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公開番号2024178067
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-24
出願番号2023096629
出願日2023-06-12
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G03G 21/00 20060101AFI20241217BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】 ブレード端部の自由長を長くすることでブレード捲れを抑制しながら、ブレードの自由長を長くすることで発生するトナーすり抜け等の発生を有効に抑制する画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 ブレード幅方向におけるブレード端部の自由長をブレード中央部よりも長くするとともに、ブレード自由長が長く設定された領域のうち、現像領域と対向する位置の感光ドラム表面粗さを小さくする。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
像担持体と、
現像剤を担持する現像剤担持体を備え、前記像担持体の表面に形成された静電像を現像する現像装置と、
前記像担持体の表面に当接し、前記像担持体の表面から現像剤を除去するブレードと、
前記ブレードの自由長を規制する規制部と、
前記幅方向の両端部のそれぞれにおいて、前記現像剤担持体が現像剤を担持可能な領域である現像領域の端部は、前記像担持体に形成され得る画像形成領域の端部よりも外側に位置され、前記ブレードの前記像担持体と接触する領域であるクリーニング領域の端部は、前記現像領域の端部よりも外側に位置されるように構成されており、
前記幅方向において、前記画像形成領域よりも外側における前記ブレードの自由長は、前記画像形成領域における前記ブレードの自由長よりも長く構成され、
前記幅方向において、前記画像形成領域よりも外側であって、前記現像領域の端部よりも内側である第1領域における前記像担持体の表面粗さは、前記画像形成領域である第2領域における前記像担持体の表面粗さ、及び、前記現像領域の端部よりも外側に配置される前記クリーニング領域である第3領域における前記像担持体の表面粗さよりも小さいことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記画像形成領域における前記ブレードの自由長の平均値をL1[mm]、前記ブレードの前記幅方向において、前記現像領域の外側の領域における前記ブレードの自由長の平均値をL2[mm]としたとき、次式、
L2≧1.2×L1、
を満たすことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記像担持体は、表面に複数の凹部を有し、前記第1領域の単位面積当たりに形成される前記凹部の面積率は、前記第2領域及び前記第3領域の単位面積当たりに形成される前記凹部の面積率よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記幅方向において、前記第2領域及び前記第3領域に対応する前記ブレードの自由長は、略一定であることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記ブレードの幅方向における前記凹部の開口の最大幅が20μm以上80μm以下、前記凹部の深さは0.5μm以上8μm以下であることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クリーニングブレードによりトナーをクリーニングするクリーニング装置を備えた画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
画像形成装置の高速化に伴い、フルカラーの画像形成装置としては、ベルト部材に対応して複数の画像形成部を並べて配置し、各色の作像プロセスを並行処理する構成が主流となっている。例えば、電子写真方式の画像形成装置では、中間転写ベルトを用いたフルカラータンデム方式が挙げられる。
【0003】
フルカラータンデム方式とは、配列された複数の画像形成ユニットにより記録媒体上にフルカラー画像を得る画像形成方式である。
【0004】
この方式のフルカラー画像形成装置は、一次転写後に感光ドラム上に残留した転写残トナーを除去する感光体クリーニング装置や、二次転写後に中間転写ベルト上に残留した転写残トナーを除去する中間転写体クリーニング装置を備えている。
【0005】
これらのクリーニング装置としては、ゴム等の弾性材料を支持板金に接着したクリーニングブレードが広く用いられている。特に、クリーニングブレードを感光ドラムや中間転写ベルトの駆動方向に対向するように当接させるカウンター方式はクリーニング性が高いため、一般的に採用されている。
【0006】
しかしながら、このカウンター方式のブレードクリーニングでは、クリーニングブレードと感光ドラムや中間転写ベルトとの間の摩擦力が大きくなった場合に、ブレードめくれといった問題が発生することが知られている。
【0007】
そこで特許文献1では、クリーニングブレードの長手端部での自由長を長手中央部での自由長よりも長くすることで、ブレードめくれの発生を抑制する構成が開示されている。なお、クリーニングブレードの「自由長」とは、クリーニングブレードの面に接触、又は対向して設けられたクリーニングブレードの自由端部側の変形を規制する支持部材や規制部材から突出している部分の短手方向の長さのことをいう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2006-259394号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このように、クリーニングブレードの自由長を適切に設定することでブレード捲れの発生を安定的に抑制することができる。クリーニングブレード端部には、潤滑剤となるトナーや現像剤がほとんど供給されない領域(以後、高μ領域と呼称)が存在する。このような領域では、摩擦力が高くなるため、特にブレード捲れが起こりやすい。そこで、感光ドラムとクリーニングブレードとの摩擦力を小さくするため、クリーニングブレードの自由長を長く設定する領域の幅を高μ領域の幅よりも大きく設定することが考えられる。一方、自由長を長く設定するとクリーニングブレードの当接圧が低下しクリーニング不良が発生する可能性があるため、自由長を長く設定する領域の幅は、トナー像の形成領域にかからないよう設定することが好ましいと考えられる。
【0010】
しかしながら、トナー像形成領域の外側であっても、現像装置にトナーがコートされている領域(現像領域)に対向する位置の感光ドラム上には、微小なかぶりトナーが供給され続ける。即ち、トナー像形成領域より外側で、高μ領域よりも内側の領域は、微小なかぶりトナーが供給され続ける。この領域のクリーニングブレードの自由長が長いと、微小なかぶりトナーはクリーニングブレードによって十分に回収されず、下流に位置する帯電ローラに付着する。このようなかぶりトナーが長期に渡って帯電ローラに供給され続けると、蓄積されたトナーが抵抗体となって帯電不良が発生し、用紙端部に縦スジが発生してしまうという課題があった。
(【0011】以降は省略されています)

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