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公開番号
2024138787
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-09
出願番号
2023049468
出願日
2023-03-27
発明の名称
印刷システム
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20241002BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】脱臭が過剰であったり逆に不十分であったりして、状況に応じた適切な脱臭ができているとは言い難かった。
【解決手段】印刷システムは、複数のノズルからUV硬化インクを媒体へ吐出する印刷ヘッドを有して印刷を実行する印刷部と、前記UV硬化インクから発生する臭気を吸引する脱臭部と、前記印刷部と前記脱臭部とを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記印刷部の動作と、前記印刷のために外部から入力された印刷用データと、ユーザーによる前記印刷部に対する操作と、のいずれかに応じて前記脱臭部による吸引を制御する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のノズルからUV硬化インクを媒体へ吐出する印刷ヘッドを有して印刷を実行する印刷部と、
前記UV硬化インクから発生する臭気を吸引する脱臭部と、
前記印刷部と前記脱臭部とを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記印刷部の動作と、前記印刷のために外部から入力された印刷用データと、ユーザーによる前記印刷部に対する操作と、のいずれかに応じて前記脱臭部による吸引を制御する、ことを特徴とする印刷システム。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記印刷部は、前記印刷ヘッドにより前記媒体へ吐出された前記UV硬化インクに紫外線を照射可能な照射部を有し、
前記制御部は、前記印刷ヘッドによる前記UV硬化インクの吐出と前記照射部による照射とを同時に行う第1動作の実行時よりも、前記印刷ヘッドによる前記UV硬化インクの吐出と前記照射部による照射とのうち前記照射のみを行う第2動作の実行時に、前記脱臭部の吸引力を強くする、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記印刷部による印刷が終了した場合、前記印刷の終了から所定期間内は前記脱臭部による吸引を継続させ、前記所定期間経過後は、前記所定期間内よりも前記脱臭部の吸引力を弱くする、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記印刷部および前記脱臭部は、開閉可能なカバーを有する筐体内に配設されており、
前記制御部は、
前記印刷部による印刷が終了した場合、前記印刷の終了から所定期間内は前記脱臭部による吸引を継続させ、
前記所定期間中は、前記カバーを開けることを待機すべき旨を外部へ報知する、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記印刷部は、前記印刷ヘッドが前記ノズルの機能回復のために前記ノズルから吐出する前記UV硬化インクを受容するメンテナンスボックスを有し、
前記制御部は、前記印刷ヘッドを前記メンテナンスボックスの位置へ移動させた上で前記印刷ヘッドに前記機能回復のために前記ノズルから前記UV硬化インクを吐出させることが可能であり、前記印刷ヘッドが前記メンテナンスボックスの位置において前記機能回復のために前記ノズルから前記UV硬化インクを吐出するフラッシング期間は、前記フラッシング期間とは異なる期間よりも、前記脱臭部の吸引力を強くする、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項6】
前記印刷部および前記脱臭部は、共通の筐体内に配設されており、
前記脱臭部としてそれぞれ機能する第1脱臭部と第2脱臭部とを有し、
前記印刷部は、前記印刷ヘッドが前記ノズルの機能回復のために前記ノズルから吐出する前記UV硬化インクを受容するメンテナンスボックスを有し、
前記制御部は、前記印刷ヘッドを前記メンテナンスボックスの位置へ移動させた上で前記印刷ヘッドに前記機能回復のために前記ノズルから前記UV硬化インクを吐出させることが可能であり、前記印刷ヘッドが前記メンテナンスボックスの位置において前記機能回復のために前記ノズルから前記UV硬化インクを吐出するフラッシング期間は、前記第1脱臭部と前記第2脱臭部とのうち前記メンテナンスボックスに近い方の脱臭部の吸引力を、前記第1脱臭部と前記第2脱臭部とのうち前記メンテナンスボックスから遠い方の脱臭部の吸引力よりも弱くする、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項7】
前記印刷ヘッドは、前記媒体に対する所定の主走査方向および前記主走査方向に交差する副走査方向のそれぞれに沿って往復移動可能であり、
前記制御部は、前記印刷ヘッドの位置に応じて前記脱臭部の吸引力を変更する、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項8】
