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公開番号
2025062432
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-14
出願番号
2023171511
出願日
2023-10-02
発明の名称
画像形成装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人近島国際特許事務所
主分類
B41J
29/00 20060101AFI20250407BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】装置を大型化せずとも、正面側に配置された電気部材と背面側に配置された電気部材との間で束線を配設可能な画像形成装置の提供。
【解決手段】搬送ユニット2410を移動可能とするために、筐体2100内には回動空間2900が作像前搬送ユニット2400の下方に確保されている。離間位置にあるときの搬送ユニット2410より下方の空間2910に、束線2530が筐体2100の後側から前側に亘って配設される。空間2910の大きさは、筐体2100内に確保する搬送ユニット2410の回動空間2900に応じて変わる。搬送ユニット2410を回動させるために筐体2100内に予め用意されていた回動空間2900の一部を含めて、束線2530を配設する空間2910として、筐体2100内のスペースを有効に活用できる。したがって、装置を大型化せずとも束線2530を配設できる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
シートに画像を形成する画像形成部と、
第一方向に沿った搬送方向にシートを搬送する搬送部と、
前記第一方向に交差する第二方向において前記搬送部の第一の側に配置された第一フレームと、前記第二方向において前記搬送部の前記第一の側とは反対の第二の側に配置された第二フレームとを有する筐体と、
前記筐体の前記第一フレームに配設された第一電気部材と、
前記筐体の前記第二フレームに配設された第二電気部材と、
前記第一電気部材と前記第二電気部材とを電気的に接続する束線と、を備え、
前記搬送部は、シートを搬送するための第一位置と、搬送されるシートの画像形成面に対して垂直な第三方向において前記第一位置とは異なる第二位置との間を移動可能であり、
前記搬送部の移動範囲である第一空間に連通し、前記第二位置にあるときの前記搬送部を基準に前記第一位置とは反対側の第二空間に、前記束線が配設される、
ことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
前記搬送部は、前記第二フレームの側に設けられた回動軸を中心に回動可能に設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記搬送部の下方に配され、前記第一空間及び前記第二空間を、前記筐体内の他の空間から仕切る仕切り板を備え、
前記束線は、前記仕切り板と前記第二位置との間に配設される、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記束線を案内しつつ保持する保持部を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第一フレームの側に設けられ、前記第一電気部材に繋げられた第一束線と前記第二電気部材に繋げられた第二束線との電気的な接続を中継する中継ユニットを備える、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記中継ユニットは、
前記第一束線又は前記第二束線が接続される複数の中継用コネクタと、
前記複数の中継用コネクタを配置した配置台と、を有し、
前記配置台の前記第一フレームの側の端が、前記配置台の前記第二フレームの側の端よりも低くなるように、前記配置台は傾斜している、
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記中継ユニットに着脱可能に設けられ、前記中継ユニットを覆うカバー部材を備える、
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第二位置にある前記搬送部が前記カバー部材に対して離間しているように、前記搬送部の回動を規制する規制部を備える、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記搬送部は、シートを搬送するための回転体を有し、
前記第一電気部材は、前記回転体を駆動するモータを有し、
前記第二電気部材は、前記モータの回転を制御する制御基板を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの画像形成装置には、各種モータ、各種センサ、スイッチ類といった電気部材の制御を行うため、高圧基板や制御基板などの各種基板が設けられている。これら基板は、主として画像形成装置の背面側に配置され、また基板と束線により電気的に接続される電気部材も画像形成装置の背面側に配置されることが多い。しかし、画像形成装置内に収容する各ユニットの配置の都合上、背面側に基板を含む電気部材を集約するのが難しい場合があり、そうなると一部の電気部材は正面側に配置せざるを得ない。そうした場合にも、作業者による電気部材の交換やメンテナンスを行い易くし、また装置の小型化を実現するために、省スペースで電気部材を束線により接続する必要がある。従来、正面側に配置された電気部材と背面側に配置された電気部材とを、束線の中継ユニットを介して電気的に接続する構成が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-175261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、商業印刷で用いる画像形成装置は、より一層の高速化や高い印刷精度が求められている故に、より多くの電気部材が使用される傾向にある。また、商業印刷で用いる画像形成装置は側面側に他の筐体が連結されている場合が多く、側面側からそれら電気部材にアクセスするのは困難である。そのため、電気部材の交換やメンテナンスは、アクセスしやすい正面側から行うのが一般的である。このような場合、正面側に配置された電気部材から背面側に配置された電気部材まで束線の這いまわしが必要となる。しかし、電気部材が多くなるにつれて電源を供給する束線や電気信号を伝達する束線等の数が増えることから、従来では束線の這いまわしに広い空間が必要とされ、その空間を確保するために装置が大型化してしまう虞があった。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、装置を大型化せずとも、正面側に配置された電気部材と背面側に配置された電気部材との間で束線を配設可能な画像形成装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係る画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成部と、第一方向に沿った搬送方向にシートを搬送する搬送部と、前記第一方向に交差する第二方向において前記搬送部の第一の側に配置された第一フレームと、前記第二方向において前記搬送部の前記第一の側とは反対の第二の側に配置された第二フレームとを有する筐体と、前記筐体の前記第一フレームに配設された第一電気部材と、前記筐体の前記第二フレームに配設された第二電気部材と、前記第一電気部材と前記第二電気部材とを電気的に接続する束線と、を備え、前記搬送部は、シートを搬送するための第一位置と、搬送されるシートの画像形成面に対して垂直な第三方向において前記第一位置とは異なる第二位置との間を移動可能であり、前記搬送部の移動範囲である第一空間に連通し、前記第二位置にあるときの前記搬送部を基準に前記第一位置とは反対側の第二空間に、前記束線が配設される、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、装置を大型化せずとも、搬送部の第一の側に配置された第一フレームの第一電気部材と、第一の側とは反対の第二の側に配置された第二フレームの第二電気部材との間で束線を配設可能な画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
インクジェット記録装置を示す概略図。
プリントモジュールを示す概略図。
作像前搬送ユニットの搬送経路を開放した状態を示す断面図。
作像前搬送ユニットの搬送経路を開放した状態を示す斜視図。
プリントモジュールに配設された中継ユニットを示す斜視図。
プリントモジュールの背面側を示す斜視図。
束線の這いまわしについて説明するための図。
コネクタカバーを取り外した状態を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。まず、本実施形態の画像形成装置について、図1を用いて説明する。ここでは、画像形成装置として、インクと反応液を用いてシートに画像を形成する所謂枚葉式のインクジェット記録装置100を例に説明する。シートは、例えば普通紙や厚紙等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等のプラスチックフィルム、封筒やインデックス紙等の特殊形状のシート、並びに布など、インクを受容可能な記録材であればよい。
【0010】
なお、本明細書において、作業者がインクジェット記録装置100を動作させる際に立つ側を「正面(又は前)」と呼び、その反対側を「背面(又は後)」と呼ぶ。また、正面から見た場合の左を「左」と称し、正面から見た場合の右を「右」と称する。図1は、インクジェット記録装置100を正面から見た場合を示している。
(【0011】以降は省略されています)
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