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公開番号2025062431
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171510
出願日2023-10-02
発明の名称現像装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類G03G 15/09 20060101AFI20250407BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】画像不良の発生を抑制できる構成を提供する。
【解決手段】第2現像マグネット37は、第2現像ローラ31から剥離ローラ32に現像剤を受け渡すための磁極である受渡極207を有する。剥離マグネット38は、剥離ローラ32が第2現像ローラ31から現像剤を受け取るための磁極であって、受渡極207とは異極の受取極303を有する。剥離スリーブ35上における受取極303の磁束密度の法線成分の最大値の位置であるピーク位置P1は、第2現像スリーブ34の回転中心と剥離スリーブ35の回転中心とを結ぶ直線L1に対して、剥離スリーブ35の回転方向下流側に位置する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
回転する現像スリーブと、前記現像スリーブの内部に非回転に配置され、磁力により前記現像スリーブの表面に現像剤を吸着させる現像マグネットとを有し、回転する像担持体上に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像ローラと、
前記現像スリーブと対向する対向部において、前記現像スリーブの表面と同方向に回転する剥離スリーブと、前記剥離スリーブの内部に非回転に配置され、磁力により前記剥離スリーブの表面に現像剤を吸着させる剥離マグネットとを有し、前記現像ローラにより前記像担持体上の静電潜像を現像した後の現像剤を前記現像ローラから剥離させる剥離ローラと、を備え、
前記現像マグネットは、前記現像ローラから前記剥離ローラに現像剤を受け渡すための磁極である受渡極を有し、
前記剥離マグネットは、前記剥離ローラが前記現像ローラから現像剤を受け取るための磁極であって、前記受渡極とは異極の受取極を有し、
前記剥離スリーブ上における前記受取極の磁束密度の法線成分の最大値の位置であるピーク位置P1は、前記現像スリーブの回転中心と前記剥離スリーブの回転中心とを結ぶ直線L1に対して、前記剥離スリーブの回転方向下流側に位置することを特徴とする現像装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記現像ローラの半径をR1、前記剥離ローラの半径をR2、前記現像ローラと前記剥離ローラの最近接距離をd1、前記ピーク位置と前記剥離スリーブの回転中心とを結ぶ直線をL2、前記直線L1と前記直線L2とがなす角度をΘ1とした場合に、
(R1+R2+d1)×sin(Θ1)<R1
を満たすことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
前記現像スリーブ上における前記受渡極の磁束密度の法線成分の最大値の位置であるピーク位置P2は、前記現像スリーブの前記剥離スリーブに対する最近接位置P3よりも、前記現像スリーブの回転方向下流側に位置することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項4】
前記現像スリーブ上における前記受渡極の磁束密度の法線成分の最大値の位置であるピーク位置P2は、前記現像スリーブの鉛直方向最上部の位置P4よりも、前記現像スリーブの回転方向上流側に位置することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項5】
前記ピーク位置P1は、前記現像スリーブ上における前記受渡極の磁束密度の法線成分の最大値の位置であるピーク位置P2よりも鉛直方向上方に位置することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項6】
前記現像スリーブの表面移動速度をv1、前記剥離スリーブの表面移動速度をv2とした場合に、
v1≦v2
を満たすことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項7】
前記剥離スリーブの表面は、凹凸形状を有することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項8】
前記現像ローラと前記剥離ローラの最近接距離d1は、3mm以下0.2mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項9】
回転する第1現像スリーブと、前記第1現像スリーブの内部に非回転に配置され、磁力により前記第1現像スリーブの表面に現像剤を吸着させる第1現像マグネットとを有し、回転する前記像担持体上に形成された静電潜像を現像剤により現像する第1現像ローラと、
現像剤を前記第1現像ローラに供給するための供給部と、を備え、
前記現像スリーブは第2現像スリーブであり、前記現像マグネットは第2現像マグネットであり、前記現像ローラは第2現像ローラであり、
前記第2現像ローラは、前記像担持体の回転方向に関して前記第1現像ローラの下流、且つ、鉛直方向に関して前記第1現像ローラの回転中心よりも上方に配置され、磁力により前記第1現像ローラから現像剤が受け渡されることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、像担持体上に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
