特許ウォッチ

公開番号2024062035
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-09
出願番号2022169779
出願日2022-10-24
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類B41J 29/00 20060101AFI20240430BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】内部コネクタ周囲の組立性を向上しつつ、外部コネクタとコネクタ挿入口の隙間からミストが機外へ漏れ出すことを低減できる技術を提供する。
【解決手段】液体を吐出して画像を記録する記録部4と、ホストコンピューターから外部コネクタ12を通じて電気信号を伝達する内部コネクタ11と、穴が形成された弾性部材30と、を備える筐体2において、記録部4と内部コネクタ11は、筐体2の内部に配置され、筐体2は、内部コネクタ11に対向する位置に外部コネクタ12を挿抜可能とするコネクタ挿入口21が形成され、内部コネクタ11と、コネクタ挿入口21の筐体内面との間に、コネクタ挿入口21と弾性部材の穴31が重なる位置に弾性部材30を備え、弾性部材の穴31が、コネクタ挿入口21より小さく、かつ弾性部材の穴縁の、外部コネクタ12の外枠との距離は、内部コネクタ11と弾性部材30との挿抜方向における隙間よりも小さい。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
記録媒体に液体を吐出して画像を記録する記録部と、
ホストコンピューターから外部コネクタを通じて電力の供給や電気信号を伝達する内部コネクタと、
穴が形成された弾性部材と、を備える筐体において、
前記記録部と前記内部コネクタは、前記筐体の内部に配置され、
前記筐体は、前記内部コネクタに対向する位置に外部コネクタを挿抜可能とするコネクタ挿入口が形成され、
前記内部コネクタと、前記コネクタ挿入口の前記筐体内面との間に、前記コネクタ挿入口と前記弾性部材の穴が重なる位置に前記弾性部材を備え、
前記弾性部材の穴が、前記コネクタ挿入口より小さく、かつ前記弾性部材の穴縁の、前記外部コネクタの外枠との距離は、前記内部コネクタと前記弾性部材との挿抜方向における隙間よりも小さいことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示（約 660 文字）【請求項２】
請求項１において、前記弾性部材の穴は、前記外部コネクタの外枠より小さいことを特徴とする画像形成装置。
【請求項３】
前記弾性部材は、挿抜方向に対して直交した面において、前記弾性部材の穴から直交した面の外側に向けてスリットが形成されていることを特徴とする請求項１又は２に記載の画像形成装置。
【請求項４】
前記筐体は、前記コネクタ挿入口が形成された前記筐体の内側面の端部から、前記外部コネクタの挿抜方向に傾きを持って設けられた傾斜面を備え、前記弾性部材は、前記内側面と前記傾斜面に取り付けられていることを特徴とする請求項１から３の何れか１項に記載の画像形成装置。
【請求項５】
前記筐体は、前記コネクタ挿入口が形成された前記筐体の内側面が、挿抜方向に対して略垂直となるように形成されていることを特徴とする請求項１から４の何れか１項に記載の画像形成装置。
【請求項６】
前記筐体は、前記コネクタ挿入口が形成された前記筐体の内側面に備えられた前記弾性部材の外側を囲むように、前記内側面から前記筐体の内側に向かって突起が形成されていることを特徴とする請求項１から５の何れか１項に記載の画像形成装置。
【請求項７】
前記筐体は、前記コネクタ挿入口が形成された前記筐体の外側面に、前記コネクタ挿入口から前記外部コネクタの引抜方向に沿って延びる外部側壁面が形成されていることを特徴とする請求項１から６の何れか１項に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、液体を吐出して画像を記録する画像形成装置に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
画像形成装置には、記録媒体に画像を記録する記録部と、ホストコンピューターから電気信号等を伝達する内部コネクタと、記録部と内部コネクタを収納する筐体と、を備えたものがある。画像形成装置とホストコンピューターは、それぞれに備えられた内部コネクタに外部コネクタを挿し込むことで接続される。そのために、筐体には内部コネクタに外部コネクタを挿抜するためのコネクタ挿入口が形成されている。
【０００３】
上記構成によるインクジェット式の画像形成装置において、記録部に備えられた記録ヘッドから吐出されるインク液滴には、用紙に付着するインク液滴と、用紙に付着しない微小なインク液滴（以下『ミスト』と言う）とがある。このミストは、主に一連の記録動作により生じた気流に乗って筐体内部を浮遊し、コネクタ挿入口の隙間からミストが機外へ漏れ出してしまうことがある。この場合、外部コネクタやコネクタ挿入口付近のカバー部材にミストが付着し、ユーザが外部コネクタを操作する際に手が汚れてしまうといった課題があった。
【０００４】
上記のような課題に対し、防塵構成ではあるが、コネクタ周囲の隙間を塞ぐ構成として、特許文献１のような構成が提案されている。特許文献１では、内部コネクタの外枠よりも小さな穴が形成された防塵カバーをコネクタ挿入口に備え、防塵カバーの内周部を変形させて、内部コネクタの外枠に防塵カバーの内周部を密着させることで、内部コネクタとコネクタ挿入口の隙間を塞ぐ提案がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２００７－２１３０１１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかし、特許文献１に記載された構成では、組立時、内部コネクタを防塵カバーの穴に篏合させる方向と、防塵カバーの内周部の変形方向が反対方向のため、単純に組み立てることができない。そのため、複雑な組立作業により、組立性が悪くなってしまう。また、防塵カバーの内周部には変形を容易にするスリットが設けられているが、変形したスリットが広がることで隙間が生じ、ダストが漏れ出してしまう。
【０００７】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、内部コネクタ周囲の組立性を向上しつつ、外部コネクタとコネクタ挿入口の隙間からミストが装置外部へ漏れ出すことを低減する画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、記録媒体に液体を吐出して画像を記録する記録部と、ホストコンピューターから外部コネクタを通じて電力の供給や電気信号を伝達する内部コネクタと、穴が形成された弾性部材と、を備える筐体において、前記記録部と前記内部コネクタは、前記筐体の内部に配置され、前記筐体は、前記内部コネクタに対向する位置に外部コネクタを挿抜可能とするコネクタ挿入口が形成され、前記内部コネクタと、前記コネクタ挿入口の前記筐体内面との間に、前記コネクタ挿入口と前記弾性部材の穴が重なる位置に前記弾性部材を備え、前記弾性部材の穴が、前記コネクタ挿入口より小さく、かつ前記弾性部材の穴縁の、前記外部コネクタの外枠との距離は、前記内部コネクタと前記弾性部材との挿抜方向における隙間よりも小さいことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、内部コネクタ周囲の組立性を向上しつつ、外部コネクタとコネクタ挿入口の隙間からミストが装置外部へ漏れ出すことを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本発明の実施形態に係る画像形成装置の外観斜視図である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の外観斜視図である。
本発明の実施形態に係るＵＳＢコネクタ周囲の概略構成図である。
本発明の実施形態に係るＵＳＢカバーの外観斜視図である。
本発明の実施形態に係る弾性部材の斜視図である。
本発明の実施形態に係るＵＳＢコネクタ周囲の部分拡大図である。
図７におけるＡ－Ａ断面図である。
図７におけるＢ－Ｂ断面図である。
本発明の実施形態に係る弾性部材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許