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公開番号2024180094
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023099542
出願日2023-06-16
発明の名称液体吐出装置、制御方法、記憶媒体及びプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20241219BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ノズルの吐出性能の変動を、より適切に判定すること。
【解決手段】吐出ヘッドのノズルから吐出された液体を検知する検知手段と、前記ノズルの吐出性能が低下しているか否かを判定する判定手段と、を備えた液体吐出装置であって、前記ノズルには、液体を吐出するためのエネルギを発生するエネルギ発生素子が設けられており、前記判定手段は、前記エネルギ発生素子を第一の駆動条件で駆動した場合の前記検知手段の検知結果を、基準値と比較することで前記ノズルの吐出性能が低下しているか否かを判定し、前記基準値は、前記エネルギ発生素子を前記第一の駆動条件よりも前記エネルギが低くなる第二の駆動条件で駆動した場合の前記検知手段の検知結果に基づいて設定されている。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
吐出ヘッドのノズルから吐出された液体を検知する検知手段と、
前記ノズルの吐出性能が低下しているか否かを判定する判定手段と、
を備えた液体吐出装置であって、
前記ノズルには、液体を吐出するためのエネルギを発生するエネルギ発生素子が設けられており、
前記判定手段は、
前記エネルギ発生素子を第一の駆動条件で駆動した場合の前記検知手段の検知結果を、基準値と比較することで前記ノズルの吐出性能が低下しているか否かを判定し、
前記基準値は、
前記エネルギ発生素子を前記第一の駆動条件よりも前記エネルギが低くなる第二の駆動条件で駆動した場合の前記検知手段の検知結果に基づいて設定されている、
ことを特徴とする液体吐出装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の液体吐出装置であって、
第一の条件が成立した場合に、前記第二の駆動条件で駆動した場合の前記検知手段の検知結果に基づき前記基準値を設定して記憶手段に記憶する設定手段を備え、
前記判定手段は、
前記第一の条件とは異なる第二の条件が成立した場合に、第一の駆動条件で駆動を実施した場合の前記検知手段の検知結果と前記記憶手段から読み出した前記基準値を比較して前記ノズルの吐出性能が低下しているか否かを判定する、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項3】
請求項2に記載の液体吐出装置であって、
前記第二の条件とは、前記ノズルからの液体の吐出回数に基づく条件である、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項4】
請求項2に記載の液体吐出装置であって、
前記第二の条件とは、時間の経過に基づく条件である、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項5】
請求項2に記載の液体吐出装置であって、
前記第一の条件とは、前記液体吐出装置の使用開始、前記吐出ヘッドの交換、前記液体の吐出による記録画像のレジストレーション調整、または、前記液体の吐出による記録画像の濃度調整に基づく条件である、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項6】
請求項1に記載の液体吐出装置であって、
前記検知手段は、
発光素子と、該発光素子が発光した光を受光する受光素子と、を備え、かつ、
前記発光素子と前記受光素子との間の検知位置を通過する前記液体を検知する、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項7】
請求項6に記載の液体吐出装置であって、
前記判定手段は、
前記検知結果に基づく前記液体の吐出速度及び吐出量と、前記基準値として吐出速度の基準値及び吐出量の基準値とを比較する、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項8】
請求項1に記載の液体吐出装置であって、
前記吐出ヘッドは、
第一の種類の液体を吐出する複数の第一のノズルと、
第二の種類の液体を吐出する複数の第二のノズルと、を含み、
前記基準値は、
前記複数の第一のノズルに対応した第一の基準値と、
前記複数の第二のノズルに対応した第二の基準値と、を含む、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項9】
請求項1に記載の液体吐出装置であって、
前記エネルギ発生素子は、電力の供給により前記エネルギを発生し、
前記第一の駆動条件と前記第二の駆動条件とは、前記エネルギ発生素子に対する電力の供給時間が異なる、
ことを特徴とする液体吐出装置。
【請求項10】
請求項1に記載の液体吐出装置であって、
前記判定手段が前記ノズルの吐出性能が低下していると判定した場合に、前記ノズルの吐出性能の低下をユーザに報知する報知手段を備える、
ことを特徴とする液体吐出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
液体吐出装置の一例として、インクジェット記録装置が知られている。近年では、高画質化や高速化およびインクの多様化に適応することが求められている。また、各ノズルから吐出するインク滴の微小液滴化も進んでいる。記録画像の品位を一定に維持するためには、ノズルの吐出性能の変動を把握することが重要となる。特許文献1には、吐出されるインクの液滴の吐出状態を光学的に検知し、ノズルの吐出性能の変動を判定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-152853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
液滴の吐出状態の検知結果は、装置、ノズル、センサ等の個体差の影響を受ける。判定用の閾値を一律に定めて全ての装置に適用すると、こうした個体差の影響によって、ノズルの吐出性能の変動を適切に判定できない場合がある。
【0005】
本発明は、ノズルの吐出性能の変動を、より適切に判定する技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
吐出ヘッドのノズルから吐出された液体を検知する検知手段と、
前記ノズルの吐出性能が低下しているか否かを判定する判定手段と、
を備えた液体吐出装置であって、
前記ノズルには、液体を吐出するためのエネルギを発生するエネルギ発生素子が設けられており、
前記判定手段は、
前記エネルギ発生素子を第一の駆動条件で駆動した場合の前記検知手段の検知結果を、基準値と比較することで前記ノズルの吐出性能が低下しているか否かを判定し、
前記基準値は、
前記エネルギ発生素子を前記第一の駆動条件よりも前記エネルギが低くなる第二の駆動条件で駆動した場合の前記検知手段の検知結果に基づいて設定されている、
ことを特徴とする液体吐出装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ノズルの吐出性能の変動を、より適切に判定する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る液体吐出装置の外観図。
図1の液体吐出装置の内部機構を示す説明図。
(A)は吐出面の説明図、(B)は検知ユニットの説明図。
図1の記録装置の制御ユニットのブロック図。
(A)及び(B)は検知ユニットの検知信号の例を示す図。
検知ユニットによる液体の検知態様の例を示す図。
(A)及び(B)は液体が検知位置を通過する態様の例を示す図。
(A)及び(B)は検知ユニットの検知結果の例を示す図。
(A)及び(B)は検知結果から演算される吐出状態値の例を示す図。
(A)~(C)は基準値の設定方法の例を示す図。
図4の制御ユニットの処理例を示すフローチャート。
図4の制御ユニットの処理例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
<液体吐出装置の概要>
図1は、本発明の一実施形態に係る液体吐出装置1の外観図である。各図において、矢印X、Y、Zは互いに交差する方向を示しており、本実施形態の場合、矢印X及びYは互いに直交する水平方向であって、液体吐出装置1の幅方向と奥行き方向とを示し、矢印Zは上下方向(高さ方向)を示す。
(【0011】以降は省略されています)

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