。故に、印刷装置は、大型化するのを抑制できる。更に、印刷装置は、2つの電源を使用して、印刷速度の高速化も可能である。
【0008】
本発明に係る印刷装置において、前記第一電源から出力される第一電圧を計測する第一計測部と、前記ヘッド、前記搬送モータ、前記電力供給回路を制御する制御部とを備え、前記電力供給回路は、前記第二電源から出力される第二電圧を昇圧又は降圧し、昇又は降圧された第三電圧を、前記ヘッドの前記第二発熱素子群に出力する昇降圧回路を備え、前記制御部は、前記第一計測部により計測された前記第一電圧を検出する第一検出処理と、前記第一検出処理により検出された前記第一電圧と前記第三電圧とが等しくなるように、前記昇降圧回路を設定する第一設定処理とを実行してもよい。印刷装置は、第一電圧と第三電圧とが等しくなるように、昇降圧回路を設定する。これにより、第一発熱素子群が所定時間で消費可能な消費電力量と第二発熱素子群が所定時間で消費可能な消費電力量とが等しくなる。故に、印刷装置は、媒体の印刷ムラを抑制できる。
【0009】
本発明に係る印刷装置において、前記第一電源から出力される第一電圧を計測する第一計測部と、前記第二電源から出力される第二電圧を計測する第二計測部と、前記ヘッド、前記搬送モータ、前記電力供給回路を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記第一計測部により計測された前記第一電圧を検出する第一検出処理と、前記第二計測部により計測された前記第二電圧を検出する第二検出処理と、前記第一検出処理により検出された前記第一電圧と、前記第二検出処理により検出された前記第二電圧とを比較する比較処理と、前記比較処理による比較結果に基づき、前記第一発熱素子群に供給可能な第一電力量と、前記第二発熱素子群に供給可能な第二電力量とが等しくなるように、前記第二発熱素子群への通電時間を設定する第二設定処理とを実行してもよい。印刷装置は、ライン毎の印刷において、印刷データの通電時間に基づき第一発熱素子群を加熱し、設定された通電時間に基づき第二発熱素子群を加熱する。これにより、印刷装置は、媒体の印刷ムラを抑制できる。
【0010】
本発明に係る印刷装置において、前記電力供給回路は、前記第二電源から出力される前記第二電圧を昇圧又は降圧し、所定範囲の何れかの電圧を、前記ヘッドの前記第二発熱素子群に出力する昇降圧回路を備え、前記昇降圧回路から出力可能な電流の上限値は、前記昇降圧回路の出力電圧により制限され、前記制御部は、前記昇降圧回路の前記出力電圧を前記所定範囲内で変化させた場合の夫々で、前記印刷データに基づき前記ヘッドが駆動されて印刷が実行された場合の平均の印刷速度である平均速度を算出する算出処理と、前記算出処理による算出結果のうち前記平均速度が最も速くなる場合の前記出力電圧を決定する決定処理と、前記決定処理により決定された前記出力電圧が前記昇降圧回路から出力されるように、前記昇降圧回路を設定する第三設定処理とを実行してもよい。印刷装置は、第一電源と第二電源を使用してヘッドを駆動する場合に、印刷ムラを抑制しつつ、印刷の高速化を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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