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公開番号2025021391
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023211883
出願日2023-12-15
発明の名称インク容器
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 2/175 20060101AFI20250205BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】複数の特性に対応するインク容器であるか否かが判別できる手段を提供する。
【解決手段】インクカートリッジは、貯留室46および供給口34を備える。インクカートリッジは、前面に位置する第1キー部と、上面に位置する第2キー部と、を有する。第1キー部は、スロットにインクカートリッジが前向きに挿入される過程において第1キースロットと嵌合する。第2キー部は、カートリッジケースにおいてインクカートリッジが左右方向に沿った回動軸線を中心として回動する過程において第2キースロットと嵌合する。
【選択図】図16
特許請求の範囲【請求項１】
装着部の装着空間に第１向きに挿入されるインク容器であって、
インクを貯留する貯留室、および上記第１向きに開口する供給口を有する本体を備えており、
上記本体は、
上記第１向きの前面に位置する第１キー部と、
上記前面とは異なる外面に位置する第２キー部と、を有しており、
上記第１キー部は、上記装着部に当該インク容器が上記第１向きに挿入される過程において、上記装着部の第１受部と嵌合するものであり、
上記第２キー部は、上記装着部において当該インク容器が上記第１向きと異なる第２向きに移動する過程において、上記装着部の第２受部と嵌合するものであるインク容器。
続きを表示（約 880 文字）【請求項２】
上記外面は、上記インク容器が上記装着部に挿入される挿入姿勢における上記本体の上面である請求項１に記載のインク容器。
【請求項３】
上記インク容器が上記装着部に挿入される挿入姿勢において、上記第１キー部および上記第２キー部は、上記供給口よりも上方に位置する請求項１または２に記載のインク容器。
【請求項４】
上記第２向きの移動は、上記第１向きと交差する軸線周りの回転である請求項１または２に記載のインク容器。
【請求項５】
上記インク容器は、上記第１キー部と上記第１受部とが嵌合した状態で上記第２向きに移動可能である請求項１または２に記載のインク容器。
【請求項６】
上記本体は、
上記貯留室および上記供給口を有する第１部材と、
上記第１部材の上記前面に位置する第２部材と、を有しており、
上記第１キー部は、上記第２部材の前面に位置しており、
上記第２キー部は、上記第１部材に位置する請求項１または２に記載のインク容器。
【請求項７】
上記第２キー部の壁の内面は、上記第１部材内において空間を区画しており、
上記空間は、上記貯留室と連続する請求項６に記載のインク容器。
【請求項８】
上記装着部は、複数の装着空間を有しており、
上記インク容器は、いずれかの上記装着空間に選択的に挿入されるものであり、
上記第１キー部は、複数の上記装着空間に位置するいずれかの上記第１受部と選択的に嵌合するものである請求項１または２に記載のインク容器。
【請求項９】
上記本体は、上記インク容器が複数の上記装着空間のいずれに選択的に挿入されるものであるかを視認可能な表示部を有する請求項６に記載のインク容器。
【請求項１０】
上記第２キー部は、上記第１向きと反対向きを向く面が上記第２受部と当接する請求項１または２に記載のインク容器。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、インクを貯留するインク容器に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、単一色のインクが封入された単色インクカートリッジと、マゼンタ・シアン・イエロー・黒の複数色のインクが封入されたカラーカートリッジと、が開示される。特許文献１に開示される技術では、オペレータは、単色インクカートリッジとカラーカートリッジのいずれがカートリッジケースに装着されたかを、透過窓を通して視覚によって確認できる。これにより、オペレータが、カートリッジを誤った位置に装着した状態で装置を動作させることが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平１０－８６４０８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に開示されるように、カートリッジは貯留されるインクの色に対応して装着位置が予め決定されている場合がある。しかし、カートリッジは、装着位置が異なるのみではなく、例えば染料または顔料が色材であるように、貯留されるインクの組成が異なる場合がある。また、カートリッジ毎に価格が設定されているのではなく、一定期間の利用権としてサブスクリプション方式で料金が設定され、料金を支払うことによりそのカートリッジを購入するビジネスモデルも存在する。このように装置に装着されようとしているカートリッジが、装置に装着して使用するための複数の特性を備えるか否かが判別できることが望まれる。
【０００５】
本開示は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装着部に装着するための複数の特性を備えるインク容器であるか否かが判別できる手段を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
(1) 本開示は、装着部の装着空間に第１向きに挿入されるインク容器に関する。インク容器は、インクを貯留する貯留室、および上記第１向きに開口しておりインクを流出する供給口を有する本体を備える。上記本体は、上記第１向きの前面に位置する第１キー部と、上記前面とは異なる外面に位置する第２キー部と、を有する。上記第１キー部は、上記装着部に当該インク容器が上記第１向きに挿入される過程において、上記装着部の第１受部と嵌合する。上記第２キー部は、上記装着部において当該インク容器が上記第１向きと異なる第２向きに移動する過程において、上記装着部の第２受部と嵌合する。
【０００７】
インク容器の機械的特性に応じて、第１キー部と第１受部との嵌合を実現できる。また、インク容器の機械的特性に応じて、第２キー部と第２受部との嵌合を実現することができる。したがって、装着部に装着するための複数の特性を備えたインク容器が装着部に装着される。
【０００８】
また、第１キー部と第１受部との嵌合は、インク容器が第１向きに移動するときに実現され、他方、第２キー部と第２受部との嵌合は、インク容器が第２向きに移動するときに実現されるので、インク容器が第１向きまたは第２向きのいずれの向きに移動するときに、キー部と受部とが嵌合しないかによって、いずれの特性を満たしていないインク容器かを判別することができる。
【０００９】
また、第１キー部と第２キー部とが、本体の異なる外面にそれぞれ位置するので、仮にインク容器が床などに落下したとしても、第１キー部および第２キー部の両方が破損するリスクが軽減される。
【００１０】
また、第１キー部と第２キー部とが、本体の異なる外面にそれぞれ位置するので、それぞれが第１受部または第２受部と嵌合するときに加わる荷重が１箇所に集中しない。これにより、第１キー部および第２キー部が変形したり破損したりするリスクが軽減される。
（【００１１】以降は省略されています）

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