前記印刷ヘッドは、前記印刷用データに従って前記UV硬化インクとしてのカラーインクおよびバーニッシュインクを吐出可能であり、
前記制御部は、前記印刷ヘッドが前記バーニッシュインクを吐出せずに印刷を実行する場合よりも、前記印刷ヘッドが前記バーニッシュインクを吐出して印刷を実行する場合に前記脱臭部の吸引力を強くする、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項9】
前記制御部は、前記印刷用データが示す印刷対象の画像のデータサイズおよび当該画像の濃度に基づいて算出した前記UV硬化インクのインク量の多さに応じて、前記脱臭部の吸引力を強める、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項10】
前記印刷部および前記脱臭部は、開閉可能なカバーを有する筐体内に配設されており、
前記制御部は、ユーザーによる前記操作により前記カバーが開けられたとき、前記カバーが閉じているときよりも前記脱臭部の吸引力を強くする、ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、UV硬化インクを用いて印刷する印刷システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
UV硬化インクを用いるインクジェットプリンターでは、印刷ヘッドにより媒体へ吐出したUV硬化インクに紫外線を照射することで、インクを硬化させ媒体へ定着させる。UVは、Ultra Viоletの略である。UV硬化インクは、独特な臭気を発生させるため、この臭気を脱臭することが必要とされている。
【0003】
関連技術として、印刷対象に印刷を実行する印刷部と、印刷部を収容する筐体と、気体を清浄化する気体清浄部と、前記筐体と気体清浄部とを連結し前記筐体内の気体を気体清浄部に排出する排出部と、を有する印刷装置が開示されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018‐140530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、インクから発生する臭気を脱臭するための換気や気体清浄は、脱臭を担う装置をユーザーが手動で運転状態にするだけであった。あるいは、ユーザーが、そのような脱臭を担う装置による吸引力や時間の設定を手動で行うことはあった。しかしながら、印刷や印刷に関連する様々な動作、状況を鑑みたときに、実行される脱臭動作が、過剰であったり、逆に不十分であったり、合理的でなかったりしていた。そのため、状況に応じた適切な脱臭ができているとは言い難かった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
印刷システムは、複数のノズルからUV硬化インクを媒体へ吐出する印刷ヘッドを有して印刷を実行する印刷部と、前記UV硬化インクから発生する臭気を吸引する脱臭部と、前記印刷部と前記脱臭部とを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記印刷部の動作と、前記印刷のために外部から入力された印刷用データと、ユーザーによる前記印刷部に対する操作と、のいずれかに応じて前記脱臭部による吸引を制御する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1Aは第1タイプの印刷システムを簡易的に示す図、図1Bは第2タイプの印刷システムを簡易的に示す図、図1Cは第3タイプの印刷システムを簡易的に示す図。
印刷装置の構成を簡易的に示す図。
印刷ヘッドと媒体を含む構成を上方からの視点により簡易的に示す図。
図4Aは媒体に対するキャリッジの動きの例を説明するための図、図4Bは印刷装置の筐体内に第1および第2脱臭部が配設された構成を上方からの視点により簡易的に示す図。
第1実施例を示すフローチャート。
第2実施例を示すフローチャート。
第5実施例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお各図は、本実施形態を説明するための例示に過ぎない。各図は例示であるため、比率や形状が正確でなかったり、互いに整合していなかったり、一部が省略されていたりする場合がある。
【0009】
1.システム構成:
本実施形態にかかる印刷システム10は、複数のノズルからいわゆるUV硬化インクを媒体へ吐出する印刷ヘッドを有して印刷を実行する印刷部20と、UV硬化インクから発生する臭気を吸引する脱臭部40と、印刷部20と脱臭部40とを制御する制御部12と、を備える。以下では、UV硬化インクを、単にインクとも呼ぶ。
【0010】
図1Aは、第1タイプの印刷システム10を簡易的に示している。図1Aによれば、脱臭部40は、印刷部20および制御部12と共に同じ筐体13内に配設されている。つまり、第1タイプの印刷システム10は一台の印刷装置11であり、この印刷装置11の筐体13に脱臭部40が内蔵されている。脱臭部40は、筐体13内の臭気を含んだ空気を吸引するための吸引ファンや、吸引ファンにより脱臭部40内に吸引した空気を脱臭、清浄化するためのフィルターや脱臭剤を備える。脱臭部40により脱臭された空気は外部へ排出される。
(【0011】以降は省略されています)
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