現像装置として、像担持体上に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像ローラから現像剤を剥離、回収する剥離ローラを備えた構成が知られている(特許文献1)。現像ローラは、回転する現像スリーブと、現像スリーブの内部に配置された非回転の現像マグネットとを備え、現像マグネットの磁力により現像スリーブの表面に現像剤を担持させる。同様に、剥離ローラも、回転する剥離スリーブと、剥離スリーブの内部に配置された非回転の剥離マグネットとを備え、剥離マグネットの磁力により剥離スリーブの表面に現像剤を担持させる。そして、現像スリーブにより担持搬送され、像担持体上の静電潜像を現像した後の現像剤(使用済みの現像剤)を剥離スリーブの表面に担持することで、剥離ローラにより現像ローラから現像剤を回収する。
【0003】
特許文献1に記載の構成の場合、剥離スリーブは、現像スリーブと対向する対向部において、表面が現像スリーブの表面と同方向に移動するように、即ち、順方向に回転する。また、現像マグネットは、現像ローラから剥離ローラに現像剤を受け渡すための磁極である受渡極を有し、剥離マグネットは、剥離ローラが現像ローラから現像剤を受け取るための磁極である受取極を有する。特許文献1に記載の構成では、剥離スリーブ上における受取極の磁束密度の法線成分の最大値の位置であるピーク位置は、現像スリーブの回転中心と剥離ローラの回転中心とを結ぶ直線に対して、剥離スリーブの回転方向上流側に位置する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-149942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の構成のように、受取極のピーク位置を、現像スリーブの回転中心と剥離ローラの回転中心とを結ぶ直線に対して、剥離スリーブの回転方向上流側に位置させた場合、以下のような問題が生じる。即ち、剥離ローラに受け渡された現像剤は受取極の磁力線に沿い磁気穂を形成し、磁気穂先端は現像ローラに接触する。この際、受取極のピーク位置が現像スリーブの回転中心と剥離ローラの回転中心とを結ぶ直線に対して剥離スリーブの回転方向上流側に位置しているため、現像ローラに接触した磁気穂は現像ローラと剥離ローラとの間で圧縮されながら進行する。そして、この際に磁気穂が折れて、その一部が現像ローラ上に取り残された状態で現像ローラと剥離ローラとの対向部に向かう。
【0006】
この対向部では、剥離ローラ上の現像剤の磁気穂が隣り合う磁極の間(極間)で寝ており、磁力線は剥離ローラの表面に沿った方向に形成されるため、現像ローラ上に取り残された現像剤を剥離ローラ上に回収する磁力が働きづらい。現像ローラ上に取り残された現像剤は、現像スリーブの表面を連れ回る若しくは下方に落下して、現像装置の現像剤循環経路に取り込まれる前に、再び現像ローラへ供給されてしまう。この結果、現像スリーブに担持される現像剤のTD比(T/D、キャリア及びトナーの合計重量に対するトナー重量の割合)の分布に影響を与え、現像後のトナー像の色味が変動するなどの画像不良が発生してしまう。
【0007】
本発明は、画像不良の発生を抑制できる構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、回転する現像スリーブと、前記現像スリーブの内部に非回転に配置され、磁力により前記現像スリーブの表面に現像剤を吸着させる現像マグネットとを有し、回転する像担持体上に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像ローラと、前記現像スリーブと対向する対向部において、前記現像スリーブの表面と同方向に回転する剥離スリーブと、前記剥離スリーブの内部に非回転に配置され、磁力により前記剥離スリーブの表面に現像剤を吸着させる剥離マグネットとを有し、前記現像ローラにより前記像担持体上の静電潜像を現像した後の現像剤を前記現像ローラから剥離させる剥離ローラと、を備え、前記現像マグネットは、前記現像ローラから前記剥離ローラに現像剤を受け渡すための磁極である受渡極を有し、前記剥離マグネットは、前記剥離ローラが前記現像ローラから現像剤を受け取るための磁極であって、前記受渡極とは異極の受取極を有し、前記剥離スリーブ上における前記受取極の磁束密度の法線成分の最大値の位置であるピーク位置P1は、前記現像スリーブの回転中心と前記剥離スリーブの回転中心とを結ぶ直線L1に対して、前記剥離スリーブの回転方向下流側に位置することを特徴とする現像装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、画像不良の発生を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成断面図。
第1の実施形態に係る現像装置の概略構成断面図。
第1の実施形態に係る第1現像ローラの磁極配置を示す図。
第1の実施形態に係る第2現像ローラの磁極配置を示す図。
第1の実施形態に係る剥離ローラの磁極配置を示す図。
第1の実施形態に係る第2現像ローラ及び剥離ローラ周辺の拡大図。
第1の実施形態に係る第2現像ローラと剥離ローラとの間の現像剤の受け渡しの様子を示す模式図。
第1の実施形態に係る第2現像ローラと剥離ローラとの間の磁束線を示す模式図。
比較例1に係る剥離ローラの磁極配置を示す図。
比較例1に係る第2現像ローラと剥離ローラとの間の現像剤の受け渡しの様子を示す模式図。
比較例1に係る第2現像ローラと剥離ローラとの間の磁束線を示す模式図。
現像剤の磁気穂の倒れと、磁気穂と現像スリーブとの摩擦の関係を示す模式図。
現像剤の磁気穂と現像スリーブとの間の付着力と磁気的拘束力の関係を示す模式図。
第1の実施形態に係る受取極の位置関係を説明するために、第2現像ローラ及び剥離ローラ周辺を拡大した図。
比較例2に係る受取極の位置関係を説明するために、第2現像ローラ及び剥離ローラ周辺を拡大した図。
第2の実施形態に係る第2現像ローラの磁極配置を示す図。
第3の実施形態に係る第2現像ローラの磁極配置を示す図。
第4の実施形態に係る第2現像ローラの磁極配置を示す図。
第4の実施形態に係る剥離ローラの磁極配置を示す図。
第4の実施形態に係る第2現像ローラ及び剥離ローラ周辺の拡大図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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