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公開番号2024175363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-18
出願番号2023093096
出願日2023-06-06
発明の名称情報処理装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類G06T 19/00 20110101AFI20241211BHJP(計算;計数)
要約【課題】複合現実空間または現実空間におけるパーソナルスペースを好適かつ容易に変更することのできる技術を提供する。
【解決手段】本発明の情報処理装置は、ユーザの状況に関する情報を取得する取得手段と、前記情報に基づいて、前記ユーザが所定の状況にある場合に、複合現実空間または仮想空間である3次元空間における前記ユーザのパーソナルスペースを変更する変更手段とを有することを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ユーザの状況に関する情報を取得する取得手段と、
前記情報に基づいて、前記ユーザが所定の状況にある場合に、複合現実空間または仮想空間である3次元空間における前記ユーザのパーソナルスペースを変更する変更手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記変更手段は、
前記ユーザが所定の状況にある場合に、前記パーソナルスペースの変更を前記ユーザに提案するように制御し、
前記パーソナルスペースの変更に前記ユーザが同意した場合に、前記パーソナルスペースを変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記変更手段は、
拡大方向または縮小方向である第1の方向に前記パーソナルスペースを変更する場合に、前記パーソナルスペースの変更を前記ユーザに提案するように制御し、
前記第1の方向とは反対の第2の方向に前記パーソナルスペースを変更する場合に、前記パーソナルスペースの変更を前記ユーザに提案せずに、前記パーソナルスペースを変更する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記変更手段は、前記パーソナルスペースの変更を前記ユーザに提案する際に、変更後のパーソナルスペースを前記ユーザに指定させるように制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記変更手段は、前記パーソナルスペースの変更を前記ユーザに提案する際に、変更後のパーソナルスペースの複数の候補を前記ユーザに提示して、前記複数の候補から変更後のパーソナルスペースを前記ユーザに選択させるように制御する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記所定の状況は、前記3次元空間において前記ユーザが他のユーザに近づいている状況を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記変更手段は、前記3次元空間において前記ユーザが他のユーザに近づいている場合に、前記パーソナルスペースを縮小する
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記所定の状況は、前記ユーザの身体に関する状況を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記変更手段は、前記ユーザの心拍数または発汗量が閾値を下回っている場合に、前記パーソナルスペースを縮小する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記変更手段は、前記ユーザの心拍数または発汗量が閾値を上回っている場合に、前記パーソナルスペースを拡大する
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関し、特に複合現実感または仮想現実感の画像表示に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
現実世界と仮想世界をリアルタイムかつシームレスに融合させる技術として、複合現実感、いわゆるMixed Reality(MR)技術が知られている。MR技術は、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、例えばビデオシースルー方式のHMDで使用されることがある。
【0003】
ビデオシースルー方式のHMDでは、例えば、現実空間のうち、当該HMDを装着したユーザの視界に対応する範囲が、ビデオカメラによって撮像される。そして、ビデオカメラによって得られた現実空間の画像(映像)にComputer Graphic(CG)が合成され、合成画像(現実空間の画像にCGを合成することによって得られた画像)がHMDの内部の表示パネルに表示される。CGが合成され得る現実空間は、複合現実空間(MR空間)と呼ぶことができる。ユーザは、表示パネルに表示された合成画像を見ることで、CGによって表された仮想オブジェクトが現実空間に存在しているような感覚を得ることができる。仮想オブジェクトとしてアバターが表示されれば、MR空間において複数の人物がコミュニケーション(アバターを介したコミュニケーション)をとることができるようになる。
【0004】
また、ビデオシースルー方式のHMDでは、現実空間の画像に、遠隔地で撮像された人物の画像を合成することによって、当該HMDを装着したユーザに対して、遠隔地にいる人物と同じ空間にいるような体験(感覚)を提供することができる。そして、MR空間において複数の人物がコミュニケーション(人物の画像を介したコミュニケーション)をとることができるようになる。
【0005】
なお、ユーザに対して仮想世界にいるような体験(感覚)を提供する技術として、仮想現実感、いわゆるVirtual Reality(VR)技術も知られている。VR技術も、HMDで使用されることがある。VR技術を使用する場合には、仮想空間(VR空間)の画像が表示される。仮想空間は、例えば、CGによって表された空間である。そして、アバター、または人物の画像をVR空間の画像に合成することによって、VR空間において複数の人物がコミュニケーションをとることができるようになる。
【0006】
現実空間において複数の人物がコミュニケーションをとる場合と同様に、MR空間またはVR空間において複数の人物がコミュニケーションをとる場合にも、各人物のプライバシーを保護することが重要である。例えば、複数の人物の間に各人物が不快に感じない距離をおくことが重要である。人物が他の人物に侵入されると不快に感じる範囲(領域)は、パーソナルスペースと呼ばれる。特に、技術の進歩によって仮想世界のリアリティが高まると、パーソナルスペースへの侵入(パーソナルスペースの侵害)が生じないことの重要性も高まる。
【0007】
人物のパーソナルスペースには個人差があり、例えば人物のパーソナルスペースは当該人物の年齢、性別、または性格(例えばスキンシップに積極的か否か)に依存する。人物のパーソナルスペースは、当該人物とコミュニケーションをとる他の人物(コミュニケーションをとる複数の人物の関係)にも依存する。
【0008】
特許文献1では、第1のユーザと第2のユーザとの関係が所定の条件を満たすか否か、および第2のアバターが第1のアバターの周囲の領域(境界領域)内に位置するか否かに応じて、第1のアバターの表示様態を変更する技術が開示されている。第1のアバターは第1のユーザのアバターであり、第2のアバターは第2のユーザのアバターである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2022-144864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、ユーザが、他のユーザとの関係の設定変更が必要であることに自身で気づく必要があり、当該設定変更を好適かつ容易に行うことができない。そのため、他のユーザとの関係に応じて当該他のユーザに対するユーザのパーソナルスペースが決定されるとした場合に、当該パーソナルスペースを好適かつ容易に変更することができない。
(【0011】以降は省略されています)

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