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公開番号2025063473
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023172700
出願日2023-10-04
発明の名称画像表示装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 27/02 20060101AFI20250409BHJP(光学)
要約【課題】高い光利用効率で観察者の瞳に入射する視野角度範囲で輝度が均一な画像表示装置を提供すること。
【解決手段】画像表示装置は、画像光を射出する画像表示素子と、画像光が入射する入射部と画像光を射出する射出部とを備える導光板とを有し、射出部は、第1の分離面と第2の分離面とを備え、第1の分離面からアイボックスにおける所定の位置に入射する光の入射角[°]、第2の分離面から所定の位置に入射する光の入射角[°]、第1又は第2の分離面と導光板の面法線とのなす角[°]、導光板の画像光の帯域に含まれる所定の波長の光に対する屈折率、第1の分離面に入射角θ[°]で入射する所定の波長の光に対する反射率、第2の分離面に入射角θ[°]で入射する所定の波長の光に対する反射率を各々適切に設定すること。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
画像光を射出する画像表示素子と、
前記画像光が入射する入射部と前記画像光を射出する射出部とを備える導光板とを有し、
前記射出部は、第1の分離面と第2の分離面とを備え、
前記第1の分離面からアイボックスにおける所定の位置に入射する光の入射角[°]をβ1、前記第2の分離面から前記所定の位置に入射する光の入射角[°]をβ2、前記第1又は第2の分離面と前記導光板の面法線とのなす角[°]をθM、前記導光板の前記画像光の帯域に含まれる所定の波長の光に対する屈折率をn、前記第1の分離面に入射角θ[°]で入射する前記所定の波長の光に対する反射率をR1(θ)、前記第2の分離面に入射角θ[°]で入射する前記所定の波長の光に対する反射率をR2(θ)とするとき、
R2(θ2)<R1(θ1)<R2(θ1)
θ1=90-(θM-S(β1))
θ2=90-(θM-S(β2))
S(θ)=sin^(-1)(sin(θ)/n)
β1>β2
なる条件式を満足することを特徴とする画像表示装置。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記第1及び第2の分離面は、誘電体多層膜を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記誘電体多層膜は、S偏光を反射し、P偏光を透過し、
0<θM<45
なる条件式を満足することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
1.0<R1(θ1)/R2(θ2)<5.0
なる条件式を満足することを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記誘電体多層膜を構成する高屈折率膜の前記所定の波長の光に対する屈折率をn

、前記誘電体多層膜を構成する低屈折率膜の前記所定の波長の光に対する屈折率をn

とするとき、
85-θM≦κ≦95-θM
JPEG
2025063473000008.jpg
32
115
なる条件式を満足することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記誘電体多層膜は、P偏光を反射し、S偏光を透過し、
45<θM<90
なる条件式を満足することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項7】
1.0<R1(θ1)/R2(θ2)<4.0
をなる条件式を満足することを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、表示画像を観察者の瞳に導光する導光板を備える画像表示装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、表示画像を観察者の瞳に導光する導光板を備える画像表示装置が知られている。図18は、従来例の画像表示装置の導光板の内部を伝搬する光束の概念図である。画像表示素子110の画素から射出される光L10,L20,L30は投影光学系120を通過し、異なる入射角で入射部131に入射し、偏向された後、導光板130の内部を異なる全反射角α10,α20,α30(α10<α20<α30)で伝搬する。射出部132に入射した一部の光束は偏向され観察者の瞳SPに向かい、他の光束は導光板130の内部を全反射により伝搬し射出部132に入射する。従来例の画像表示装置では、観察者の瞳SPの位置で光L10,L20,L30が重なっている領域(有効領域)の幅は射出部132から射出される光束の幅に比較して小さく、有効領域に対して不要光が多く発生して光利用効率が大きく低下してしまう。
【0003】
特許文献1には、観察者の瞳に入射する各光線の強度を高めるために、同一角度で傾いた複数の分離面に対して、反射率が高く、入射角依存性が低い適正入射角度範囲を設定する構成が開示されている。また、特許文献2には、導光効率を高めるために、複数の半透過層に対して、観察者の瞳に入射する角度成分の光のみを反射し、それ以外の角度成分の光を透過するように、角度依存性に基づいて異なる光反射率を設定する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-165743号公報
国際公開2018/221026号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2の構成では、画像表示素子からの光が観察者の瞳に偏向する光路における分離面の入射角度範囲における反射率が一定である。これにより、分離面で反射される異なる射出角の光束が均一にならず、観察者の瞳に入射する視野角度範囲で輝度が不均一になる。
【0006】
本発明は、高い光利用効率で観察者の瞳に入射する視野角度範囲で輝度が均一な画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面としての画像表示装置は、画像光を射出する画像表示素子と、画像光が入射する入射部と画像光を射出する射出部とを備える導光板とを有し、射出部は、第1の分離面と第2の分離面とを備え、第1の分離面からアイボックスにおける所定の位置に入射する光の入射角[°]をβ1、第2の分離面から所定の位置に入射する光の入射角[°]をβ2、第1又は第2の分離面と導光板の面法線とのなす角[°]をθM、導光板の画像光の帯域に含まれる所定の波長の光に対する屈折率をn、第1の分離面に入射角θ[°]で入射する所定の波長の光に対する反射率をR1(θ)、第2の分離面に入射角θ[°]で入射する所定の波長の光に対する反射率をR2(θ)とするとき、
R2(θ2)<R1(θ1)<R2(θ1)
θ1=90-(θM-S(β1))
θ2=90-(θM-S(β2))
S(θ)=sin^(-1)(sin(θ)/n)
β1>β2
なる条件式を満足することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高い光利用効率で観察者の瞳に入射する視野角度範囲で輝度が均一な画像表示装置を提供することができる 。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る画像表示装置における分離面への光の入射角と有効径についての概念図である。
本実施形態の導光板の内部を伝搬する光束の概念図である。
本実施形態の観察者の瞳の所定の位置から見た分離面の位置と光の入射角の概念図である。
本実施形態の複数の分離面の概略図である。
入射部の構成例を示す図である。
入射部の構成例を示す図である。
入射部の構成例を示す図である。
実施例1の画像表示装置の構成図である。
実施例1の誘電体多層膜のS偏光の反射率の角度特性を示す図である。
実施例1の誘電体多層膜のP偏光の反射率の角度特性を示す図である。
実施例2の画像表示装置の構成図である。
実施例2の誘電体多層膜のS偏光の反射率の角度特性を示す図である。
実施例2の誘電体多層膜のP偏光の反射率の角度特性を示す図である。
実施例3の画像表示装置の構成図である。
実施例3の誘電体多層膜のS偏光の反射率の角度特性を示す図である。
実施例4の画像表示装置の構成図である。
実施例4の誘電体多層膜のS偏光の反射率の角度特性を示す図である。
従来例の画像表示装置の導光板の内部を伝搬する光束の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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